戸建ての住み替えリフォーム事例

2025/11/26

東京都にある戸建ての住み替えリフォーム事例

2025年10月、東京都内の戸建住宅にて、住み替えリフォームの施工を行いました。

作業時間は朝9時から夕方5時までで、施工内容は内装のクロス貼り替え、トイレ便器交換、トイレ内収納新設です。

この記事では、住み替えリフォームの現場で実践した、汚れに強い壁紙の選び方や設備交換の手順、構造上の問題への対処などをプロの目線で詳しく解説します。

中古住宅を自分好みにカスタマイズしたいと考えている方にとって、参考になる施工事例です。

今回ご依頼いただいたお客様は、都内で築年数の経った中古戸建て(延床約110㎡・3LDK+2S)をご購入されていました。

「せっかくなら自分たちの暮らしに合った家に整えたい」とリフォームをご希望され、住み替え先のお住まいを全面的に手を入れることになりました。

間取りは3LDKに加えて納戸などサービスルームが2部屋あり、非常にゆとりのある広さです。

立地条件も良く、「ここから新しい生活を始めたい」というお客様の想いが伝わってくる素敵なお住まいでした。

私たちも現地調査の段階から、お客様の新生活への期待に応えるべく最適なプランを検討しました。

そして、ご家族が長く安心して暮らせる住まいとなるよう、素材選びから施工方法まで丁寧に計画を立てていきました。

お客様の一番のご要望は、家じゅうの壁紙を汚れに強い壁紙に貼り替えて美観を保ちやすくすることでした。

具体的には、汚れやキズに強い壁紙シリーズである「タフクリーン」への貼り替えをご希望でした。

しかし天井は手が触れることも少なく汚れの影響が小さいため、壁面のみをタフクリーンにし、天井はコストを抑えつつ仕上がりの良い量産クロスを採用することをご提案しました。

プロの視点で必要な場所に必要な性能を持たせ、無駄なくしっかりとキレイを保てる合理的な仕上がりを目指しています。

施工ではまず既存の古いクロスを全て剥がし、下地に残った糊や凹凸をしっかりと除去しました。

下地を平滑に整えてから新しい壁紙を貼ることで、仕上がりの美しさと接着強度を高めています。

また、施工中は床や建具を汚さないよう養生シートを敷き、糊液が飛び散らないよう細心の注意を払いました。

汚れ防止機能のある壁紙は、表面に特殊コーティングが施されており、手垢や水はねなど日常の汚れもさっと拭き取ることができます。

小さなお子様やペットがいるご家庭でも壁面を清潔に保ちやすく、長期間にわたって美観を維持できるのが大きなメリットです。

次に、老朽化していたトイレを最新の設備にアップデートしました。

1階と2階のトイレをTOTOの人気シリーズZR1に交換し、清掃性と快適性を向上させています。

便器の交換作業では、事前に給水を止めた上で古い便器を慎重に取り外しました。

新しいトイレを設置する際には、床面と排水管の接合部にシーリング処理を施し、給水管も確実に接続して漏水がないか確認しています。

このZR1フチなし形状(便器の縁がなく汚れがたまりにくいデザイン)と特殊防汚加工により、日々のお手入れが格段にしやすくなる高機能トイレです。

さらに最新の節水型でもあり、従来品に比べて水道代の節約にもつながります。

また、トイレ空間にはこれまで収納が一切なく、トイレットペーパーや清掃用具の置き場に少し困る状況でした。

そこで壁に埋め込むタイプのトイレ収納棚を新設し、予備の紙巻や掃除道具をすっきり収められるようにしました。

施工中には、1階トイレの壁内部にダブル筋交い(二重になった筋交い材)が入っていることが判明しています。

筋交いは耐震上重要な構造部分であり、これに干渉する工事はできません。

お客様にも状況を丁寧にご説明し、施工場所が階段下の壁であることも踏まえて、天井付近の高さに収納を設置するレイアウトに変更しました。

結果として、天井近くのスペースに収まり良く収納棚を取り付けることができ、見た目の印象も損なわず使い勝手も十分に確保できました。

現場ではこのように想定外の事態が起こることもありますが、豊富な経験を活かして柔軟に対応し、お客様のご要望と安全性の両立を図ります。

全ての部屋の壁紙を貼り替えたことで、住まい全体がパッと明るく生まれ変わりました。

古いクロスのくすみや汚れが一新され、まるで新築のような清潔感と快適さが蘇っています。

仕上げに、私たちが得意とするハウスクリーニングも実施しました。

床や巾木、照明カバーに至るまで細かな部分を徹底的に清掃し、「新しい暮らしを迎える家」にふさわしい清潔な空間に整えています。

引き渡し時にはお客様から「まるで新築のように綺麗になった」と嬉しいお言葉をいただき、私たちにとっても本当に達成感のある瞬間となりました。

なお、クロス貼り替え直後には継ぎ目でクロスが浮いて見える場合があります。

これは俗に「クロスの浮き」と呼ばれる現象で、施工直後は糊の水分で壁紙がわずかに膨れてしまうためです。

しかし、糊が完全に乾燥すれば徐々にクロスが下地に密着し、1週間ほどでピシッと綺麗に仕上がります。

引き渡し時にはこの点をお客様にも説明し、施工後しばらくは様子を見ていただくようお伝えしました。

本記事では、東京都内戸建ての住み替えリフォーム事例として、壁紙貼り替えやトイレ設備交換の工程を現場目線で詳しくご紹介しました。

中古住宅でも、適切なリフォームを行うことで、快適さと清潔さを兼ね備えた住まいに生まれ変わります。

今回の施工を通じて、住み替えに伴うリフォームは単に古い部分を直すだけではなく、新生活を自分たちらしく快適にするための大切なプロセスだと改めて実感しています。

「せっかく新しい家に住むなら、もっと快適にしたい」と感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。

小さな工夫次第で、毎日の暮らしは想像以上に過ごしやすくなるものです。

この記事で紹介したサービス

サービス一覧を見る