美容室の正面扉と意匠格子の清掃事例

2026/02/13

監修者:福井 智明

東京都内の美容室の正面扉と意匠格子の清掃事例

東京都内の美容室にて、正面ガラス扉と扉上部の意匠格子(トランサム部)の高所清掃を、閉店後の夜間に実施しました。
お客様には「入口がくすんで見える」という困りごとを簡単にお伝えいただき、その他の具体的な手順の判断はすべてKirei One側で引き受けました。
来店者の第一印象を決める入口は、小さな黒ずみや拭き筋でも目立ちます。
そこでKirei Oneは美容室 清掃 高所の案件として、除塵を先に入れ、薬剤は中性を最小限にし、二人体制で安全と仕上がりを両立させる方針で臨みました。
結果として、道路側から見たときに「汚れた箇所が分からない」状態まで改善し、鏡面調パーツのムラも抑えて引き渡しています。

この記事で伝えることは、現地調査で何を確認し、どう段取りを組み、どういう根拠で「やる/やらない」を決めたかです。
美容室の店舗管理者様、内装・サイン周りの清掃担当者様、そして意匠格子 清掃 方法を探している方に、作業手順書として再現できる形でまとめます。

現地調査で確認したこと

現地調査は閉店後に実施しました。
入口正面は作業スペースが限られ、日中に脚立を立てると来店導線と干渉してリスクが跳ね上がるからです。
汚れは「乾いた粉塵」と「ヘアスプレー等の油膜」が重なった状態で、拭くだけだと伸びる典型パターンでした。

高さ・構造の確認では、床から扉上端が約2.1m、意匠上端が約2.85mであることをレーザーで計測しました。
脚立は天板に乗らずに手が届く高さを確保する必要があり、三点支持で作業できる段を使う前提でサイズを決めました。

素材の確認では、扉がアルミ枠+ガラス、意匠部が細桟の格子、加えて鏡面調の装飾パネルがある構成でした。
鏡面が「鏡ガラス(裏面に反射層)」の場合、洗剤や水分が裏面へ回り込むと不具合の原因になり得ます。
端部のシール状態を目視し、裏側への侵入余地があると判断したため、以降の工程は「水をかけない」「布は固く絞る」を基本ルールにしました。

[画像挿入案]正面扉の全景(道路側から)と、扉上部意匠を見上げた写真。
もう1枚、鏡面パネル端部のシール状態が分かる寄り写真があると、判断根拠が伝わります。
掲載する場合は、検索ワードを「美容室 入口 扉 清掃」「意匠格子 清掃」「脚立 三点支持」のように揃えると、読者がイメージしやすくなります。

段取りと準備

夜間作業の注意点は、照度不足と近隣配慮です。
照明が弱いと拭き筋が見えず、結果として翌朝に「曇って見える」事故が起きます。
そのためバッテリー式LED投光器を持ち込み、斜光で面のムラを常に見える状態にしました。

脚立と床の保護は、養生シート+滑り止めマット+脚立ゴムキャップで三重にしました。
厚労省のリーフレットでも、はしご・脚立作業は危険なので代替策の検討や、保護帽の着用、転位防止などの対策が示されています。
店舗入口は万一の転倒が即事故になるため、ここは「やり過ぎかな」くらいで丁度いいと感じます。

除塵を優先したのは、メーカーの清掃手順が「砂・ほこり除去→水拭き→必要に応じ中性洗剤」と順序を明示しているためです。
砂を残したまま拭くと擦り傷の原因になり得る点も注意事項として示されています。
美容室の入口は照明反射で小傷が目立つので、汚れを落とす以上に「傷を付けない」を優先しました。

薬剤は中性を最小限にしました。
鏡は中性洗剤で拭いた後に清水で洗剤を落とし、乾拭きすること、周囲清掃では洗剤が裏面へ流れ込まないよう注意することが示されています。
アルミ製品も強い薬品や研磨材を避ける注意があり、入口部材は安全側の選定が合理的です。
洗剤を使えば拭き取り・回収が必要な廃液も増えるため、化学資材は必要最小限に抑える姿勢が結果的に合理的です。

作業手順と時間配分

体制は二人で、Aが高所作業、Bが脚立保持・道具渡し・周囲監視を担当しました。
清掃業務では不安全行動(確認せず次動作に移る等)が災害要因になり得るため、声掛け確認を工程の一部として組み込みました。

工程は4段で固定し、掃除機除塵→薬剤含ませ拭き→水拭き→乾拭きの順で進めました。
時間配分は、段取り15分、除塵15分、薬剤拭き25分、水拭き15分、乾拭き10分、最終確認10分を目安にしています。
各工程の切り替え時に「脚立の沈み・床の濡れ・照明の当たり」を必ず確認してから次へ進みました。
仕上げ後は店主立会いのもと、道路側2〜3m地点から見え方を確認し、その場で是正要否を決めて引き渡しました。

除塵(15分)は、ソフトブラシ付き掃除機で意匠格子の桟を上から下へ回収し、隅は細ノズルで吸い込みました。
粉塵を先に回収しておくと、後工程で泥化して垂れるリスクが減り、入口床を汚しません。
この時点で「全体の8割が片付く」感覚があり、私はここが一番大事だと思っています。

薬剤含ませ拭き(25分)は、面に噴霧せずウエス側に中性洗剤希釈液を含ませて実施しました。
鏡面調パネルは端部に液だまりを作らないよう、布を固く絞り、拭き方向を一定にして裏面侵入を避けます。

水拭き(15分)で洗剤成分を回収し、最後に乾拭き(10分)で仕上げました。
鏡のコート仕様などでは研磨剤入り資材がNGのケースがあるため、仕上げは非研磨のクロスで統一しました。

判断ポイントと安全・品質管理

ポリッシャー等を使わない判断は、面積が小さいことと素材混在が理由です。
鏡面・塗装・ガラスが同居する入口で機械を当てると、縁を叩いた瞬間に取り返しがつきません。
夜間の騒音配慮の面でも、手作業で十分な結果が出る範囲に絞る方が合理的でした。

脚立安全は、天板に乗らない、またがらない、三点支持を守る、を徹底しました。
床は濡れが出る前提で養生し、濡れたら即回収して滑りを残さない運用にしました。
品質面では、LEDを斜めから当てて拭き筋を確認し、道路側2〜3mから外観チェックして「来店者目線」で合否を決めました。

想定外対応・メンテナンス提案・まとめ

想定外トラブルは、鏡面パネル端部のシールが薄く、裏面侵入リスクが高い箇所が見つかったことです。
鏡周囲の清掃では洗剤が裏面に流れ込まないよう注意する旨が示されているため、該当部は洗剤工程を省略し、乾拭き中心に切り替えました。
「落とし切る」より「壊さない」を優先するのが、Kirei Oneの現場判断です。

作業後の提案として、日常は乾拭き、月1回だけ中性洗剤で軽く拭く→水拭き→乾拭きの流れをおすすめしました。
汚れを放置すると落ちにくくなる可能性があるため、入口は「早めに薄く落とす」が一番コスパが良いです。

コストは、夜間対応、養生範囲、鏡面の裏面リスク(慎重工程が増える)で上下します。
正面扉+扉上部意匠(約2.8m)。今回は入口に効く箇所に絞って費用対効果を最大化する提案を行わせていただきました。

その結果わかったことは、高所の意匠清掃ほど「除塵→最小薬剤→拭き上げ」の順序が効き、短時間でも仕上がりが安定する点です。
学びとして、鏡面は裏面の有無と端部シールでリスクが変わるため、現地調査でそこまで見切っておくことが最重要だと再確認しました。

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この記事の監修者

KIREI produce 代表取締役  福井 智明

「KIREIを通じて人々の人生をより豊かに」「世界中をKIREIに」という理念のもと、住まい・ビル・店舗・施設など、あらゆる空間の清掃・メンテナンス事業や新サービス「コーペティションプラットフォーム」「Kirei One」の展開を牽引。
フランチャイズ事業や自社開発のCRM「コスモ」・研修システムなども通じて、現場で働く人たちの地位向上と、利用者の暮らし・ビジネスの課題解決に取り組んでいます。

著書 | 清掃業の起業・フランチャイズ成功法

『はじめてのお掃除起業』
(自由国民社, 2019年6月20日発売)
清掃業界で起業を考える方向けに、実体験をもとにした
具体的なノウハウや成功事例を解説。

メディア出演 | ハウスクリーニング業界の専門家として紹介
TV: 「news every.」「がっちりマンデー!!」「なないろ日和」 ほか