新築戸建ての竣工清掃(引渡し前清掃)作業報告

2025/10/08

神奈川県新築戸建ての竣工清掃(引渡し前清掃)作業報告

神奈川県内の新築戸建て物件にて、竣工清掃新築引渡し清掃)を実施しました。

この記事では、新築戸建て住宅を最高の状態で引き渡すためのプロ清掃の手順や使用機材、現場での工夫ポイントを、実際の作業事例をもとに現場目線で詳しく解説します。

ハウスクリーニング会社など同業の方で、戸建て住宅の竣工清掃に関するノウハウや品質向上に関心がある方にとって、参考になる施工事例です。

現場と清掃準備

今回ご依頼いただいたのは、神奈川県内に完成したばかりの一般戸建て住宅での新築引渡し清掃です。

建物の構造は木造で、室内には建築作業で出た細かな木くずや粉塵が各所に積もっていました。

まず作業開始前に現場全体を確認し、天井や壁、床の状態、そして設備の汚れ具合をチェックしました。

あらかじめ工事用の養生シートや残材が残っていないか確認し、必要に応じて撤去・回収します。

また、安全に作業を進めるため、脚立や高所用モップ、強力な業務用掃除機など清掃機材を準備しました。

特に高所の清掃では転落防止に注意し、ヘルメットの着用や二人一組での作業体制を整えています。

高所梁部分の粉塵除去

清掃は高所のホコリ落としから開始しました。
まず天井近くの梁や換気口周辺など、2.5m以上の高所水平面に積もった白い木くずやホコリを丁寧に除去しました。

木造住宅では、新築工事の際に木材を切断・加工するため、梁や柱の上に細かな粉塵が堆積しがちです。

私は脚立に登り、延長ポールに取り付けたマイクロファイバー製のはたきを使って梁の上を撫でるようにホコリを落としていきました。

このとき、勢いよく払うと粉塵が舞って室内に再度降り積もってしまうため、ゆっくりと粉塵を落とすのがコツです。

落としたホコリはすぐ下で別のスタッフが掃除機で吸い取り、空中に舞い上がらないようリアルタイムで対処しました。

梁だけでなく高所に取り付けられた照明器具や換気グリルの上部も確認し、見落としのないよう拭き上げています。

壁面・設置物の埃払いと拭き掃除

次に行ったのは、壁面や造作棚、扉など2.5m以下の水平面の清掃です。

高所からホコリを落とした後なので、壁や家具の天板、窓枠などにも多少粉塵が積もっています。

柔らかいハンドモップや静電気除去シートを使い、壁面全体や棚板、ドア枠のホコリを丁寧に払い落としました。

ホコリを落とした後は、固く絞ったマイクロファイバークロスで全ての棚板やカウンター、建具の表面を拭き上げました。

この拭き掃除では、水拭きと乾拭きを使い分け、新築の木部を傷めない中性洗剤を薄めて使用しました。

指先で触るとザラつきが残っていないか確認しながら、一枚一枚の棚板まで念入りに磨き上げました。

また、壁紙の表面に付着していた微細なホコリも、乾いたモップで軽く撫でて落としています。

コンセントプレートや照明スイッチ回りも見逃しがちな箇所ですが、新築時の工事埃が溜まりやすい部分なので、綿棒や細かなブラシも使ってきれいにしました。

窓ガラス・サッシの両面清掃

続いて、窓ガラス清掃とサッシ枠のクリーニングを行いました。

新築住宅でも窓ガラスには工事中の手垢やホコリが付着しており、そのままではせっかくの眺望が曇って見えてしまいます。

まず窓枠やレール部分のホコリや建築残骸を掃除機で吸い取り、刷毛を使って細かな砂ぼこりまでかき出しました。

その後、ガラス面を専用のガラスクリーナーとスクイジーで清掃しました。

内側と外側の両面からガラスを拭き上げ、拭き筋や水滴の跡が残らないように注意しました。

特に日光が当たると拭きムラは目立つため、角度を変えて確認しながら透明感のある仕上がりになるまで磨き込みました。

サッシ(窓枠)も乾いた布で汚れを拭き取り、新築に相応しい清潔な状態に整えました。

床面の清掃(掃除機掛け)

全ての箇所のホコリ落としと拭き掃除が完了した後、最後に床面の清掃を行いました。

床材にはフローリングが使用されており、上から落としたホコリや木くずが隅々に溜まっていました。

業務用の強力なバキュームクリーナーで各部屋の床全面を丁寧に掃除機掛けを行いました。

角や巾木(幅木)周辺は先端ノズルを細い隙間用に付け替え、取り残しがないように吸引しました。

新築のフローリングに傷を付けないよう、掃除機の車輪やノズルを床に擦らせない程度に持ち上げて操作しました。

掃除機掛けの後、必要に応じて床用モップで軽く乾拭きし、微細なホコリも残さず回収しました。

水まわり設備の仕上げ清掃

室内の基本清掃が終わった段階で、キッチンや浴室、洗面台など水まわりの仕上げ清掃も行いました。

新築とはいえ、水まわりには施工時の手垢や養生テープの糊跡、水滴の跡などが所々に残っていました。

キッチンシンクやカウンターは中性洗剤を含ませたスポンジで洗浄し、水拭きと乾拭きを行ってステンレスの光沢を引き出しました。

特にレンジフード(換気扇フード)はステンレス面に工事関係者の手跡や拭き残しの跡が散見されましたが、専用クリーナーとクロスで拭き直し、新品同様の輝きを取り戻しました。

浴室の鏡や蛇口まわりには、水滴が乾いた跡にうっすら残った水垢が見られたため、研磨剤を使わないスポンジで優しく磨き、水分を拭き取って仕上げました。

トイレや洗面ボウルもホコリを取り除いた後、表面を軽く清拭し、衛生的な状態を確認しました。

天井面の清掃は契約範囲外でしたが、換気扇の外枠部分やエアコンのフィルターについては点検し、目立つ埃があれば取り除きました。

清掃後の確認とまとめ

全ての清掃工程が完了した後、最後に各所をもう一度点検し、清掃漏れや拭き跡が残っていないか確認しました。

木材の梁や棚板は手で触れても白い粉塵が付かないこと、窓ガラスは逆光で見ても曇りや筋がないことをお客様立会いのもとでチェックしました。

今回の竣工清掃によって、室内全域の細かなホコリや木くずが一掃され、新築住宅が本来持つべき美しさを十分に引き出すことができました。

プロの手による徹底した清掃は、新築引渡し時の施主様の満足度を大きく高め、建物の価値を守る上でも重要だと実感しました。

本記事では、神奈川県の新築戸建て住宅における竣工清掃(引渡し前清掃)の工程を、現場の視点から詳細に解説しました。

新築物件の引き渡し前清掃では、施工に伴う微細な粉塵を隅々まで除去し、設備機器を新品同様に磨き上げることが不可欠です。

実際の現場を経験して、最初は見えづらかったホコリも丁寧に清掃すれば驚くほど綺麗になることを学びました。

お客様にも「新築で良かった」とご満足いただける仕上がりになったと感じています。

私自身もこの作業を通して、プロの清掃技術の大切さを改めて実感しました。

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