東京都大手設備会社作業所のシャワールーム清掃作業報告
作業日:2025年6月(1日間)
作業時間:9:00~17:00
東京都内の大手設備会社営業支店に併設された作業所のシャワールームにて、8箇所の個室シャワーブースと共用脱衣所の清掃を実施しました。
この記事では、シャワールーム 清掃をプロの視点で行う手順や、頑固な水垢・カビを効率よく落とすコツ、作業所施設で清掃を行う際のポイントなどを現場目線で詳しく解説します。
シャワールーム 清掃や作業所 清掃を検討している施設管理担当者にとって、参考になる施工事例です。
現場と事前準備
今回清掃を行ったのは、東京都にある大手設備会社営業所の作業員向けシャワールームです。
8つのシャワーブースと、それに隣接する共用脱衣所(床・洗面台・脱衣ボックス)が清掃範囲でした。
事前に駐車場を2台分確保いただき、社用車で機材とスタッフがスムーズに乗り入れできました。
また、水道・電源も施設内のものを使用させていただけるとのことで、業務用高圧洗浄機や電動ブラシなどの使用準備も万全です。
作業前日に施設管理担当者と打ち合わせを行い、清掃当日はシャワールームを利用者が使わない時間帯(9:00〜17:00)に作業時間を設定しました。
清掃に先立ち、換気を十分に行って薬剤の匂いがこもらないよう準備しました。
スタッフはゴム手袋や保護メガネなど安全装備を着用し、強力な洗剤を使用するための万全の体制で臨みました。
脱衣所清掃 – ホコリ除去と棚のリフレッシュ
まずはシャワールーム手前にある共用脱衣所の清掃から着手しました。
脱衣所にはダークブラウンの木目調棚があり、利用者の衣服やシャンプー類が置かれるスペースになっています。
長期間清掃が行われていなかったためか、棚の上部にはホコリと石鹸カスと思われる白い粉状の汚れが厚く積もっていました。
作業ではまず棚に置かれていた備品類を一時的に移動し、ハンディモップや掃除機で棚上部のホコリをしっかり除去しました。
その後、中性洗剤を希釈した洗浄液を布に含ませて、木目に沿ってやさしく拭き上げました。
経験上、木製家具に強いアルカリ性洗剤を使うと表面を傷める恐れがあるため、今回は素材に優しい中性クリーナーを選択しました。
清掃後には棚全体が本来の美しいダークブラウンの木目を取り戻し、スタッフ一同「まるで新品のようだ」と実感できるほど綺麗な状態になりました。
脱衣所の床や洗面台周辺も念入りに清掃しました。
床材は滑り止め加工のシートフロアでしたが、隅には髪の毛やホコリが溜まり、ところどころカビも見受けられました。
これらは業務用の強力バキュームでゴミを吸い取り、さらに床用洗剤を用いてモップ掛けを行いました。
洗面台ボウルや蛇口の水垢については、クエン酸系の洗剤をスポンジにつけて擦り落としました。
細かな箇所は歯ブラシを使って洗剤を行き渡らせ、最後に清水で洗剤成分を十分に洗い流しました。
洗面ボウルの光沢が戻り、脱衣所全体が衛生的で明るい空間に蘇りました。
シャワールーム清掃 – 頑固な水垢とカビの徹底除去
続いて、本丸であるシャワールーム内部の清掃に移りました。
8箇所ある個室シャワールームは、いずれも床全面が白くくすんでおり、一見すると樹脂素材本来の色が分からない状態でした。
原因は長年蓄積した水垢(水道水中のミネラル分が固着したもの)と、湿気によって発生した黒カビ・ピンクぬめり(ピンク色のカビ)の繁殖です。
私たちプロ清掃スタッフから見ても手強い汚れで、正直なところ一筋縄ではいかない印象を受けました。
作業ではまずカビの除去から取り掛かりました。
黒カビは根が深く材質に食い込んでいることも多いため、塩素系のカビ取り剤を汚れに吹きかけ、適切な時間放置してカビを分解させました。
同時にピンク色の汚れ(ロドトルラ属のカビの一種)にも効果があるバス用洗剤を壁面や床に噴霧し、こちらも数分間浸透させました。
薬剤を使用する際は周囲に飛散しないようスプレーボトルのノズルを直近に当てて噴射し、換気扇を回して塩素臭を外に逃がしました。
充分に薬剤が行き渡ったところで、ブラシとパッドを使った擦り洗いを開始しました。
床面は凸凹のある滑り止め樹脂素材のため、目地や表面に入り込んだ汚れを一つ一つ丁寧にブラッシングしました。
黒カビの根が残らないようにやや硬めのブラシでこすり、ピンク汚れには柔らかめのスポンジで擦って洗い流しました。
壁にもカビが点在していたため、壁面も同様にブラシで磨きました。
頑固な水垢については、カビ取り作業後に改めて酸性洗剤(水垢落とし用の洗剤)を使用しました。
一度に複数の薬剤を使うと有毒ガスが発生する危険があるため、現場の判断として工程を分け、カビ取り完了後に水垢除去作業へ移行しました。
酸性洗剤はカルシウム系の水垢を分解除去できるため、床全体に塗布して数分間置いた後、再度ブラッシングして頑固な白い被膜を削り落としました。
すると、みるみる樹脂素材本来の色味が現れ、床は作業前のくすんだ状態が嘘のように明るい表情を取り戻しました。
シャワーヘッドや蛇口の金属部分も水垢や石鹸カスで曇っていましたが、研磨剤入りクリーナーで磨き上げ、ピカピカの銀色に輝いています。
8ブースすべての清掃を終える頃には、床も壁も隅々まで汚れが一掃され、まるで新設当初のような清潔感あふれるシャワールームへと生まれ変わりました。
排水口の洗浄 – 悪臭と詰まりの予防策
シャワールーム清掃の仕上げとして、各ブースと洗面台の排水口洗浄も徹底しました。
排水口は見えない部分ですが、石鹸カスや髪の毛、皮脂汚れが溜まりやすく、放置すると悪臭や排水不良の原因となります。
まず排水トラップの蓋を外し、中にこびり付いた黒カビやピンク色のぬめりを細長いブラシで掻き出しました。
取り外せるヘアキャッチャー(排水口のゴミ受け)も全て分解し、中性洗剤で隅々まで洗浄していきます。
さらに排水管内部には業務用のパイプ洗浄剤を注ぎ込み、配管の奥に蓄積した汚れにもアプローチしました。
パイプ洗浄剤は塩素系と酵素系の二種類を使い分け、今回は有機物を分解する酵素系クリーナーを選択しました。
環境に配慮しつつもしっかりと効果を発揮するタイプで、30分ほど時間をおいてから高圧の温水で一気に洗い流しました。
これにより排水管の内部まで清掃され、嫌な臭いの元となる汚れも洗い流すことができました。
最後に排水トラップ類を元に戻し、各ブースのシャワー水栓を試験的に流して排水状況を確認しました。
どのブースも水の流れがスムーズになり、ゴボゴボとした詰まり音も解消しました。
洗面台の排水口も同様に処理し、異臭が完全になくなっていることを確認しました。
「見えない部分こそ念入りに」というのが私たち清掃業者のモットーであり、排水口まで手を抜かず清掃することで、利用者が快適に施設を使えるよう配慮しました。
まとめと所感
本記事では、東京の大手設備会社作業所におけるシャワールームおよび脱衣所清掃の工程を、現場目線で詳細に解説しました。
8ブースあるシャワー室が新品同様に蘇ったことで、利用される作業員の方々にも清潔で快適な環境を提供できます。
作業所 清掃の一環としてこのようなシャワールーム清掃は、衛生管理や従業員の健康保持の観点から欠かせない取り組みです。
実際に作業を行って感じたのは、定期清掃の重要性です。
今回のように汚れが蓄積してからでは除去に多くの時間と労力が必要になりますが、定期的にプロによるメンテナンスを行えば常に清潔な状態を維持でき、結果的にコストや設備劣化の抑制にもつながります。
施設管理担当者の皆様におかれましては、ぜひ計画的なシャワールーム清掃をご検討ください。
シャワールーム 清掃のプロとして培った知見がお役に立てば幸いです。