オフィス廊下のカーペット染み抜き洗浄事例

2026/02/06

監修者:福井 智明

東京都内オフィスの廊下のカーペット染み抜き洗浄事例

東京都内のオフィスビル廊下で、コーヒー染み抜き清掃を実施しました
この記事では、プロの視点で洗浄手順や使用機材の工夫、注意点などを詳しく解説します。
オフィスのカーペット清掃品質向上を目指す方に参考になる事例です。

今回のお問い合わせでは、オフィス廊下のカーペット(約2㎡)にコーヒーをこぼしてしまい、しみが残っているとのことでした。
お客様は「どうすればいいかわからない」「失敗したくない」といったお気持ちでいらっしゃいました。
現地で確認したところ、しみはすでに乾燥しており、カフェイン由来の色素が繊維に定着している状態でした。
しみの広がり具合や繊維の素材・毛足の状態、汚れ付着からの経過時間などを念入りにチェックし、通常のクリーニングだけでは完全に除去できない可能性があると判断しました。
そのため、「通常のカーペット洗浄だけでは限界があるかもしれません」とお客様に正直にお伝えし、期待値を調整しました。

洗浄範囲が限定的(約2㎡以下)だったため、ポリッシャーでの洗浄は行わず、リンサーによる局所的な染み抜き作業を段取りしました。
準備した機材・薬剤は、通常のカーペット洗浄剤に加え、カフェイン色素に対応した漂白剤、インクや着色汚れ用の強力染み抜き剤、そしてリンサー一式です。
事前にお客様へは「完全に無色化できるかは繊維の状態次第」であることを共有し、「ある程度の改善を目標にする」旨を説明して、過度な期待にならないよう調整しました。

作業当日は段階的なアプローチで進めました。
まず最初に通常のカーペット用洗浄剤をしみ部分に塗布し、ブラッシングして汚れを浮かせます。
しばらく置いた後、リンサーで汚水を吸い取りました。
次に、カーペット用漂白剤を塗布してカフェイン由来の色素を分解し、再度しばらく置いてから再びリンサーで回収しました。

それでも黄ばんで見える箇所には、さらにインク系汚れを溶かす強力な染み抜き剤を表面に薄く塗布。
最後にリンサーで丁寧に汚水を吸い取り、作業を完了しました。

作業中の判断点として、ポリッシャーは使用しませんでした。
面積が小さいため、機械洗浄では毛足の倒れや輪染みのリスクが高いと判断したからです。
また薬剤塗布の順序は「弱→強」で行い、繊維へのダメージを抑えました。
さらに、擦りすぎないよう注意しました。
汚れが落ちても繊維が毛羽立ってしまっては逆効果になるため、余計な負担をかけないよう心がけました。

作業途中の確認では、想定どおり漂白剤だけではわずかに黄ばみが残っている状態でした。
ここで「この段階で終えるべきか、さらに強い薬剤を使うか」の判断が必要になりました。
今回はカーペットの繊維の状態を見たうえで、表面処理に限定して強力な染み抜き剤を使用することにしました。
深追いせず色素のみを溶かして回収することを意識しながら、慎重に作業を進めました。

作業後の仕上がりは満足できるもので、遠目から見てもほぼしみが残っていないレベルまで改善しました。
新品同様とはいかないまでも、廊下を歩いても染みは視認されず、テナント様からも「跡が気にならない」と喜んでいただけました。
ちなみに、このオフィスの廊下はグレーのカーペット張りで、薄茶色のコーヒー染みがよく目立っていましたが、清掃後はどこにシミがあったか分からないほどきれいになりました。
今回の作業を通じて改めて感じたのは、コーヒー染みは時間との勝負だということです。
早期対応であれば手法や薬剤の選択肢が増え、結果にも差が出ます。
また、部分洗浄でも綿密な工程設計によって仕上がりが大きく左右されると実感しました。
今後は「どの段階でどこまで落ちるか」をよりわかりやすくお客様に説明する工夫を課題としたいと考えています。

オフィスのカーペットについた小さな染みでも、放置すれば現場の印象を大きく下げてしまいます。
今回のように面積が小さい場合にはポリッシャーを使わず、段階的にリンサーで洗浄する判断が有効です。
お客様が「これ、取れるのかな?」と悩んでいる場合でも、一度現場を確認すれば最適な方法をご提案できます。
当社では清掃だけで十分と判断できればリフォーム等の追加工事は提案せず、お客様に無駄な費用をかけさせません。
今後も最も合理的な解決策を責任を持って判断し提案してまいります。

以上の事例から、カーペットに付着した染みの早期対応と適切な工程設計の重要性が再確認できました。
当社ではお客様のご要望に耳を傾け、最も合理的な方法で問題を解決することを常に心がけています。
清掃だけで十分と判断できれば追加工事を提案せず、お客様に無駄な負担をかけないことも重視しています。

本記事では東京都内オフィスの廊下でのコーヒー染み抜き清掃事例とその手順を現場目線で詳しく解説しました。
プロの清掃技術と段階的な手法により、オフィスカーペットの美観と衛生を両立できることが明らかになったと言えます。
プロによる定期清掃はオフィス環境の清潔さ維持に欠かせません。
オフィスのことで何かお困りごとなどありましたら、お気軽にご相談ください。

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この記事の監修者

KIREI produce 代表取締役  福井 智明

「KIREIを通じて人々の人生をより豊かに」「世界中をKIREIに」という理念のもと、住まい・ビル・店舗・施設など、あらゆる空間の清掃・メンテナンス事業や新サービス「コーペティションプラットフォーム」「Kirei One」の展開を牽引。
フランチャイズ事業や自社開発のCRM「コスモ」・研修システムなども通じて、現場で働く人たちの地位向上と、利用者の暮らし・ビジネスの課題解決に取り組んでいます。

著書 | 清掃業の起業・フランチャイズ成功法

『はじめてのお掃除起業』
(自由国民社, 2019年6月20日発売)
清掃業界で起業を考える方向けに、実体験をもとにした
具体的なノウハウや成功事例を解説。

メディア出演 | ハウスクリーニング業界の専門家として紹介
TV: 「news every.」「がっちりマンデー!!」「なないろ日和」 ほか