千葉県にあるパチンコ店のトイレ清掃事例
千葉県内のパチンコ店にて、深夜営業時間終了後の店内トイレ清掃を実施しました。
この記事では、店舗トイレの美観と衛生を維持するためのプロ清掃の手順や使用した薬剤、消臭と除菌の工夫などを現場目線で詳しく解説します。
商業施設やパチンコ店の清掃品質を高めたい方にとって、参考になる施工事例です。
お問い合わせと作業場所の確認
お問い合わせは6月下旬にありました。
パチンコ店の担当者様から「お客様用トイレを綺麗にしたい」とのご依頼です。
男子トイレと女子トイレ、さらに多目的トイレの清掃をまとめてお願いしたいとの内容でした。
トイレ内の換気扇や壁の消臭、床の洗浄まで、細かい点まで気を配ってほしいという要望です。
日常清掃では対応しきれない換気扇内部の汚れや壁の臭いまでは、プロの手で根本から綺麗にしたいとのことでした。
男性用トイレには小便器が5基、大便器(個室)が3室、洗面台が3台あり、女性用トイレには洋式便器が3室と洗面台が2台あります。
さらに店舗には車いす対応の多目的トイレが1室あり、そちらも含めてすべて清掃することになりました。
便器や洗面台だけでなく、天井埋込型のエアコン吹き出し口の拭き上げや換気扇の分解洗浄、壁面の除菌拭き掃除、床面の洗浄まで含まれる内容です。
また、不特定多数のお客様が利用するトイレのため、除菌剤を用いた清掃で衛生面を徹底することも重要なポイントです。
作業日当日
作業日は7月某日、閉店後の23時から深夜にかけて行うことになりました。
お店の営業に影響が出ないよう、この時間帯での作業をご提案し、ご了承いただきました。
営業終了直後から作業を開始し、約1時間で完了させる計画です。
今回はスタッフ2名で対応し、男性トイレと女性トイレに分かれて同時並行で清掃を進めるなど、効率良く分担しました。
事前に必要な資機材や洗剤を車両で現地に搬入し、作業前に清掃箇所の状況を確認しました。
幸い店舗敷地内の駐車場を利用できたため、機材の搬出入もスムーズに行えました。
清掃作業は基本的に上から下への順序で進めました。
まず脚立を立てて天井付近の換気扇から清掃を開始しました。
換気扇はカバーを取り外して中のファンまで分解清掃を行います。
長年のホコリやヤニ汚れ(パチンコ店では喫煙室がある場合、空気中の煙で汚れが付着しがちです)が蓄積していたため、パーツを洗剤に漬け置きしてからブラシで丁寧に洗浄し、最後に完全に乾かして元に戻しました。
換気扇が清潔になることで、臭いがこもりにくくなり、空気の循環効率も向上します。
また、天井埋込型のエアコン吹き出し口も表面のホコリを拭き取りました。
空調機のフィルター部分も点検し、必要に応じて簡易清掃しました。
エアコン吹き出し口が綺麗になると、店内の印象も良くなり、お客様にも清潔な空間を提供できます。
上部の換気設備の清掃が終わったら、便器や洗面台など水まわりの清掃に移ります。
男性用トイレの小便器は尿石汚れや臭いが蓄積しやすいため、5基すべてに酸性の尿石除去剤を投入し、ブラシで念入りに擦り洗いしました。
普段手が届かない排水口付近もしっかり洗浄し、悪臭の原因となる汚れを徹底的に除去しました。
大便器(洋式トイレ)は男性側に3基、女性側にも3基あります。
便座や便器のフチ裏など、見えにくい箇所の汚れもプロ用洗剤とスポンジで丁寧に洗浄しました。
汚れが緩んだところで水を流し、ブラシで奥まで磨いていきます。
特に女性用トイレの個室は床に髪の毛やホコリが溜まりやすいため、隅々まで確認して清掃しました。
便器洗浄後は、除菌剤を吹きかけて拭き上げ、衛生面も万全にしました。
洗面台などその他清掃
洗面台も男性側に3台、女性側に2台あります。
水垢や石鹸カスがこびりつきやすい蛇口まわりは、専用のクリーナーで磨き、水滴跡が残らないよう乾拭きで仕上げました。
鏡も忘れずに清掃し、指紋や水滴汚れを除去しました。
洗面ボウル内も塩素系の漂白剤入り洗剤で隅々まで擦り洗いし、陶器の光沢が戻るよう努めました。
壁面やトイレブースの仕切り、ドアノブや照明スイッチなど手が触れる箇所は、すべて除菌剤を染み込ませたクロスで拭き上げました。
特に小便器周りの壁や床には尿の飛びはねによる見えない汚れが付着しているため、酵素系の消臭効果を持つ洗浄剤を使って丹念に拭き掃除しました。
壁の清掃は上から下へ順に行い、ホコリや汚れを確実に取り除きました。
また、多目的トイレの清掃にも触れておきます。
こちらはスペースは小さいものの、車いすの方も利用されるため清掃は念入りに行いました。
便器と洗面台の清掃手順は他のトイレと同様ですが、手すりや緊急呼び出しボタンなども忘れずに除菌清掃しました。
小さなお子様連れの方向けに設置されたベビーベッド(おむつ交換台)もありましたので、表面を拭き上げて清潔にしました。
利用者全員が安心して使える空間になるよう心がけています。
もちろん多目的トイレも含め、全エリアの仕上げとして床面洗浄を行いました。
床材はタイル調のクッションフロアだったため、モップと床用洗浄剤で隅々まで擦り洗いました。
洗浄用の水には酵素系の消臭剤も添加し、床材に染み付いた尿臭の元を分解除去しました。
特に便器まわりの床は汚れが蓄積しやすいので、ブラシを使って目地も丁寧に洗浄しました。
洗浄後は業務用のウェットバキューム(吸水掃除機)で汚水をしっかり回収し、水拭きで洗剤分を残さないよう仕上げました。
まとめ
当初、床清掃後にはワックス塗布による仕上げも検討していました。
しかし現場の床材や状況を確認したところ、今回はワックス塗布は見送り、洗浄のみとしました。
というのも、トイレの床は水気や洗剤が残りやすく、下地処理を万全にしないままワックスを塗ると密着不良を起こす恐れがあったためです。
さらに、ワックスを塗った床は水で濡れると滑りやすくなる可能性もあり、常に水を使用するトイレでは安全面で注意が必要です。
無理にワックスがけをするより、しっかりと洗浄して汚れと臭いを落とすことを優先しました。
結果として、床面は清潔な状態に戻り、十分な光沢も確保できました。
深夜の短い作業時間ではありましたが、2名で手際よく進めたことで予定通り約1時間で全工程を完了できました。
清掃後、トイレ内は臭いが気にならない爽やかな空間になり、床も壁も新品同様にピカピカになりました。
翌朝には店舗ご担当者様にも仕上がりを確認していただき、「臭いが消えてピカピカになりましたね」とご満足の声を頂戴しました。
プロとしてお役に立てたことに私自身も安堵し、清掃冥利に尽きる瞬間でした。
本記事では、千葉県のパチンコ店における店舗トイレ清掃の工程とポイントを詳しく解説しました。
多数の人が利用する商業施設のトイレ清掃では、衛生管理と臭い対策の両立が重要です。
定期的にプロによる徹底清掃を行うことで、清潔で快適な空間を維持でき、施設全体の印象向上にもつながります。
今回の事例を通じて、店舗トイレ清掃の大切さと効果を実感していただければ幸いです。