東京都内飲食店の床清掃・看板清掃事例
2026年1月、東京都内の飲食店にて、営業時間外(19:00〜24:00)で客席・厨房・台下を中心とした床清掃(機械洗浄)と、入口まわりの看板・意匠部の清掃を実施しました。
本件は「3年ほど客席床をしっかり清掃できていない」「台下が手が届かず汚れが目立つ」という、よくある“忙しさの蓄積”が原因の案件でした。
Kirei Oneは、お客様が困りごとを話すだけで済むように、現地で床材・汚れ質・動線を確認し、必要な工程を絞って安全かつ合理的に仕上げる方針で進めました。
この記事で伝えることは、飲食店の床をポリッシャーで洗うときに「何から始め、どこで止めるか」を、現場の判断理由込みで言語化することです。
誰に役立つかは、飲食店オーナー・店長・ビル管理担当者、そして夜間の定期清掃を検討している方です。
単なる作業記録ではなく、作業手順書として再現できるよう、時間配分と安全確認、薬剤選定の根拠まで落とし込みます。
依頼背景とゴール設定
ご相談のきっかけは、「客席や厨房内、台下などの清掃を対応できる業者を探している」というシンプルな問い合わせでした。
詳細を伺うと、客席床は約3年間まとまった清掃ができておらず、特に台下は手が入りにくいまま汚れが積み重なっていました。
飲食店では床が濡れやすく、油や水で滑って転倒事故につながりやすいことも指摘されているため、清掃は美観だけでなく安全にも直結します。
Kirei Oneの考え方として、ここで大切なのは「やることを増やす」より「安全に、確実に結果が出る工程に絞る」ことです。
床清掃は、機械を入れれば何でも解決するように見えて、実際は除塵不足やすすぎ不足で“黒ずみ戻り”を起こす失敗が多い領域です。
国交省の建築保全仕様でも、硬質床の一般床洗浄は「什器移動→除塵→洗剤塗布→床磨き機→汚水回収→水拭き複数回→乾燥→復旧」という流れが整理されています。
今回のゴールは、店内の石調床に残ったヒールマーク(ゴム跡)や黒ずみを落として、営業時に「汚れが気にならない床」に戻すことでした。
入口前の黒いフローリングも同様に、テカりムラと黒ずみを整えて来店者の第一印象を上げる狙いです。
過剰に強い薬剤で床材を傷めるのではなく、床材に合う洗い方を優先し、必要十分な範囲で完結させる方針にしました。
現地調査で見たポイント
床材と汚れの種類を最初に切り分けました。
店内は石の床(硬質床相当)で、ヒールマークのようなゴム跡と、動線に沿った黒ずみ(油+土砂の複合)が目立ちました。
タイル系床は、まず砂やホコリを除去し、水洗い、落ちない場合は中性洗剤を薄めて洗い、汚水を放置しないことが推奨されています。
厨房・台下の条件は、油汚れが床に落ちやすい一方で、設備や什器が密集して機械が入らないエリアが多い点です。
ここは「全部を同じやり方でやらない」のが合理的で、機械が届くところは機械、届かないところは隅擦りで確実に回収する段取りにしました。
ポリッシャー洗浄でも「壁際やコーナーは手作業で擦る」という工程が基本として示されています。
入口まわりの外観は、瓦状の意匠部が灰色のホコリで覆われ、茶色の看板もくすんで見える状態でした。
金属や塗膜面は、汚れの程度と表面種類に合わせて清掃方法と洗剤を選ぶことが重要です。水洗いや中性洗剤で対応できる範囲をまず狙う、という考え方で取り組みました。
段取りと準備
作業時間帯を夜間(19:00〜24:00)にしたのは、営業中の転倒リスクを排除し、什器移動と汚水回収を安全に行うためです。
飲食店では床が濡れると滑りによる転倒が起きやすいことが指摘されており、濡れ床を残さない運用が必須です。
機材と薬剤の選定は、硬質床の一般床洗浄の考え方に合わせました。
具体的にはポリッシャー、洗浄用パッド(床材に合わせて硬さを選ぶ)、ウェットバキューム(汚水回収)、ドライワイパー、マイクロファイバー、養生材です。
国交省仕様でも、床磨き機で洗浄し、吸水用真空掃除機や床用スクイジーで汚水を除去し、水拭きで洗剤分を完全除去する流れが明記されています。
薬剤を強くしすぎないのは、石・タイル系床で素材を傷めるリスクを避けるためです。
タイルのメンテナンスでは、汚れが付着した場合は水または市販の中性洗剤を使用し、酸性・アルカリ性の洗剤を避ける注意が示されています。
また洗浄作業ではSDSを確認して化学品を扱うことが重要とされており、やみくもに薬剤を足すより、必要量を守って安全に運用する方が合理的です。
作業手順と時間配分
全体の流れは、床清掃(什器移動→除塵→機械洗浄→汚水回収→水拭き→乾燥→復旧)と、看板清掃(除塵→中性洗剤拭き→水拭き→乾拭き)を並行させました。
床洗浄の基本工程は、硬質床の一般床洗浄として体系化されており、順番を崩さないことが品質に直結します。
床の除塵(約30分)は、掃除機とダスターツールで土砂・粉塵・髪の毛を先に回収しました。
この工程を省くと、洗浄パッドに異物が噛んで床を傷つけたり、汚れが伸びる原因になります。
ポリッシャー洗浄の手順解説でも、最初にホコリやゴミを除去する重要性が説明されています。
機械洗浄(約90分)は、洗剤をむらなく塗布してからポリッシャーを当て、汚れが強い動線は往復回数を増やしました。
硬質床の一般床洗浄では、洗剤塗布→床磨き機で洗浄→汚水回収という工程が示されています。
狭い箇所や台下の端は機械が入らないため、手パッドで隅擦りし、機械と同じ“洗って回収する”思想で合わせ込みました。
汚水回収とすすぎ(約60分)は、ウェットバキュームで回収→水拭き2回以上→乾燥の順で行いました。
国交省仕様では、汚水回収後に2回以上水拭きして洗剤分を完全除去し、十分に乾燥させることが明記されています。
タイル床のメンテナンスでも、洗浄後は汚染水を放置しないことが再汚染防止として示されており、ここを丁寧にやるほど「翌日また黒くなった」などの問題が起きにくいです。
入口前フローリング(約30分)は、素材を傷めない範囲でパッドを柔らかめにし、黒ずみの濃いところだけ局所的に回数を増やしました。
私はこの手の黒い床ほど“やりすぎるとムラが出る”経験があるので、全体を均一に守りつつ、悪目立ちする箇所だけを落とし切る配分を取りました。
結果的に、床面の印象が一段明るくなり、入口の清潔感が戻りました。
看板・入口上部の清掃(約40分)は、まずフラワー(ハタキ)で乾いたホコリを落とし、次に中性洗剤を含ませたウエスで拭き上げ、水拭きと乾拭きで仕上げました。
塗膜・金属面は表面状態に応じて清掃方法と洗剤を選ぶことが重要で、水洗いや中性洗剤で除去可能な汚れはまずそこを狙うのが基本です。
無理に強い薬剤や硬いブラシを当てないことで、見た目を整えつつ素材自体も守れます。
仕上がり確認・想定外対応・提案
品質確認は、床の乾燥状態(濡れ残りがないか)、ヒールマークの残り、入口前の光ムラ、台下の“見える範囲”の汚れ残りを順にチェックしました。
飲食店では床の濡れが滑りにつながりやすいことが示されているため、最後は「乾いているか」を最重要の合否基準にしています。
想定外トラブルの例として、台下の一部で油が固着し、通常の中性域では取り切れない層がありました。
ここは薬剤を強くする前に、手作業で“層を薄くする”アプローチを優先し、床材への負担を最小化しました。
タイル系は酸性・アルカリ性洗剤を避ける注意があるため、素材リスクを理解したうえで段階的に攻めるのが安全です。
作業後のメンテナンス提案として、日常は「除塵を切らさない」、月1回は「水拭き+落ちない箇所だけ中性洗剤」、半年〜1年で「今回のような機械洗浄」を推奨しました。
タイル床は、砂・ホコリの除去と、洗浄後の汚水回収が再汚染防止になるとされており、結局ここがコストを下げる近道です。
コストは、面積、什器量、油汚れの強さ、営業時間の制約で上下するため、現地確認のうえで「効く範囲に絞る」提案が結果的に安くなります。
Kirei Oneは清掃で足りるなら設備更新や内装工事は勧めず、必要十分の範囲で合理的に解決します。
まとめ
その結果わかったことは、飲食店の床清掃は「ポリッシャーを回すこと」より、除塵・汚水回収・すすぎで品質が決まるという点です。
硬質床の一般床洗浄として示される手順どおり、除塵→洗浄→汚水回収→水拭き複数回→乾燥の順を守るほど、黒ずみ戻りが減り、翌日の見え方が安定します。
学べたことは、台下や狭所は「機械でやる/手でやる」を割り切り、同じ思想(洗って回収する)で繋げると、時間を増やさずに仕上がりが上がるということでした。
入口の看板も同様で、金属・塗膜面は中性域を基本に、素材を守りながら印象を改善する方が合理的です。