千葉県にある整体院内タイルカーペット清掃事例

2025/12/26

監修者:福井 智明

千葉県にある整体院内タイルカーペット清掃事例

千葉県内の整体院にて、床に敷き詰められたタイルカーペット清掃を実施しました。
この記事では、汚れが蓄積したカーペットをプロがどのように洗浄し、美観と衛生を取り戻したか、その手順や使用機材、コツを現場目線で詳しく解説します。
整体院などサービス業施設の床クリーニングに関心がある方にとって、参考になる施工事例です。

ご依頼の背景として、今回ご相談くださったのは千葉県内で整体院を経営されているお客様でした。
お客様からは「床がだいぶ汚れてしまったので、年末の大掃除としてきれいにしたい」とのご要望です。
整体院のように人の出入りが頻繁な店舗では、カーペット上に土砂やほこりが蓄積して黒ずみが目立ちやすくなります。
実際、待合スペースの床は部分的に黒ずんでおり、リラックスしていただく空間にふさわしくない状態でした。
そこで、カーペットの汚れをリセットするためプロの清掃業者に依頼し、しっかりと綺麗な状態で気持ちよく新年を迎えたいとのことでした。

作業内容は、整体院内フロアのタイルカーペットクリーニングです。
モスグリーンのタイルカーペットが敷かれた施術室と待合エリアを中心に、床全体の洗浄作業を行うことになりました。
作業日は2025年12月4日、営業時間前の午前8時30分から正午までの予定です。
水道・電気は現地でお借りできるため、ポリッシャー(床洗浄機)やリンサー(カーペット用の洗浄吸引機)など必要機材一式を持ち込みました。
また、事前に「汚れによっては完全に落とせない可能性がある」ことをご説明し、ご理解いただいています。
長年染み付いたシミ汚れは素材に定着している場合もありますので、可能な限りの清掃となる旨を共有しました。

作業当日の清掃手順

今回は院内奥の事務所スペースも一部カーペット敷きになっていますが、金庫など貴重品があるため、お客様立ち会いのもと黒い斑点汚れが気になる部分のみスポット清掃する方針です。
限られた時間内での作業となるため、もしメインフロアの洗浄に手間取りそうな場合は、事務所内の清掃は無理に実施しなくても良いとお客様からご了承もいただいていました。
このように、当日の状況に応じて柔軟に対応できるよう事前打ち合わせで方針を決めておくことも、現場施工では大切なポイントです。

清掃開始前には、床に置かれた備品類の移動も行いました。
受付カウンター以外の家具や施術ベッドは一時的に別の場所へ動かし、床全面を清掃できるようにします。
院内にはいくつか施術ベッドがありましたが、キャスター付きではない簡易ベッドやスチール製の棚などはスタッフ1人で難なく移動可能でした。
重量のある電動昇降式の施術台だけは 2 名で慎重に持ち上げ、邪魔にならない位置に仮置きします。
移動の際、床や備品を傷つけないよう細心の注意を払い、元の位置に戻すために事前に写真撮影も実施しました。
作業後は写真を参照しながら全ての什器を元通りに配置しています。

準備が整ったところで、いよいよカーペット清掃に取りかかります。
まずは業務用の掃除機を使って、カーペット全面のほこりや土砂を丁寧に吸引しました。
人の行き来が多い入口付近や待合スペースは、砂粒やチリが繊維の奥まで入り込んでいるため特に念入りにバキュームします。
このバキューム作業だけでも、目に見えなかった埃や細かなゴミが驚くほど取れました。
カーペット表面の余分なゴミを除去することで、後の洗浄工程で汚れが泥状になって再付着するのを防ぎます。

続いて、黒ずみが目立つ箇所にはあらかじめカーペット専用の洗浄剤(弱アルカリ性クリーナー)を噴霧し、汚れを浮かせる下処理を行いました。
頑固なシミ部分には洗剤を十分に染み込ませ、数分置いて汚れを分解させます。
私自身、「このシミは完全には落とせないかもしれない」と正直不安もありましたが、できる限りの処置を施します。
洗剤が行き渡ったところで、ポリッシャーを入れる前に手持ちのブラシで軽く擦り、表面の汚れをある程度掻き出しておきました。

下処理が済んだところで、いよいよ床用ポリッシャーを用いた機械洗浄です。
ポリッシャー本体にカーペット用の軟らかいブラシパッドを装着し、床全面を少しずつ洗っていきます。
高速回転するブラシが繊維の奥に入り込み、蓄積した汚れをかき出しました。
洗剤とブラッシングの効果で、カーペット表面には泡が立ち、黒ずみの原因だった汚れが浮き上がってきます。
店内は大きな機械を動かすには限られたスペースでしたが、できる限り機械を行き渡らせ、端の方までムラなくブラシ掛けしました。
ポリッシャー操作中は振動とモーター音がありますので、壁際や家具にぶつけないよう細心の注意を払って進めています。

ポリッシャーで汚れをしっかり掻き出した後は、その汚れを確実に回収する工程に移ります。
床に残った汚水や洗剤成分を吸い取るため、業務用のリンサー(温水噴射式のカーペット洗浄機)を使用しました。
リンサーの三角形ノズルから温水を噴霧しながら強力な吸引を行い、繊維の奥から汚れを吸い上げていきます。
先ほどポリッシャーで浮かせた汚れがみるみる回収タンクに吸い込まれていき、洗浄水は黒く濁っていました。
特にシミがあった部分は入念に数回ずつリンサーで往復し、汚水が透明になるまで何度も吸引を繰り返します。

仕上げ作業

カーペット全体の洗浄・汚水回収が一通り終わった段階で、表面の見た目は格段に改善しました。
モスグリーンのカーペット本来の色味が蘇り、黒ずみがほとんど見当たりません。
触れるとまだ少し湿り気は残っていますが、午前中いっぱいで作業が完了したため午後の開院時刻までには概ね乾きそうです。
冬場で乾燥に時間がかかることを考慮し、作業中から適宜窓を開けて換気したり、エアコンを送風運転にして乾燥を促したりと工夫しました。

想定通りメインフロアの清掃が午前中で完了したため、最後に事務所内のスポット清掃も行っています。
院長先生に立ち会っていただき、オフィスコーナーの黒いシミ汚れが気になる部分をピンポイントでクリーニングしました。
限られたスペースでしたので、小型のハンドブラシで洗剤を擦り込み、ハンディタイプのバキュームで汚水を吸引する簡易的な方法です。
それでも床の黒点はかなり薄まり、一見して気にならない程度に改善しました。
デスク周りの書類や備品にも注意を払い、短時間で事務所内の清掃も完了です。

全ての清掃工程を終えた後、退避させていた備品を元の位置に戻して作業完了となります。
事前に撮影した写真を参考に、施術台や椅子、棚などを寸分違わず配置し直しました。
清掃前と比べて床の印象は見違えるほど明るくなり、院内全体がクリーンな雰囲気に生まれ変わったように感じます。
実際、仕上がりをご覧になった院長先生からは「とても綺麗になった。
このクオリティなら知り合いの他拠点の整体院も紹介したい」とのお言葉をいただきました。
プロの立場としてほっとすると同時に、大変うれしく思った瞬間です。

まとめ

本記事では、千葉県の整体院におけるタイルカーペット清掃の工程とポイントを現場目線で詳しくご紹介しました。
人の出入りが多い施術院では、床材に汚れが蓄積しやすく、定期的にプロの手でリセットすることが美観と衛生管理の両面で重要です。
実際にプロがタイルカーペット クリーニングを行うことで、見違えるほど床の印象が向上し、施設全体の清潔感アップにつながることを今回改めて実感しました。
今回の整体院でのカーペット清掃を通じて、お客様にご満足いただける仕上がりを提供でき、専門業者による定期清掃の大切さを学んだ次第です。
今後も千葉エリアで質の高い清掃サービスを提供し、快適な空間づくりに貢献していきたいと思います。

この記事の監修者

KIREI produce 代表取締役  福井 智明

「KIREIを通じて人々の人生をより豊かに」「世界中をKIREIに」という理念のもと、住まい・ビル・店舗・施設など、あらゆる空間の清掃・メンテナンス事業や新サービス「コーペティションプラットフォーム」「Kirei One」の展開を牽引。
フランチャイズ事業や自社開発のCRM「コスモ」・研修システムなども通じて、現場で働く人たちの地位向上と、利用者の暮らし・ビジネスの課題解決に取り組んでいます。

著書 | 清掃業の起業・フランチャイズ成功法

『はじめてのお掃除起業』
(自由国民社, 2019年6月20日発売)
清掃業界で起業を考える方向けに、実体験をもとにした
具体的なノウハウや成功事例を解説。

メディア出演 | ハウスクリーニング業界の専門家として紹介
TV: 「news every.」「がっちりマンデー!!」「なないろ日和」 ほか

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