埼玉県マンションの冷蔵庫清掃事例

2025/12/19

監修者:福井 智明

埼玉県マンションの冷蔵庫清掃事例

2025年12月、埼玉県内のマンションにて、腐敗した冷蔵庫の徹底清掃を実施しました。
この記事では、プロが現場で実践した冷蔵庫清掃(クリーニング)の手順や使用洗剤の選定理由、赤ちゃんがいる環境での安全対策を現場目線で詳しく解説します。
埼玉県で冷蔵庫清掃を検討中の方や、小さなお子様のいる家庭で衛生的な冷蔵庫維持を目指す方にとって、参考になる施工事例です。

相談・現地到着:事前に現地の下見や写真提供がなく、状況が全く掴めない中でスタートした今回のご相談。
現場に到着してみると、冷蔵庫は庭先の軒下にぽつんと置かれ、中を確認する前から異様な臭気が漂っていました。
長期間放置され腐敗が進んだ冷蔵庫に再び電源を入れたことで、中には大量のカビと強烈な悪臭が発生しており、このままでは赤ちゃんがいる家では到底使えない状態です。
お客様からはカビが酷いので「できれば屋外で作業してほしい」との要望をいただきましたが、一方で細かな洗浄作業は衛生的な水回りで行う必要があります。
私は今回の依頼を、単に汚れを落とす清掃ではなく家族が安心して暮らせる環境を取り戻すためのクリーニングだと捉え、作業場所や工程を慎重に計画しました。

準備:内部の頑固な汚れと強烈な臭いを想定し、まずは赤ちゃんへの影響を最優先に清掃プランを検討しました。
私自身も防カビ用のマスクとゴム手袋を着用し、胞子や悪臭から身を守る準備を整えます。
強力すぎる薬剤に頼らず、人にも家電にも負担をかけない洗浄方法を前提に洗剤や機材を選定しました。
具体的には、冷蔵庫内部のプラスチック部品を傷めず食品にも安全な弱アルカリ性洗剤と、人体に優しい植物性由来の除菌消臭剤を採用しています。
作業道具には新品のサッシブラシや拭き上げ用パッドなどを用意し、「清潔な道具で汚れを落とす」ことにこだわりました。
また作業前には冷蔵庫正面の床に養生シートとビニールシートを二重に敷き、清掃中に出る汚水や溶けた霜が床に漏れないよう万全の準備を整えています。
なお、冷凍庫内に厚い霜がある場合は事前に電源を落として溶かしておいていただくようお客様にお願いし、作業をスムーズに進められる環境作りにも配慮しました。

作業開始:いよいよ清掃開始です。
季節は冬、非常に寒く、冷たい水を扱う場面もありましたが、防寒対策をしっかり行い集中して作業に臨みました。
冷蔵庫の扉を開けた瞬間、想像以上の強烈な臭いと無数のカビに思わず息を呑みましたが、ここで闇雲に強い薬品を使うのではなく、安全と仕上がりのバランスを重視する方針で進めます。
まず外せるパーツは全て慎重に取り外しました。棚板や野菜ケースといった部品一つ一つを落下や破損がないよう時間をかけて取り出し、汚れが酷いパーツ類は台所のシンクで中性洗剤を使って隅々まで擦り洗いします。
腐敗臭が強いため、排水管内の臭い対策として熱湯も併用しながら洗浄しました。
お客様のご要望で一部工程は屋外でも作業しましたが、洗浄自体は衛生面を考慮して清潔なシンク内で行い、洗った部品は汚れが再付着しないよう清潔なビニールシートの上に整然と並べて乾燥させています。
庫内の清掃では、まず残留物や霜を取り除いた後、万能型の弱アルカリ洗剤を庫内全面に噴霧して汚れを浮かせました。
続いて除菌消臭剤を用いて庫内を隅々まで二度拭きし、汚れと臭いの原因菌を拭き取ります。
さらに洗剤成分が残らないよう水拭きで念入りに拭き上げ、最後に乾拭きで水気をしっかり除去しました。
冷蔵庫外側も忘れずに全面を拭き清掃し、取っ手やドアの隙間に至るまで汚れと臭いの原因を取り除いています。
また、冷蔵庫背面の通気口や排水トレイにも目を配り、溜まっていたホコリや汚れを取り除きました。

庫内で特に臭いの原因になりやすいドアのゴムパッキン部分には、除菌消臭剤をやや多めに塗布してしばらく馴染ませました。
時間を置いて汚れを浮かせた後、細部までブラシとクロスで丁寧に擦り洗いし、見えないカビや汚れまで確実に除去していきます。
工程自体は特別なものではなくシンプルですが、「また安心して使える冷蔵庫」に復活させるため、一つ一つの作業を丁寧に重ねることを徹底しました。
そして仕上げに食品にも使えるアルコール製剤を庫内全体に吹きかけ、最終的な除菌・消臭処理を行っています。
作業中は終始、家族が再びこの冷蔵庫を使う姿をイメージしながら、妥協せずクリーニングを進めました。

作業の結果:約2時間に及ぶ清掃作業の末、冷蔵庫内部のカビ・臭い・汚れの原因を根本から取り除くことができました。
仕上げに冷蔵庫の電源を再投入し、正常に冷却するかと臭いが再発しないかを確認します。
扉を開けても嫌な臭いが一切なく、落ち着いた状態に戻った庫内を確認したお客様にも大変安心していただけました。
庫内の壁面や棚板も目に見える汚れが一掃され、冷蔵庫本来の清潔な状態を取り戻しています。
強い薬剤のツンとした匂いも残さず、赤ちゃんがいる暮らしに戻しても問題ない仕上がりです。
これで哺乳瓶や離乳食の食材を冷蔵庫に保管しても、カビや雑菌が移る心配がなく安心できます。
以前は扉を開けるのも躊躇する状況でしたが、清掃後は中から刺激的な臭気が立ち上ることもなくなりました。
単に「使えるようにした」というだけでなく、家族の暮らしに再び迎え入れられる冷蔵庫として蘇ったことを実感できる結果となりました。
そして、お客様から「これで安心して赤ちゃんと暮らせます」と笑顔で言っていただけたことが、プロ冥利に尽きる思いでした。

本記事では、冷蔵庫 清掃 埼玉の施工事例を通じてカビ臭い冷蔵庫を安心して再生させるポイントをご紹介しました。
また、赤ちゃん 冷蔵庫 クリーニングを検討している方に向けて、赤ちゃんの健康を第一に考えた清掃アプローチの重要性もお伝えできたかと思います。
プロによる徹底清掃を通じて学んだのは、衛生面と家族の安全を両立させるには丁寧な工程の積み重ねが何より重要だということです。
さらに、長期間放置された冷蔵庫には想像以上にカビや汚染が蓄積するため、定期的な点検や早めの清掃対応の必要性も再認識しました。
そして、プロならではのノウハウと丁寧な施工によって、今回のような困難な状況でも冷蔵庫を見違えるほど清潔に蘇らせられることを実感しています。
実際、長期間使用しない冷蔵庫は中身を空にして扉を少し開けておくなど通気を確保するだけでもカビの発生を抑える効果があります。
今回のケースでも事前にそのような処置がされていれば、ここまで酷い状態にはならなかったかもしれません。
今後もお客様の大切な家財を安心して使い続けられるよう、適切な方法でクリーニングを行っていきたいと感じています。

この記事の監修者

KIREI produce 代表取締役  福井 智明

「KIREIを通じて人々の人生をより豊かに」「世界中をKIREIに」という理念のもと、住まい・ビル・店舗・施設など、あらゆる空間の清掃・メンテナンス事業や新サービス「コーペティションプラットフォーム」「Kirei One」の展開を牽引。
フランチャイズ事業や自社開発のCRM「コスモ」・研修システムなども通じて、現場で働く人たちの地位向上と、利用者の暮らし・ビジネスの課題解決に取り組んでいます。

著書 | 清掃業の起業・フランチャイズ成功法

『はじめてのお掃除起業』
(自由国民社, 2019年6月20日発売)
清掃業界で起業を考える方向けに、実体験をもとにした
具体的なノウハウや成功事例を解説。

メディア出演 | ハウスクリーニング業界の専門家として紹介
TV: 「news every.」「がっちりマンデー!!」「なないろ日和」 ほか

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