戸建ての浴室と空気清浄機クリーニング事例

2025/12/12

監修者:福井 智明

神奈川県戸建ての浴室と空気清浄機クリーニング事例

2025年11月、神奈川県内の戸建て住宅にて浴室清掃空気清浄機クリーニングを実施しました。
このケーススタディ記事では、ハウスダストアレルギーをお持ちのお客様のご要望に応えた清掃手順や、プロならではの作業準備・使用機材、清掃のコツを現場目線で詳しく解説します。
アレルギー対策の観点から空気清浄機の分解清掃方法を知りたい方や、神奈川エリアで浴室清掃を検討されている方にとって、参考になる施工事例です。

【お問合せ~見積・受注まで】

今回は浴室と空気清浄機クリーニングのご依頼でした。
お客様はハウスダストアレルギーをお持ちで、空気清浄機内部の埃汚れをとても気にされていました。
また、浴室内にも市販の洗剤では落としきれない黒カビが発生してお困りだったため、専門業者による徹底清掃をご希望されていました。
お電話にて詳細をヒアリングしたところ、「空気清浄機の清掃はできれば屋外で行ってほしい」とのリクエストをいただきました。
室内にホコリを撒き散らさないようにするための配慮で、もちろん対応可能ですとお伝えし、後日正式なお見積りを提出いたしました。
その後ご注文いただき、作業日程を調整しました。
屋外作業となることを踏まえ、延長コードや散水用ホース、水道用アダプターなどを準備し、あらゆる状況に対応できるよう入念に段取りを組みました。

【作業当日:空気清浄機クリーニング】

作業日当日、朝9時にお客様宅へ伺いご挨拶の後、さっそく清掃を開始しました。
まずはSHARP製の空気清浄機2台のクリーニングから着手します。
お客様のご要望どおり、機器本体を屋外の駐車スペースに運び出し、玄関先にシートを敷いて作業エリアを確保しました。
屋外に電源と水道を引き込むため、延長コードとホースを接続し、周囲を汚さないよう細心の注意を払います。

空気清浄機は背面からフィルターを取り外し、側面から加湿用の水タンクも取り外しました。
フィルターは大小合せて3枚入っていましたが、材質は紙製で水洗い不可タイプです。
そこでまず乾式の業務用掃除機でフィルター表面のホコリを念入りに除塵清掃しました。
さらに毛先の柔らかいブラシでフィルターの凹凸部分に詰まった細かな埃を掻き出し、目詰まりを解消します。
その後、乾いたクリーンパッドで表裏を丁寧に乾拭きし、最後にもう一度掃除機で吸引して残り粉塵を取り切りました。
水洗いできないフィルターでしたが、このように工程を重ねることで、隅々まで埃を除去することができます。

続いて水タンクの清掃です。
タンク本体およびフタを分解し、内部を中性洗剤で洗浄しました。
特に角や溝の汚れは残りやすいため、細長いスクレーパーや古歯ブラシを使用して念入りに擦り洗いしています。
水垢やぬめりもしっかり落とし、すすぎ洗い後は布で水滴を拭き取りました。
清掃後はタンク内部の隅々まで明るくなり、雑菌臭もなくなりました。

空気清浄機本体の内部も分解できる範囲で清掃します。
外装パネルを開け、フィルター類を外した内部空間に溜まった埃を掃除機でしっかりと吸い取りました。
ファン周辺や吸気口・吹出口にもホコリが付着していたため、こちらもブラシと掃除機で除去します。
その後、中性洗剤を染み込ませた布で内部を拭き上げ、汚れを取り去りました。
電装部分に水分がかからないよう注意しながら拭き掃除し、最後に乾いた布で水気を拭き取って内部清掃完了です。
取り外したフィルター類やタンクを元通りに組み付け、本体外装もから拭きして仕上げました。
清掃後は試運転を行い、空気の吸排風量がスムーズであることを確認しました。

【作業当日:浴室清掃】

空気清浄機2台のクリーニングが終わった後は、続いて浴室の清掃に取りかかりました。
戸建て住宅の一階にあるユニットバスで、床や壁には水垢や石鹸カスが薄く蓄積し、特にゴムパッキン部分に黒カビが点在している状態です。
まず浴槽のエプロン(浴槽側面のカバー)を慎重に取り外しました。
内部を見ると、長年の石鹸水や皮脂汚れが溜まり、一部に黒カビも発生していました。
手が届かない箇所ですが、高圧洗浄機と浴室用洗剤で可能な限り洗い流します。
大きな汚れを洗い流した後、細部の汚れはブラシで擦り洗いしました。
特に排水口周辺や配管部分には汚れが集中しやすいため、念入りに清掃しています。

エプロン内部の洗浄後は、取り外したエプロン自体の裏側もしっかり清掃しました。
こちらもカビ取り剤を吹きかけ、数分間放置してカビを分解させてから、ブラシで洗浄しています。
洗剤成分が残らないよう十分にすすぎ、エプロンは乾燥させてから元に戻しました。

浴室全体の清掃では、天井から床まで順序立てて作業を進めました。
まず天井換気扇のカバーを外し、中のファンを可能な範囲で分解して清掃します。
換気扇内部にはホコリと湿気が混じった汚れが付着していたため、こちらもドライ掃除機でホコリを吸い取り、中性洗剤を含ませた布で拭き上げました。
取り外した換気扇カバーは浴室用洗剤で洗浄し、水洗い後に乾燥させています。
換気扇を元通り組み立てた後、壁面や浴槽表面の水垢・石鹸カスをアルカリ性の浴室クリーナーで洗浄しました。
スポンジやソフトブラシで擦った後、シャワーで洗剤分をしっかり流します。
床面は滑り止め加工があるため汚れが残りやすく、やや強めのブラシで入念に洗いました。
最後に水分を拭き取り、鏡や蛇口金具は水滴が残らないよう空拭きして仕上げています。

【作業の結果】

約6時間にわたる清掃作業が完了しました。
空気清浄機の方は、お客様が日頃からフィルター掃除をこまめにされていたこともあり、表面上は比較的綺麗な状態でした。
しかし、ネジを外さなければ掃除できない内部の送風ファン周辺や本体底部には、やはり細かな埃が蓄積していました。
そうした普段手の届かない箇所まで分解清掃し、内部から新品同様の清潔さを取り戻したことで、大変お喜びいただけました。
また、浴室に関しても、諦めていた黒カビが消え、床から壁まで明るさを取り戻しました。
排水口内部やエプロン裏の汚れも一掃されたことで、「見えない部分まで清潔になり安心した」とのご感想をいただきました。

今回の施工を通じ、ハウスダストやカビなど健康に影響を与える汚れは、年に一度程度はプロの手で徹底清掃することの重要性を改めて感じました。
特にアレルギーをお持ちの方にとって、空気清浄機内部の埃や浴室のカビは見過ごせない問題です。
定期的な分解清掃により、住環境の衛生度を維持し、快適で健康的な暮らしに繋げられると実感しました。

本記事では、神奈川県の戸建住宅における浴室清掃・空気清浄機クリーニングの事例を、プロの視点から詳しく解説しました。
お客様の要望に合わせた屋外での清掃や、機器の分解手順、適切な洗剤選択など、現場で培ったノウハウをご紹介しています。
アレルギー対策やカビ対策の観点からも、専門業者による定期的な清掃が有効であることが今回の施工で改めて確認できました。
清掃のプロとして、今後も神奈川エリアの皆様に安心・快適な環境をご提供できるよう、丁寧な作業と報告を心がけてまいります。

この記事の監修者

KIREI produce 代表取締役  福井 智明

「KIREIを通じて人々の人生をより豊かに」「世界中をKIREIに」という理念のもと、住まい・ビル・店舗・施設など、あらゆる空間の清掃・メンテナンス事業や新サービス「コーペティションプラットフォーム」「Kirei One」の展開を牽引。
フランチャイズ事業や自社開発のCRM「コスモ」・研修システムなども通じて、現場で働く人たちの地位向上と、利用者の暮らし・ビジネスの課題解決に取り組んでいます。

著書 | 清掃業の起業・フランチャイズ成功法

『はじめてのお掃除起業』
(自由国民社, 2019年6月20日発売)
清掃業界で起業を考える方向けに、実体験をもとにした
具体的なノウハウや成功事例を解説。

メディア出演 | ハウスクリーニング業界の専門家として紹介
TV: 「news every.」「がっちりマンデー!!」「なないろ日和」 ほか

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