認可保育園の調理室の水漏れ修繕事例

2025/11/28

監修者:Kirei One 編集部

東京都の認可保育園の調理室の水漏れ修繕事例

東京都内の認可保育園の調理室にて、シンク水漏れの修繕作業を実施しました。

この記事では、調理室の衛生と安全を確保するためのプロによる水漏れ修繕の手順やポイントを現場目線で詳しく解説します。

保育園や医療施設で設備の維持管理に携わる方にとって、参考になる施工事例です。

水漏れを放置すると周囲の素材にダメージを与え、カビの発生や錆び付き、悪臭の原因ともなりかねません。

そうした二次被害を防ぐためにも、専門業者による適切な対処が重要です。

作業前の状況確認:作業は夕方18時から19時に行いました。

園児の活動が終わった後の時間を選び、日常業務の妨げにならないよう配慮しています。

現場となった調理室のシンク周辺には、洗浄後のコップ類が隣のラックに並べて乾燥中でした。

普段から衛生管理が行き届いている様子が伺え、調理器具や洗剤・スポンジ類がきちんと整理されています。

シンク周りのカウンターや壁は業務用らしく銀色の金属とクリーム色のタイル貼りで構成されており、水濡れに強い素材です。

今回の作業は清掃ではなく設備修繕のため、床や調理台への養生(保護シート敷設)は実施していません。

その代わり、汚れ防止のため作業者は水色のゴム手袋を着用し、周囲を汚さないよう細心の注意を払いました。

水漏れ箇所の特定:まずはシンク下や壁面を目視で点検し、水漏れの状況を確認しました。

壁のタイルに伝うような水の筋があり、過去に水が流れた痕跡が残っています。

さらにシンク下を覗き込むと、銀色の蛇腹ホース(フレキシブル金属ホース)の下半分に水滴が付着した跡を発見しました。

このことから、シンク周辺から滴った水がホースを伝い落ちた可能性が高いと判断しました。

水は伝い漏れる習性があるため、ホースに残った水跡は原因箇所を推測する重要なヒントとなります。

水滴の位置や壁面の濡れ跡の高さを手がかりに、漏水源を慎重に推測します。

続いて水を流しながら蛇口まわりを調べたところ、水栓(蛇口)根元付近にわずかな隙間を確認しました。

よく見ると、その隙間を埋めているはずのコーキング(シーリング材)が所々で劣化し、剥がれかけています。

どうやら経年劣化によってシンクと壁の継ぎ目部分のシーリングが切れ、水が染み出していたようです。

また、念のためシンク下の配管接続部にも緩みや破損がないか目視点検しましたが、異常は見当たりませんでした。

原因が特定できたところで、子どもたちの安全を守るためにも早急な補修が必要と判断しました。

コーキングの打ち直し作業:原因箇所を特定した後、さっそく修繕作業に取りかかります。

作業に入る前に換気扇を回し、シーリング材の臭いがこもらないよう配慮しました。

まず、古いコーキング材を徹底的に取り除くことから始めます。

劣化したシーリングをカッターナイフで慎重に切り込み、ヘラを使って少しずつ剥がしていきました。

金属製のシンクやタイル壁を傷つけないように細心の注意を払いながら、古いシーリング材を可能な限り除去します。

シーリング撤去後は、継ぎ目部分の汚れや水分を清潔な布で拭き取り、表面を乾燥させました。

この下地処理を丁寧に行うことで、新しいコーキング材の密着度が高まり、長持ちする仕上がりになります。

準備が整ったところで、新しいグレー色のシリコン系コーキング材を隙間に注入しました。

既存のシンク周辺の色調に合わせてグレー系を選定しており、仕上がりの景観にも配慮しています。

コーキングガンを使い、シンクと壁の境目に沿ってゆっくりとシーリング材を充填していきました。

途中で途切れるとムラになるため、一気に最後まで絞り出すのがコツです。

充填後は指先とヘラで表面をならし、余分なシーリングを取り除いて見た目も整えています。

乾燥後に剥がしやすくするため、マスキングテープは使用せず熟練の感覚で仕上げました。

作業中は終始落ち着いて進め、周囲に材料が飛び散らないよう配慮しています。

結果として、隙間は新しいシーリング材ですき間なく塞がれ、見た目もきれいに収まりました。

作業後の確認とフォロー:施工完了後、立ち会いいただいた保育園スタッフの方と一緒に修繕箇所を確認しました。

蛇口周辺に水を流してみても、先ほどまで見られた壁伝いの漏水は発生していません。

新しいシーリングがしっかりと防水効果を発揮していることを、その場で確認できました。

スタッフの方にも実際に目視でチェックしていただき、「もう水漏れしていないですね」と安心された様子です。

今回の修繕作業は約1時間で完了し、園の調理業務への影響を最小限に留めることができました。

作業終了が夜間だったこともあり、念のためシリコン材が完全に硬化するまで触れたり水をかけたりしないようお願いしています。

また、スタッフの方には今後シンク周りで少しでも異変を感じた際には早めにご連絡いただくよう依頼しました。

小さな水漏れでも放置すればカビの発生や事故につながる可能性があるため、早期発見・早期修繕が肝心です。

プロの視点から、こうした水回りのシーリングは数年ごとに劣化するため、定期的な点検と早めの補修が大切だと感じました。

特に保育園や病院など衛生管理が重要な施設では、小さな水漏れでも放置せず、すぐに対処することでカビの発生や二次被害を防げます。

まとめ:本記事では東京都の認可保育園調理室におけるシンク水漏れ修繕の工程を、現場の視点から詳細に解説しました。

シンク周りのコーキング劣化が原因の漏水でしたが、適切な手順でシーリングを打ち直すことで問題を解決できています。

児童施設の衛生管理や安全確保の観点から、プロによる迅速かつ確実な設備修繕がいかに重要かを再確認できたかと思います。

今回の施工事例を通じて、日常的な設備点検の重要性と、異変に気付いた際の早期対処の大切さを学びました。

定期的なメンテナンスを心がけることで、施設の安全性と衛生環境を長期にわたり維持できるでしょう。

施設の管理者の方は、日頃から水回りに注意を払い、小さな異常でも早めに専門業者へ相談することで、大事に至らず安心を保てるでしょう。

この記事の監修者

  Kirei One 編集部

Kirei One編集部は、「すべてを、まとめてKireiに。」を合言葉に、暮らしや事業空間の“困った”を解決する事例を取材・編集するチームです。清掃・修理・リフォーム・大規模工事・生活サポートなど、Kirei産業の現場で活躍するパートナーとユーザーの声をもとに、正確でわかりやすい情報発信に努めています。
事例紹介記事では、担当部署や専門スタッフへの内容確認を行い、再現性のあるノウハウと、現場のリアルが伝わる記事づくりを心がけています。

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