訪問入浴サービス施設にて排水トラップを交換しました

2025/10/20

大阪府訪問入浴サービス施設にて排水トラップを交換しました

2025年9月、大阪府内にある訪問入浴サービス施設のミニキッチンで排水トラップ交換工事を実施しました(作業時間: 14:00~17:00)。

この記事では、シンク下の水漏れトラブルをプロの設備業者がどのように解決したかを、現場目線で具体的に紹介します。

排水トラップの経年劣化による水漏れへの対処方法や、作業時に使用した工具・手順、注意点などを詳しく解説することで、同様のトラブルに悩む施設管理者や担当者の方々に役立つ情報を提供します。

依頼の背景と現場状況

今回ご依頼いただいたのは、大阪府にある訪問入浴サービスを提供する施設様です。

施設内のミニキッチンのシンク下収納で水漏れが発生し、調査したところ排水トラップに目に見える亀裂が入っていました。

長年の使用による劣化が原因で、そこから水が滴っていたのです。

水漏れに気付かれた施設担当者様から「早急に排水トラップを交換してほしい」とのご相談を受けました。

依頼時に特に念押しされたのが、交換後の漏水チェックを徹底して欲しいという点です。

過去に別の箇所で見落としから漏水事故があったとのことで、今回は再発防止のため、作業完了後の確認を厳重に行うことをお約束しました。

私たち施工チームとしても、修理後に再度水漏れが起こっては意味がありませんから、念入りなチェックを行う方針で現場に臨みました。

なお、作業前にはシンク下収納の中身を事前に移動し、水がこぼれても被害が出ないよう床に養生シートを敷いて準備しました。

また、作業前・作業中・作業後には、それぞれ同じアングルから写真撮影を行い、状態の変化を記録しています。

これは報告書作成のためだけでなく、施工内容をお客様にしっかり説明するための大切なプロセスです。

排水トラップ交換作業の手順

現場で実際に行った排水トラップ交換の手順を、順を追って解説します。

作業自体は大きなトラブルもなくスムーズに進みましたが、ポイントごとにプロならではの視点で注意点を交えて説明します。

  1. 排水ホースの取り外し
    最初にシンク下の排水ホース(ジャバラホース)を排水トラップから外します。
    ホースバンドで固定されている場合はドライバーで緩め、接続部からホースを慎重に抜き取りました。
    残っている水が多少流れ出ることがあるので、あらかじめバケツと雑巾を用意し、床が濡れないように対処しています。

  2. 既存の排水トラップの撤去
    次に、亀裂の入った古い排水トラップ本体を取り外します。
    トラップをシンクに固定している大きなナットを回す必要がありますが、モンキーレンチでは幅が足りないため、専用の締め付け工具(大口径のパイプレンチ)を使用しました。
    外した部品を確認すると、内部のパッキン(ゴムパッキン)も硬化して劣化しており、水漏れの一因になっていたと推測されます。

  3. 新規排水トラップの取り付け
    続いて、新しい排水トラップを取り付けます。
    古いパッキンは再利用せず、新品のパッキンと交換しました。
    シンク排水口の接続部をきれいに拭き取り、新しいトラップを所定の位置に当てがいます。
    シンク側とトラップをつなぐナットを手締めで仮固定した後、再び専用工具を使ってしっかり確実に締め付けました。
    この際、強く締めすぎて樹脂製のトラップやパイプを破損しないよう、手応えを確かめながら慎重に作業しています。

  4. 排水ホースの再接続
    新しいトラップの取り付けが完了したら、先ほど外した排水ホースを元通り接続します。
    ホースを差し込んだ後、バンドをドライバーで締め直して固定しました。
    接続が緩いとここからも水漏れする恐れがあるため、確実に締め付けられていることを指先で触れて確認しています。

  5. 漏水チェックと最終確認
    最後に、シンクに水を流して漏水がないか確認します。
    まずは少量の水を流し、トラップ接続部やホース接続部から水滴が出ていないか目視でチェックしました。
    次にシンクにバケツ一杯分ほどの水を溜め、一気に流して負荷をかけるテストも実施。
    排水中も接合部からの漏れがないことを確認できました。

作業中の工夫と注意点

  • シンク下のスペースが限られていましたが、工具の選定と手順を工夫することで問題なく対応できました。

  • モンキーレンチではなく事前に専用工具(パイプレンチ)を用意した点は、現場の勘所です。

  • ヘッドライトを装着して暗所でも視認性を確保しました。

  • 取り外した古いトラップ内部の汚れをこぼさないよう慎重に扱い、周囲を汚さないよう注意しました。

  • 作業前・作業中・作業後で同じアングルから写真を撮影し、依頼主に安心感を提供しました。

結果と定期点検の重要性

こうして排水トラップの交換作業は無事に完了し、シンク下の水漏れは解消されました。

最終的な漏水チェックでも問題がなかったため、施設のご担当者様にも安心していただけました。

今回の施工を通じて改めて感じたのは、経年劣化した設備部品の点検と早めの交換の大切さです。

排水トラップのような樹脂製部品は、長年使用していると見た目に異常がなくても劣化が進み、突然ひび割れて漏水するケースがあります。

定期的な点検や清掃を行うことで、小さなひび割れや水漏れの初期兆候に早く気付ける可能性があります。

施設や設備の管理担当者の方は、日頃からシンク下を含む水回りの様子に注意を払っておくと良いでしょう。

今回の事例を通じて、設備メンテナンスの大切さや再発防止策の重要性を学ぶことができました。

今後も定期的なメンテナンスを心掛け、安心安全な施設運営に努めていただければと思います。

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