飲食店の排水詰まりを高圧洗浄で解消:焼き鳥店厨房の施工事例

2025/10/10

神奈川県の飲食店の排水詰まりを高圧洗浄で解消:焼き鳥店厨房の施工事例

神奈川県内の炭火焼き鳥店厨房にて、床排水口配管高圧洗浄作業を実施しました。
この記事では、プロである私たちが実際の現場で行った施工手順や使用機材、そして作業中に気づいたポイントを、報告書風にまとめて解説します。
飲食店排水詰まり解消したい店舗オーナー様や厨房責任者様にとって、実践的で役立つ施工事例です。

現場状況と排水詰まりの原因

まず排水詰まりの発生状況と原因を現場目線で確認しました。
今回ご依頼いただいた炭火焼き鳥店の厨房では、床の排水口から汚水があふれ、排水の流れが非常に悪い状態でした。
油脂や食品カスがグリストラップ(※排水中の油分を分離する装置)内外に蓄積し、排水管を狭めてしまったことが原因と考えられます。
厨房の床排水は営業中も常に油や残渣が流れ込むため、定期的な清掃を怠ると今回のように排水不良を引き起こしてしまいます。

高圧洗浄による詰まり解消作業

現場に到着後、まずは詰まりの状況を確認しました。
排水口周辺に汚水が溜まり、悪臭も漂っていたため、すぐに高圧洗浄による詰まり解消に着手します。
店舗の屋外に水色の業務用高圧洗浄機(エンジン式)を設置し、ホースを厨房内の床排水口まで延ばしました。
こうすることで、店内に排気ガスや騒音を持ち込まず、効率的に作業できます。
私の経験上、狭い厨房内でエンジン式の機械を稼働させるよりも、安全かつ周囲への影響を抑えられるからです。

次に、高圧ホースを排水口から配管内に挿入し、本格的に高圧洗浄を開始しました。
勢いのある水流で配管内壁に付着した汚れを削り取り、詰まりの原因となっていた油塊や汚泥を押し流していきます。
実際に洗浄を行うと、白っぽい油脂の塊が次々と排水口から逆流してきました。
焼き鳥店の厨房では鶏肉の脂肪分による粘度の高い油汚れが多く、個人的には牛肉系の油汚れよりも手強いと感じます。
ホースを徐々に先へ進め、約15m先のグリストラップ下流まで念入りに洗浄しました。

洗浄後の状況とグリストラップ交換の提案

ひと通り配管内を洗浄した後、一旦作業を止めて排水の様子を確認します。
詰まりが軽減されたことで、床排水口に溜まっていた汚水の水位は徐々に下がり始め、排水が配管を通って流れていくのを確認できました。
しかし、完全に排水不良が解消したわけではありませんでした
水はある程度流れるようになったものの、依然として流れが鈍く、グリストラップ内部に根本的な問題が残っていると判断できます。

応急的にはこの日の営業に支障が出ない程度まで排水機能は回復しましたが、根本原因は解決していないため抜本的な対応が必要です。
この排水不良の原因はグリストラップ自体の詰まりや老朽化にある可能性が高く、長年使用されたグリストラップ内部には固形化した油脂やヘドロがこびり付き、装置本来の油分分離機能が損なわれていました。
私たちはオーナー様に対し、今回の洗浄だけでは根本解決に至らないことを説明し、改善にはグリストラップそのものの交換が必要である旨をお伝えしました。
また、作業後には床周りに飛び散った汚れをきれいに拭き取り、厨房内の衛生状態を整えて作業を終了しています。

飲食店における排水メンテナンスの重要性

飲食店の厨房排水は常に油や食品残さが流れ込むため、プロによる定期的なメンテナンスが不可欠です。
グリストラップの清掃を怠れば、やがて排水管の詰まりや悪臭、害虫発生といった二次トラブルに発展しかねません。
今回の事例を通じて、日頃からグリストラップや排水口の状態をチェックし、異常を感じたら早めに対策することの大切さを痛感しました
専門業者である私たちも、現場経験を重ねる中で培った知見を活かし、お客様に最適な解決策を提案して参ります。

まとめ

本記事では、神奈川県の焼き鳥店厨房で実施した排水管高圧洗浄の工程と結果を現場目線で詳しくご報告しました。
飲食店の衛生管理や営業継続の観点から、排水設備のトラブルは迅速かつ根本的な解決が求められます。
プロによる定期的な清掃と設備点検を行うことで、排水詰まりの予防とスムーズな厨房運営が可能になると改めて実感した施工事例でした。

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