マンションのヤニで汚れた壁紙の塗装事例

2026/01/21

監修者:Kirei One 編集部

東京都にあるマンションのヤニで汚れた壁紙の塗装事例

東京都内の賃貸マンション2LDKにて、長年のタバコにより黄ばんだ壁紙を対象に壁紙復元塗装(クロス彩色)を実施しました。
この記事では、頑固なヤニ汚れでくすんだ壁紙を原状に近い状態へ戻すための清掃手順と、専用塗料によるクロス再生のコツを現場目線で詳しく解説します。
室内の明るさを取り戻したい方、タバコ臭や黄ばみに悩むオーナー様・入居者様にとって、無駄のない原状回復の参考となる施工事例です。

現場の事前確認とプランニング

室内へ入った瞬間、2LDK全体を包むような濃い黄ばみが目に飛び込んできました。
長期間の喫煙により壁紙に深くヤニ汚れが染み込み、特に天井付近や換気の悪い隅の部分は色が著しく濃くなっており、触れると指先がざらつくほど酷い状態です。
お客様からは「壁紙の貼り替えは避けたいが、室内の明るさを取り戻したい」とのご要望を伺っており、私たちも現状を確認しながら最も合理的な解決策を模索しました。
幸いクロス全体の破れや剥がれは少なかったため、徹底洗浄と壁紙復元塗装を組み合わせれば十分に改善できる見込みが高く、その場で施工方法と作業工程をご提案しています。
対象範囲はリビング・2居室・水回りを含む部屋全体(約60㎡)に及ぶため、仕上がりのムラを防ぎつつ効率よく進める段取りも重要なポイントとなりました。

作業プランは、ヤニ汚れの除去→水拭き洗浄→壁紙復元塗装(クロス彩色)の三段階としました。
特に今回は壁紙表面にヤニの層が厚くこびりついていたため、洗剤を塗布すると黄色い汚れが溶け出して茶色い液体となり、壁を伝って垂れ落ちるほどでした。
この初期洗浄工程に十分な時間を確保し、汚れを徹底的に拭き取ることが施工成功の鍵となります。
また、洗浄後に水拭きで洗剤成分を残さず除去することも重要です。後の復元塗装の密着性を高め、仕上がりを長持ちさせるために欠かせない工程となります。
広範囲のヤニ除去には大量の拭き取り用パッドやクロスを新品で用意し、汚れが再付着しないよう何度も交換しながら作業を進めました。

作業準備

現場準備で特に重要なのは丁寧な養生です。塗料や洗剤が壁以外の場所に飛び散ると、シミや変色の原因になるため、床・巾木・扉枠・照明スイッチ周りなどを余すところなく保護しました。
特に巾木上部のわずかな隙間にも薬剤が入り込みやすいため、テープやシートで二重に覆い、液ダレが染み込まないよう細心の注意を払っています。
また、壁紙自体のダメージがある箇所については、塗装に先立ち部分的なクロス張替えも実施しました。小さな破れや剥がれは下地処理で整え、塗布後に目立たないようにします。
使用する資機材として、弱アルカリ性洗剤(ヤニ取り用)、新品の拭き取りパッド類、壁紙復元用の専用塗料(今回はヤニ汚れ対応のスモークベージュ色)、均一に塗布できるコテバケ等を準備しています。
汚水飛散や洗剤の付着で作業者自身も汚れる可能性が高いため、私たちは汚れても良い作業着・保護具を身につけて現場に臨みました。

今回は作業員5名のチーム体制で現場に臨み、それぞれ担当エリアを決めて並行作業を行いました。
広い室内を効率良くカバーすることで、時間内に全工程を終えられるよう段取りを組んでいます。
また当日の天候は夏場の雨で湿度が高く、塗料の乾燥遅れが懸念されました。
そのため塗布の順番や換気方法を事前に工夫し、一部屋ずつ塗装して乾燥を待つ間に別室の清掃に着手するなど、合理的な手順を計画しています。
さらに、現場マンションには駐車場が無く付近の路上駐車も不可だったため、少し離れた場所に車両を止めて機材を運び込むことにしました。
必要に応じて予約制の駐車サービスも活用し、作業車両の手配と搬入経路を事前に確認しています。

当日の作業

作業当日は、室内全域の徹底した養生からスタートしました。床から巾木、扉枠、建具周りまで丁寧にビニールとテープで覆い、特に塗料が付着しやすい箇所は二重にマスキングして万全の体制を整えます。
その上で弱アルカリ性洗剤を壁面にまんべんなく塗布すると、瞬く間に染みついたヤニが反応して茶色い液体となり、したたり落ちてきました。
私たちは新品のパッドを使ってその汚れをひたすら拭き取り、再度薬剤を塗っては拭き取る作業を根気強く繰り返します。広い2LDK全体が対象のため、最初の3時間ほどはこのヤニ落としに集中せざるを得ない状況でした。
ヤニが厚く蓄積していた天井付近や壁の角、換気経路に沿った部分は、洗剤を塗ったまま少し長めに反応時間を取ることで汚れを浮かせ、壁表面を均一な状態に戻しています。
洗浄後は隅々まで水拭きし、洗剤分を完全に除去しました。これにより後から行う復元塗装の密着度が高まり、塗料が剥がれにくくなるだけでなく、仕上がりのムラ防止にもつながります。

洗浄と下処理が終わった壁に対し、仕上げの壁紙復元塗装を施しました。クロス専用の彩色剤をコテバケで均一に塗り重ね、洗浄では落としきれなかった微細な変色を覆い隠すように着色していきます。
室内全体の明度が見る見る上がり、長年の黄ばみで沈んでいた印象が施工とともに改善していくのが実感できました。
湿度が高い日だったため乾燥には通常より時間を要しましたが、面ごとに確実に塗装を完了させ、十分な乾燥時間を確保することで、仕上がりにムラが出ないよう配慮しています。
乾燥を待つ間にも換気を行い、各部屋を順番に作業することで効率的に全体を仕上げました。

レンジフードと床面

なお、壁紙の復元塗装に続き、2日目にはご依頼にあったレンジフード(換気扇)の分解洗浄と、室内床面の洗浄・ワックス仕上げも実施しました。
レンジフード内部に付着した頑固な油汚れを専門薬剤で丁寧に洗浄し、ファンやフィルターまで分解して隅々まで汚れを除去することで、換気性能と衛生面を大きく改善しています。
床面は洗浄後に高品質な樹脂ワックスを2度塗りし、くすんでいたフローリングに光沢と保護膜を復活させました。
全ての作業終了後、室内を見渡して壁や床に拭き残し・塗り残しがないか最終確認を行い、細かな手直しを経て作業完了となりました。

大規模な清掃と塗装工程を終えた2LDKの室内は、作業前とは見違えるほど明るく清潔な空間へと生まれ変わりました。
部屋中を覆っていた重たい黄ばみは跡形もなく消え、照明の光が壁面にまっすぐ届くようになったことで、部屋本来の明るさが蘇っています。
洗浄だけでは落としきれなかったわずかな変色も復元塗装によって均一化され、まるで壁紙そのものを新調したかのような仕上がりです。
お客様からも「ここまで明るくなるとは思っていなかった」と嬉しいお言葉をいただき、当初の目的であった室内環境の劇的な改善を達成できました。

まとめ

本記事では、東京都内の2LDKマンションにおけるタバコのヤニ汚れで黄ばんだ壁紙の清掃・復元塗装工程を詳細に解説しました。
張り替えではなく洗浄と塗装で壁紙の明るさを蘇らせた施工事例を通じて、頑固なヤニ汚れでも適切なプロの処置により原状回復が可能であることがお分かりいただけたかと思います。
賃貸物件の退去時など、壁紙の黄ばみや汚れに対する原状回復では、闇雲に全面張替えをするのではなく、今回のようにクリーニングと再生工法を組み合わせることで、コストを抑えつつ確実に効果を出すことができます。
Kirei Oneではお客様の状況に応じて最適な清掃プランをご提案し、不要なリフォームを避けながら住環境の改善を実現しています。重度の壁紙汚れや特殊な清掃案件でも、豊富な経験を持つプロが責任を持って対応いたします。

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この記事の監修者

  Kirei One 編集部

Kirei One編集部は、「すべてを、まとめてKireiに。」を合言葉に、暮らしや事業空間の“困った”を解決する事例を取材・編集するチームです。清掃・修理・リフォーム・大規模工事・生活サポートなど、Kirei産業の現場で活躍するパートナーとユーザーの声をもとに、正確でわかりやすい情報発信に努めています。
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