デイサービス施設にて業務用エアコンの分解洗浄を実施しました

2025/09/30

神奈川県のデイサービス施設にて業務用エアコンの分解洗浄を実施しました

神奈川県内のデイサービス施設にて、業務用エアコンの分解洗浄を実施しました。

清掃対象は天井埋込カセット式(天カセ)エアコンで、4方向吹出口タイプが6台と2方向吹出口タイプが3台、計9台の室内機のみを清掃しています。

作業は朝9時から夕方18時までの一日作業となりました。

この記事では、デイサービス施設のエアコン清掃現場で行った分解洗浄の手順や使用機材、注意点について、プロの視点から詳しく報告します。

特に3月の同施設で発生した水漏れトラブルの教訓を踏まえ、現場で徹底した再発防止策(配線識別や動作確認テストなど)についても解説します。

デイサービスなど医療・福祉施設で空調管理を担う施設長や設備管理者の方々にとって、現場のリアルな施工事例として参考になる内容です。

清掃前の状況と課題

清掃前には、管理会社の定期点検でいくつかの指摘を受けていました。

「厨房の壁掛けエアコンから水漏れが発生している(分解洗浄を推奨)」、「3階廊下南側に設置された室内機からファンモーターの異音がする」といった症状です。

清掃後にこれらの不具合が改善するかどうか、確認して報告することが求められており、私たちも責任重大です。

また、廊下の業務用エアコンは冷房の効きが悪いとのことで、内部の汚れや冷媒ガス不足も懸念されました。

清掃前の状況と課題

3月に他業者が同じ施設で天井埋込エアコンの清掃を行った際、清掃後の組立時に配線の挿し間違いが発生し、ドレンポンプとフロートスイッチが作動しない不具合となって水漏れ事故につながった経緯があります。

プロとして二度と同じミスを繰り返さないため、今回は組立工程での再発防止策も徹底しました。

具体的には、形状が似た配線にはあらかじめ識別テープを貼付しておき、挿し込み箇所を間違えないようにしました。

さらに清掃後にはドレンパン(排水皿)に約1リットルの水を注ぎ、ドレンポンプが正常に作動するか(吸水音が聞こえるか)テストを実施。

加えてエアコンを試運転モードで最低30分以上連続稼働させ、異常表示エラーが出ないかを入念に確認しています。

これらの手順は地味なようですが、現場で実践してはじめて得られる安心感があります。

私自身、過去の教訓から配線チェックと動作確認の重要性を痛感しており、今回の清掃でも徹底することで安心してお客様に引き渡すことができました。

清掃前の状況と課題

現場では、まずエアコン周辺と床を汚さないように養生を行います。

室内機の真下にブルーシートを広げ、カバーやフィルター、ファン、ドレンパンなど取り外した部品をすべてその上に置いていきます。

今回は9台と台数が多いため、パーツの紛失防止も考慮しながら順番に分解しました。

経験上、業務用エアコン内部には家庭用以上に頑固な汚れが蓄積しているため、専用の高圧洗浄機とアルカリ性洗剤を用いて熱交換器(フィン)やファンに付着したホコリ・黒カビを徹底的に洗い流します。

分解洗浄の作業手順自体は弊社が日頃から行っている標準的な方法で、基本に忠実に進めました。

洗浄中は汚水が飛び散りますが、養生のおかげで床や設備を汚すことなく作業できます。

洗浄後、各部品をしっかり乾燥させてから元通りに組み立てますが、この際も先述の識別テープのおかげで配線の迷いもなくスムーズに復旧できました。

清掃前の状況と課題

実際に分解して内部を見ると、特に廊下に設置されたエアコン内部はホコリまみれで、フィンにも厚いホコリの層がこびり付いている状態でした。

これでは冷房効率が落ちてしまうのも無理はありません。

ご利用者様から「最近廊下がなかなか冷えない」と聞いていましたが、案の定の汚れ具合です。

さらに数台のエアコンでは冷媒ガス圧が低下している様子も見られたため、清掃と同時に必要なガスチャージ(冷媒の補充)も実施しました。

室内機の洗浄で熱交換器本来の熱伝導性能が回復し、適正な冷媒量も確保されたことで、冷房能力は施工前と比べ明らかに改善しています。

作業後の試運転では廊下も厨房もしっかりと冷え、スタッフの方からも「風量と冷たさが全然違う!」と驚きの声をいただきました。

清掃後の確認と改善結果

組立と動作チェックを終えた段階で、管理会社から指摘されていた不具合についても検証しました。

まず厨房の壁掛けエアコンについて、分解洗浄により内部のドレン経路がきれいに清掃されたことで、水漏れはすっかり止まりました。

清掃後にドレンパンへ注水しても漏れがなく、排水も順調です。

この結果には私たちも安堵しました。

次に3階廊下南側の室内機については、ファンとモーター周辺に付着していた汚れを除去したことで運転音が正常に戻り、指摘されていた異音は改善されています。

耳障りな異音が消えたことで、廊下を利用される方にも快適な環境になったと思います。

なお、もし清掃後も異音が残る場合にはモーター部品の経年劣化が原因と考えられるため、その際は部品交換等のメンテナンスを提案することになりますが、今回は清掃で問題解消できました。

まとめ

本記事では、神奈川県のデイサービス施設における業務用エアコン分解洗浄の施工事例を、清掃手順や現場の工夫、清掃後の効果とともに詳しくご紹介しました。

実際の現場での作業を通じて、エアコン内部の蓄積汚れをプロの技術で徹底的に洗浄することで、水漏れや異音といった不具合が改善できることがわかりました。

また、配線の取り扱いと試運転による動作確認の重要性も改めて実感しています。

医療・福祉施設の快適性と衛生環境を維持するには、専門業者による定期的なエアコン清掃が不可欠です。

今回の施工を通じて、現場だからこそ得られた学びを活かし、これからも安全で質の高い清掃サービスを提供していきたいと思います。

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