東京都内オフィスのタイルカーペット洗浄と日常清掃事例
2026年2月、東京都内オフィス(約50㎡)にて、タイルカーペット洗浄(単発)と、今後の日常清掃(掃除機掛け・テーブル拭き)の導入設計を行いました。
当初のご相談は「床のワックスがけ」でしたが、現地で床材がタイルカーペットであることを確認し、ワックスではなく洗浄が合理的だと判断して提案を組み替えています。
この記事で伝えることは、現地調査の観点、低含水を意識した工程分解、そして定期清掃へつなげる説明の作り方です。
誰に役立つかは、オフィスの床のくすみが気になり始めた管理者様と、低コストでも内容が良い清掃を探す担当者様です。
依頼背景と現地調査
お問い合わせの出発点は「ワックスで床を綺麗にしたい」というご要望でした。
ただ、仕様書でも床材ごとに清掃内容が整理されており、繊維床(カーペット系)はワックス前提ではありません。
現地で確認した内容は、床材(タイルカーペット)、面積(約50㎡)、汚れの集中(デスク下の動線・入口側)、そして含水残留のリスクです。
メーカー資料では、汚れの80%が外から持ち込まれることや、日常はバキュームが基本であることが示されています。
お客様の不安は「所要時間」「夜間・土日対応」「什器移動量」「仕上がりの想像がつかない」の4点でした。
そこで、動かせる椅子・ごみ箱・床置き荷物は移動し、重いデスクは据え置きを基本にしつつ、全面の均一感を優先する方針を先に共有しました。
提案設計と見積の考え方
提案の核は「依頼通りに進める」ことではなく、目的(全体がきれいになったと分かる)を最短距離で叶えることです。
タイルカーペットは、日常メンテナンスを軸に、中間(3か月〜半年)と定期(半年〜1年)を入れて回復させる設計が合理的です。
見積は複数案を提示し、単発と年2回・年3回の比較、日常清掃(週1/月1)の比較ができる形にしました。
選択肢が並ぶと社内説明がしやすくなり、結果として無駄な追加工事を避けやすくなります。
金額の落としどころは、実測と条件(50㎡、什器据え置き中心、低含水で短時間乾燥)から、3万円程度でも品質が出ると判断した点です。
工程を削らず、段取りの無駄を削るほうが戻り汚れが減るというのが、私の現場感覚です。
作業当日の手順と時間配分
作業は13:00〜15:00の2時間枠で実施しました。
エクストラクション(噴射と同時回収)は、注水した水を即回収して汚れと水分を抜く考え方で、戻り汚れを抑える基本です。
時間配分は、養生・什器移動15分、除塵20分、洗浄剤15分、ブラッシング20分、リンサー回収35分、乾燥と復旧10分です。
短い枠ほど回収と乾燥寄りに振るのが、失敗しないコツです。
除塵工程は、毛並みと逆方向にゆっくり掃除機を当て、根元のゴミを起こすイメージで行いました。
メーカー資料でも1㎡あたり20秒程度が目安とされ、ここを急ぐと後工程で汚れが伸びやすくなります。
洗浄剤とブラッシングは低泡でまとめ、ムラなく散布したうえで、皮脂汚れが集中していたデスク下だけ回数を増やしました。
CRIの資料でも、メンテナンスはスポット除去と中間・深部清掃を組み合わせる前提で整理されています。
リンサー回収は、過湿を避けるため吸引回数を多めに取りました。
繰り返しの水曝露はバッキングのはく離要因になり得るため、濡らすことより「残さないこと」を優先しています。
品質確認とお客様立会い
仕上がり確認は、色ムラ、動線の黒ずみ、ベタつきの有無、什器復旧の安定を順にチェックしました。
乾燥状態はお客様にも触って確認いただき、作業後すぐに通常利用へ戻せる状態で引き渡しました。
お客様の反応は、「ワックスと思い込んでいたが洗浄だけで十分だった」「費用も抑えられた」というものでした。
依頼をそのまま受けず、床材に合う手段へ導くことが、Kirei Oneの“判断を引き受ける”価値だと改めて感じました。
継続メンテナンス提案とコスト感
日常清掃は、掃除機掛けとテーブル拭きを2か月に1回(4月・6月・8月の計3回)で運用開始し、初回は平日18:30からの実施で調整しました。
日常が回るほど汚れの蓄積が遅くなり、結果として定期洗浄の回数を抑えられます。
定期洗浄は、今回の単発結果を踏まえ年2回を基本線に提案しました。
メーカーガイドでも半年〜1年の定期メンテナンスが示されており、汚れが固着する前に回すほうが結局安いです。
コスト目安として、50㎡のタイルカーペット洗浄(低含水・什器据え置き中心)は3万〜6万円程度が現実的で、日常清掃は回数と範囲で最適化できます。
Kirei Oneは張替えや過剰施工へ寄せず、必要十分を継続できる形に落として無駄な費用を使わせない方針です。
まとめ
その結果わかったことは、タイルカーペットはワックスで解決する床ではなく、除塵と低含水洗浄で汚れの蓄積をコントロールする床だという点です。
学べたことは、依頼内容をそのまま実施するより、床材と汚れから施工を再設計したほうが、費用も時間も縮まり、満足度が上がるということでした。