戸建てのリフォーム後の除塵清掃事例

2026/01/30

監修者:福井 智明

東京都内戸建てのリフォーム後の除塵清掃事例

東京都内の築古の戸建て住宅にて、リフォーム後に発生した建築粉塵を徹底的に除去する室内清掃(竣工清掃)を実施しました。

この記事では、リフォーム直後の戸建て住宅をほこり一つない状態にリセットするために、プロの清掃チームがどのように段取りを組み、どんな道具や手順で除塵清掃を行ったかを現場目線で詳しく解説します。

リフォーム後の除塵清掃や住宅の清掃品質向上に関心がある方、施工後のホコリ対策に悩んでいる方にとって、参考になる清掃施工事例です。

現地調査:お客様が思い描く「綺麗」の基準を共有

今回ご依頼いただいたのは、築年数のある戸建て住宅をリフォームされたお客様です。 工事完了後、新生活を始める前に室内全体を一度リセットしたいとのご要望でした。 現地調査でまず意識したのは、お客様が思い描く「綺麗」の基準を正確に共有することです。 ひと言で竣工清掃といっても、新築同様の仕上がりを求めるケースもあれば、生活前に粉塵や木くずを取り除ければ十分というケースもあります。 求められる清掃の内容やレベルは現場によって大きく異なるため、最初にゴールイメージをすり合わせることが重要です。

現地では床・壁・天井・収納内部といった基本箇所の状態をくまなく確認しました。 リフォーム工事後特有の細かな粉塵の残り具合や、漆喰壁などデリケートな素材の有無と状態にも重点的に目を配りました。 この段階では作業範囲を広めに捉え、余裕を持った人員と日数で対応できる前提で清掃プランの全体像をお客様と共有します。 そのうえで「どこをどの程度まで行うか」を一緒に整理していくスタンスで打ち合わせを進めました。

見積もり・準備:目標に合わせたプラン調整

現地調査後はメールでお客様と詳細をすり合わせ、清掃のゴールイメージを共有しました。 お客様から「完璧でなく6~7割程度で十分」という明確なご希望をいただいたことで、我々も仕上がりの基準がはっきりしました。 当初は2日間・6名体制で隅々まで手を入れる想定でしたが、ご予算や全体のバランスを踏まえプランを見直すことにします。 最終的には作業の軸を『除塵清掃』に絞り、仕上げの優先順位を整理したうえで、人数を絞って1日で完了させる計画に再構成し、お客様にもその方向でご了承いただきました。

事前準備で特に意識したのは、少人数でも品質を落とさない段取りです。 清掃は高所から低所へ進める鉄則を徹底し、例えば天井や梁のホコリを落としてから壁・床へ移る順序を全員に周知しました。 また、漆喰壁など傷めやすい箇所には柔らかいハタキやブラシを用いるなど道具選定にも配慮しています。 各スタッフの役割分担や動線も綿密に設計し、清掃中に無駄な手戻りが起きないようシミュレーションしました。 作業日前日までに必要な機材(業務用掃除機、脚立、マイクロファイバークロス等)をすべて準備し、当日の朝には短いミーティングで工程と注意点を再確認してから作業に臨みました。

作業当日:効率重視の除塵工程と柔軟な対応

作業当日は調整後の少数精鋭チーム4名で9時に清掃を開始しました。 この日は8時半~10時頃にかけて別業者によるエアコンの取り付け作業が現場で行われていたため、まず他の部屋から清掃を進め、エアコン設置が完了した箇所は最後に仕上げる段取りとしています。 清掃工程自体はシンプルですが順序が非常に重要です。 私たちは天井や梁など高所のホコリ落としから着手し、その後で壁面のホコリを除去しました(漆喰壁は軽くハタキがけする程度にとどめています)。 次に窓枠やサッシの溝に溜まったホコリも見逃さず清掃し、玄関収納の上部やエアコン本体の上にも手を伸ばしてホコリを払い落としました。 押入れ・収納内部も隅々まで業務用バキュームで吸じんし、最後に全ての床面をまとめて丁寧に掃き拭き上げて、一連の工程を完了させています。 作業中は「次に誰がどこを清掃するか」まで管理し、せっかく綺麗にした場所に後からホコリが舞い落ちないよう細心の注意を払いました。

今回の現場で特に意識したのは「やりすぎない勇気」です。 漆喰壁など繊細な素材は必要以上に触らず、無理に水拭きするより素材の風合いを優先しました。 また、目に見えない部分まで完璧にしようと自己満足の掃除に走るのではなく、限られた時間内で目に見える範囲の改善効果を最大化するよう努めています。 人数と時間に限りがある中、すべてを均等に仕上げようとするよりも、室内全体の印象を大きく左右するポイントにリソースを集中させました。

現場では状況に応じた柔軟な判断も欠かせません。 一部の収納内部では想定以上に木くずや粉塵が蓄積していたため、他の箇所の清掃を簡略化してでもそちらを優先的に時間を割きました。 さらに、お客様と進捗を確認しながら作業を進める中で「階段にリフォーム時のシール跡が残っていて気になる」との声をいただき、その除去作業を急遽優先しています。 実際の仕上がりを確認いただきつつ、限られた時間と人員の中でよりご満足いただける箇所から手を付けていく進め方に、お客様にもご安心いただけました。 少人数の体制だからこそ、「どこに時間を使うか」「どこで止めるか」の判断が最終的な仕上がり品質を左右すると痛感した現場でした。

作業結果:お客様の評価と今後の課題

作業完了後、お客様に室内全体を確認していただきました。 「入った瞬間の空気感が違う」「生活前としては十分すぎる仕上がり」と、嬉しいお言葉をいただき、事前に共有していたゴールとのズレがない仕上がりになったと実感します。 特に、室内全体の粉塵感がなくなったこと、収納内部まで手が入っていたこと、そして事前説明どおりの仕上がりだったことの3点を高く評価していただきました。

同時に、今回のように体制を絞って行う竣工清掃では、「どの程度の除塵で十分とするか」の見極めと、「6~7割仕上げ」というゴールイメージを的確に言語化して共有することが、今後さらに重要になると感じています。 限られたリソースでもお客様の期待値を上回る成果を出すために、清掃技術だけでなく事前のヒアリングや説明の工夫を引き続き磨いていきたいと考えています。

本記事では、東京都内の戸建て住宅におけるリフォーム後の竣工清掃(除塵清掃)の工程を、計画段階から作業内容・仕上がり結果まで現場目線で詳しく解説しました。 リフォーム完了直後にプロの徹底清掃で家中のホコリや粉塵を取り除くことで、新居の空気環境を清浄に保ち、建材や内装材の保護にもつながります。 また、竣工清掃は単に人手や日数をかければ良くなる仕事ではなく、お客様のご希望・ご予算・仕上がりイメージに合わせて最適な体制と方法を組み立てることが重要です。 Kirei Oneでは清掃のプロフェッショナルとして、お客様に寄り添いながらゴール達成に必要な作業を選び抜き、無駄のない合理的な清掃プランをご提案しています。 今回の事例は、そのような提案主導型のアプローチが功を奏し、ご予算内で効率的かつ高品質な仕上がりを実現できた好例と言えるでしょう。 今後も現場ごとのベストな判断を追求し、お客様にご満足いただけるサービス提供に努めてまいります。

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この記事の監修者

KIREI produce 代表取締役  福井 智明

「KIREIを通じて人々の人生をより豊かに」「世界中をKIREIに」という理念のもと、住まい・ビル・店舗・施設など、あらゆる空間の清掃・メンテナンス事業や新サービス「コーペティションプラットフォーム」「Kirei One」の展開を牽引。
フランチャイズ事業や自社開発のCRM「コスモ」・研修システムなども通じて、現場で働く人たちの地位向上と、利用者の暮らし・ビジネスの課題解決に取り組んでいます。

著書 | 清掃業の起業・フランチャイズ成功法

『はじめてのお掃除起業』
(自由国民社, 2019年6月20日発売)
清掃業界で起業を考える方向けに、実体験をもとにした
具体的なノウハウや成功事例を解説。

メディア出演 | ハウスクリーニング業界の専門家として紹介
TV: 「news every.」「がっちりマンデー!!」「なないろ日和」 ほか