居酒屋のエアコン水漏れの緊急修理対応事例

2025/10/15

東京都内の居酒屋のエアコン水漏れの緊急修理対応事例

水漏れの緊急修理対応

東京都内の居酒屋にて、エアコン水漏れの緊急修理対応を行いました。
この記事では、飲食店でエアコンから水漏れが発生した際の緊急修理対応の手順や使用機材、ドレンポンプ故障時の対処のコツなどを現場目線で詳しく解説します。
飲食店のエアコン修理や、緊急トラブル対応に関心のあるオーナー様にとって、参考になる施工事例です。

別の空調業者様から、「自社で新設した飲食店のエアコンで水漏れが起きて困っている」と緊急の修理依頼が入りました。
現場は東京都内の居酒屋で、約1か月前から天井埋込型エアコン4台のうち2台で水漏れが発生していました。
1日に8リットルバケツ4~5杯分もの水が漏れる深刻な状況でした。
しかもドレン水検知のエラーが発生し、該当の2台は自動的に運転停止となっていました。
エアコンはドレンパン内の結露水が容量以上に溜まると安全装置が働き、水漏れエラーで強制停止する仕組みです。
実は依頼元の業者様が前日にドレン配管の勾配修正を行いました。
しかし、根本原因であるドレンポンプの故障までは対処できず、水漏れは改善しなかったとのことです。

原因がドレンポンプの故障である以上、根本解決にはポンプ本体の交換が必要です。
とはいえ、交換には適合するドレンポンプ本体の型番を現場で確認し、部品を手配しなくてはなりません。
何より真夏の飲食店でエアコン4台中2台が使えない状況は、お店の営業に大きな支障が出ます。
そこで部品納品を待つ間にもエアコンを動かせるようにする応急処置が不可欠だと判断しました。

お問い合わせ当日の7月3日、早速現地に駆けつけ、ドレン水排出の緊急処置を実施してエアコン本体を再稼働可能な状態に復旧しました。
その日のうちに交換用のドレンポンプ部品を発注し、最短日程でエアコン内部洗浄とポンプ交換の作業日も確保しました。

具体的な応急処置としては、ドレンパンに溜まった水を店内のバケツやシンクに直接排出する仮設のホース経路を作りました。
店内中央に設置されたエアコンには真下にバケツを置き、透明の細いホース(ピンク色)でドレン水をバケツまで誘導しました。
厨房近くのエアコンでは、同様にホースを使ってドレン水を厨房のシンクまで流しました。
ドレンポンプが故障して凝縮水を排水できない状態でしたが、この応急処置によりドレン水がスムーズに流れ、エアコン本体の運転が可能になりました
ただし応急処置期間中は、バケツに溜まった水を定期的に廃棄していただく必要があります。

それから数日後の7月8日、部品到着に合わせてエアコン室内機の分解洗浄およびドレンポンプ本体の交換作業を実施しました。
内部の汚れも一掃され、水漏れも無事解消しました
交換後は試運転を行い、ドレン水が正常に排出されることを確認しました。

ドレンポンプ交換およびエアコン本体の分解洗浄

7月8日には、店舗内に設置されている壁掛けエアコンのドレンポンプ交換と、エアコン室内機本体の分解洗浄を同時に実施しました。

エアコン本体の分解洗浄作業は、清掃専門業者「おそうじ革命」の業務用エアコンクリーニングの標準手順に準じて行いました。

以下、その詳細な作業手順です。

作業前準備・養生

  • 作業開始前にエアコンと周囲の状況を写真撮影し、関係者へ作業前の報告を行いました。
  • エアコン周辺の備品や家具を一時移動し、移動が難しいものや床面には養生シートを敷いて周囲を保護しました。

試運転による事前確認

  • 洗浄作業に入る前にエアコンを試運転モードで稼働させ、冷房運転の状態やエラーメッセージの有無を確認しました。
  • 事前の動作チェック後、試運転を停止して電源コンセントを抜き、エアコンの電源を遮断してから清掃作業に移りました。

エアコン室内機の分解

  • 熱交換器(アルミフィン)を高圧洗浄できる状態にするため、室内機の外装カバー、フィルター、ルーバーなどを取り外しました。
  • 取り外した部品のうち洗浄可能なものは洗い場へ運び、水洗いや洗剤による洗浄をそれぞれ実施しました。

熱交換器の高圧洗浄

  • 室内機本体の電装部や壁が汚れないよう、本体全体を養生カバーで保護しました。
  • 熱交換器に専用洗浄剤を塗布し、高圧洗浄機でフィンの隅々まで丁寧に洗浄しました。
  • 洗剤塗布と水洗浄を繰り返し汚れが完全に除去されるまで作業を続けました。
  • 熱交換器の水分を拭き取り、養生を回収しました。

分解部品の復旧

  • 洗浄後のパーツを乾燥させ、元通り正確に組み付けました。
  • 外装カバーやフィルター、ルーバーなどを分解前と同じ状態に復元しています。

作業後の確認と仕上げ

  • 電源を再接続して再度試運転を実施し、冷房運転が正常に行えることを確認しました。
  • 周囲の養生を撤去し、移動した備品を所定位置に復元しました。
  • 作業後のエアコンおよび周辺の写真を撮影し、清掃完了の報告を行いました。
  • 最終仕上がりチェック・簡易清掃・忘れ物確認のうえ、全作業を終了しました。

清掃効果とドレンポンプ動作確認

  • エアコン室内機の分解洗浄により、熱交換器や送風ファンまで徹底洗浄され、冷房効率向上・カビ臭の除去が期待できます。
  • 新品のドレンポンプの動作も確認し、排水が正常に行われていることを確認しました。
  • 7月8日の作業により、エアコンは清潔な状態で快適に稼働可能となりました。

まとめ

本記事では、東京都内の居酒屋におけるエアコン水漏れ緊急修理の工程を現場目線で詳細に解説しました。
真夏の飲食店でエアコンが停止するとお店の営業に直結するため、プロによる定期点検と迅速な修理対応が改めて重要だと痛感しました。
今回のケースでは、応急処置によって営業への影響を最小限に抑えつつ部品交換で根本解決を図りました。
今後も現場で得た知見を活かし、飲食店の空調トラブルに柔軟に対応していきたいと思います。

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