埼玉県のマンションの食洗器クリーニング事例
埼玉県内のマンションにて、食洗機の分解クリーニングを実施しました。
この記事では、食洗機に溜まった頑固な汚れをプロの手で除去する手順や、使用した機材・薬剤、作業のコツなどを現場目線で詳しく解説します。
食洗機の臭いや洗浄力低下にお悩みの方や、埼玉で食洗器クリーニングを依頼したい方にとっても、参考になる施工事例です。
作業前の動作確認と養生準備
作業を始める前に、まず食洗機の動作確認を行いました。Panasonic製のカウンター型食洗機(NP-TZ200-S)で、約2時間(10:00~12:00)の作業時間を確保しています。
お客様宅で実際に電源を入れ、洗浄動作や水漏れがないか確認した上で、同時進行で作業の準備に取りかかりました。
シンク内や周辺の作業箇所にはしっかりと養生シートを敷き、床にも水や薬剤が飛び散らないよう保護します。
また、今回使用する洗剤類(カビ取り剤やカルシウムスケール除去剤など)や必要な道具類を手元に揃えました。
食洗機内部の汚れにはカビや水垢が混在するため、除菌剤(塩素系漂白剤)も必須です。
私たちプロは、安全のためゴム手袋とマスクを着用し、しっかり換気した状態で準備を整えました。
外せるパーツは全て分解洗浄
本体内部を徹底清掃するため、取り外し可能なパーツは全て分解して洗浄します。食洗機から皿受けカゴや箸立て、スプレーアーム(噴射ノズル)、排水フィルターとそのカバーなど、外せる部品は一つ残らず外しました。
分解することで普段見えない細部まで手が届き、隅々まで洗浄できます。
取り外したパーツはシンクで一つひとつ洗っていきました。
頑固な汚れに対しては、カビが付着している部分には塩素系のカビ取り剤を、白く固着した水垢(カルシウムスケール)には酸性の水垢除去剤を使い分けて塗布します。
必要に応じてシリカスケール(ケイ素由来の頑固な水垢)にも対応できる薬剤を用意し、汚れの種類に合わせて処理しました。
洗剤を浸透させるためにパーツをしばらく薬剤に浸け置きし、柔らかいブラシやスポンジで擦り洗いします。
それでも落ちないこびりつきには、スティック状のスクレーパーや小型スクレーパー、カーボンスクレーパーといった各種ヘラを駆使して丁寧に削り取りました。
特に排水フィルター網目のヌメリや、スプレーアームの噴射口に詰まった汚れは念入りに除去します。
サッシブラシのような細かなブラシも使用し、細部の汚れをかき出しました。
ステンレス素材の部品があればステンレスクリーナーで磨き上げ、パーツ全体を洗剤で洗浄した後は水でしっかりすすいでから除菌剤に浸して消毒し、最後に水気を拭き取ってピカピカに仕上げています。
本体内部の洗浄:カルキ汚れとカビの除去
取り外しパーツの洗浄中に並行して、食洗機本体内部の清掃も進めました。庫内(お皿を入れる洗浄室)の壁面や底面には、白く硬い汚れがところどころ付着していました。
これは水道水に含まれるミネラル分が蓄積した水垢、いわゆるカルキ汚れです。
庫内カラーがグレーのため白い汚れが目立ち、汚れの場所を特定しやすい状態でした。
まず酸性のカルキ除去剤を庫内の汚れに塗布し、少し時間を置いてからスポンジで擦って水垢を溶かし落としました。
頑固な部分には先ほどのスクレーパー類も活用し、可能な限り丁寧に除去します。
水垢が大方取れたところで、薬剤成分が残らないよう庫内を水拭きし、しっかりリンスします。
次にカビ・菌の除去と除菌を行います。
水垢除去後の庫内は一見きれいに見えても、目に見えない雑菌が残っている可能性があります。
酸性剤で洗浄した後、十分に拭き取りと換気を行って薬剤を中和・除去してから、塩素系の除菌剤(漂白剤)を庫内全体に行き渡らせました。
ゴムパッキン周りや隙間のヌメリにも行き届くように刷毛やブラシで塗り込み、庫内の隅々までカビ退治と除菌を実施します。
酸性洗剤と塩素系洗剤を混合すると有害なガスが発生するため、工程を分けて安全に配慮しました。
この塩素除菌工程は食洗機クリーニングでは欠かせないポイントです。
塩素の力で内部をしっかり殺菌することで、いやな臭いも元から絶つことができます。
十分な時間作用させた後、庫内を清水でよくすすぎました。
排水ホースの洗浄・設置箇所の清掃
忘れてはならないのが、食洗機の排水ホース内部の洗浄です。排水ホースは見えない部分ですが、ここに汚れやヌメリが溜まると臭いの原因になります。
そこで取り外した排水ホースの中にも塩素系の除菌剤をしっかり流し込み、内部に行き渡らせました。
ホースを軽く曲げ伸ばししながら薬剤を行き渡らせ、数分置いてから水で十分にすすいで汚れと洗剤分を洗い流します。
これによりホース内のカビや雑菌も一掃でき、嫌な臭いを防止します。
また、食洗機本体の外装と、食洗機を置いていた場所の清掃も丁寧に行いました。
今回は卓上型の食洗機でしたので、一時的に本体を動かし、設置箇所の台(キッチンカウンター)を拭き上げています。
本体底面や周囲に溜まっていた水滴やホコリも綺麗に除去し、キッチン全体の清潔感が損なわれないよう配慮しました。
食洗機外装のパネルや取っ手部分も、中性洗剤を含ませたクロスで拭き、指紋や水垢汚れを落として艶を出しています。
組み立てと最終確認
全ての洗浄工程が完了したら、分解していたパーツを元通り組み立てます。その前に、一度お客様にも作業途中の状態をご確認いただきました。
外したパーツや庫内がどれほど綺麗になったかを直接見ていただくことで、プロのクリーニング効果を実感してもらえます。
お客様は「まるで新品みたいにピカピカですね」と驚かれており、私自身もプロ冥利に尽きる瞬間です。
確認後、食洗機の内部構造を元通りに組み立てました。
ネジや部品の締め忘れがないよう一つひとつ確認しながら丁寧に組み直します。
最後に動作確認として試運転を実施しました。
短いリンスコースで水を循環させ、先ほど掃除したスプレーアームの噴射口からしっかり水が出るか、排水がスムーズに流れるかをチェックします。
もちろん水漏れや動作異常がないことも入念に確認しました。
洗浄前は少し気になっていた庫内の匂いも、この時点でほとんど感じられず、内部が清潔になった効果を実感できます。
最後に、作業エリアの片付けと仕上げ清掃です。
養生していたシンク周りや床を撤去し、飛び散った水滴や薬剤がないか周囲を拭き上げます。
持ち込んだ道具類や使用済みのクロス、ブラシ類も全て回収し、お客様宅のキッチンが作業前よりも綺麗な状態になるよう心掛けました。
以上で一連の食洗機クリーニング作業は完了です。
庫内の白かった汚れは跡形もなく消え去り、内部は水気も残らずカラッと乾いた状態で、新品同様の輝きを取り戻しました。
まとめ:プロの食洗機クリーニングで得られたこと
本記事では、埼玉県のマンションにおける食洗機クリーニングの工程を現場目線で詳しくご紹介しました。プロの手で徹底洗浄することで、蓄積した頑固な食洗機内部の汚れやカビを安全かつ確実に除去できることが分かります。
今回の施工を通じて、定期的な分解清掃が食洗機の衛生環境維持と性能維持に不可欠であると改めて感じました。
食洗機は毎日のように使うキッチン家電ですが、内部に汚れが溜まったままでは本来の洗浄力を発揮できません。
特に排水経路の汚れやカビは放置すると臭いや故障の原因にもなります。
専門業者によるクリーニングを活用することで、手間のかかる食洗機汚れも隅々までリフレッシュでき、清潔で快適なキッチン環境を長く保てるでしょう。
今後もお客様に安心してお使いいただけるよう、私たちプロは一つひとつの現場で丁寧な施工を心掛けて参ります。