オフィスでの業務用エアコンの分解洗浄

2025/09/25

埼玉県のオフィスでの業務用エアコンの分解洗浄

2025年6月、埼玉県内のギフトカタログ会社のオフィスにて、業務用エアコンの分解洗浄を実施しました。

この記事では、オフィス環境で行ったプロによるエアコン清掃の手順やポイントを現場目線で詳しく解説します。

埼玉でオフィスのエアコン清掃を検討している施設管理者や総務の方にとって、日々の空調メンテナンスの参考になる現場レポートです。

埼玉県オフィスで業務用エアコン12台を分解洗浄

埼玉県にあるギフトカタログ会社の事務所から、業務用エアコンの一斉清掃をご依頼いただきました。

天井カセット4方向タイプを8台、壁掛けエアコンを4台、合計12台を1日(9:00~17:00)で分解洗浄しました。

いずれも製造から10年以上経過した機器で、お客様には保証対象外となる点をご説明し、慎重に作業を進めました。

当日は現場敷地内に駐車スペースがあり、大型機材や高圧洗浄ポンプの搬入もスムーズでした。

清掃希望日は6月16日で、本格的な夏を前に空調をリフレッシュしたいとの狙いがありました。

清掃前の準備と安全対策

作業に先立ち、オフィス内のレイアウトとエアコン設置状況を確認しました。

1階事務所フロアでは天井埋込型エアコン直下にデスクが配置されていたため、事前にデスク上の書類や機器を移動していただきました。

さらに床やデスクを汚さないように、養生シートを広く敷き詰め、エアコン下には余裕を持って二重にカバーを設置しました。

倉庫スペースの天井カセット機は高さが約4mあり、7尺(約2.1m)脚立を用いて作業しました。

脚立を使用する高所作業では、足場の安定確認と二人一組での安全確保を徹底しました。

また、ブレーカーの位置は事務所内の配電盤で事前に確認し、清掃中は誤ってエアコンが作動しないよう電源を落としてから作業を開始しました。

業務用エアコン分解洗浄の手順

  1. 動作停止と分解準備: 全エアコンの電源を停止し、リモコンや配電盤で完全にオフにし、フィルターや外装パネルを外す前に動作確認を行って異常音や冷却不良がないかチェックしました。

  2. 外装パーツの取り外し: 各エアコンの外装カバー、フィルター、ルーバー(風向板)などを丁寧に取り外しましたが、経年劣化でプラスチック部品が脆くなっている場合もあるため、一つ一つ無理な力をかけず慎重に作業しました。

  3. 洗浄場所の確保: 取り外したパーツ類は別室の水場をお借りして洗浄しましたが、オフィス内に専用の洗い場が無かったため、当日は担当者の方に相談して近くの倉庫裏手にある屋外水道を使用させていただき、洗浄の際は周囲に汚水が飛び散らないようバスタブ状の容器を用意してその中でパーツを洗浄しました。

  4. 内部クリーニング: 本体内部の熱交換器(アルミフィン)や送風ファンに付着したホコリ・カビ汚れに対して、業務用エアコン洗浄剤を吹き付け、洗剤が行き渡ったところで高圧洗浄機で水を噴射し、汚れと洗剤成分をしっかり洗い流し、壁掛け型エアコンには専用の洗浄カバーを取り付けて汚水が室内に漏れないよう処理し、天井カセット機も内部トレイやドレンパンの汚れをブラシで擦り落としてからポンプ噴霧で洗浄しました。

  5. 部品洗浄と乾燥: 外したフィルターや外装パネル類は、中性洗剤で洗浄後に水洗いし、汚れと洗剤成分を十分にすすぎ落とし、その後水気を拭き取って自然乾燥させ、熱交換器から出た汚水もバケツに回収して排水ラインの洗浄も実施しました。

  6. 組み立てと最終確認: 本体内部がきれいになったのを確認し、乾いたパーツ類を元通りに組み付けた後、ブレーカーを入れ直して全てのエアコンを試運転し、吹き出し口から出る風の温度や強さ、異臭がないことを確認し、全台の清掃完了後には周囲の養生シートを撤去し、床面をモップ掛けし、作業エリアを原状復帰しました。

現場でのポイントと工夫

今回の現場では、倉庫奥に設置された壁掛けエアコン1台は使用頻度が低いため清掃対象から外すことになりました。
限られた時間内で重要度の高い機器に集中するための判断です。

一方、社長室の壁掛けエアコン周辺には書棚や装飾品などが多く配置されており、作業スペースが狭い状況でした。
私たちは無理に動かさずに済むよう、可能な範囲で家具に養生カバーを掛け、作業中も工具や部品で室内物品を傷つけないよう細心の注意を払いました。

デスク上の荷物移動についても、お客様自身に協力いただきつつ、特に電子機器には防水シートでカバーをする二重の対策を実施しました。

高所の天井カセット機の清掃では、分解したパネルの受け渡しに二名体制で臨み、安全と効率を両立しました。
経験上、高所作業では一人で無理をしないことが事故防止につながります。

また、古い機種では内部に想定以上の埃が堆積している場合があります。
実際、フィンやファンから大量の黒い汚れが出てきたため、防塵マスクを着用しつつ丁寧に作業を進め、最後に室内へ汚れが落ちていないか二重チェックを行いました。

清掃後に感じた効果

清掃後、エアコンから吹き出す風は嫌な臭いが消え、冷房効率も向上したように感じられました。
特にフィルターやファンに付着していたホコリを除去したことで風量が増し、オフィス全体に冷気が行き渡りやすくなっています。

作業前は運転開始直後にかすかに感じたカビ臭も、洗浄によってほぼ解消されています。
お客様からも「空気がクリーンになった気がする」「これで夏も安心して過ごせる」との嬉しい声をいただきました。

また、熱交換器の目詰まりが取れたことで消費電力の無駄も減り、電気代削減にも寄与すると見込まれます。
プロによる分解洗浄で内部までしっかり汚れを落とすと、機器のコンディションが蘇り快適さが違います。

まとめ

本記事では、埼玉県内のオフィスにおける業務用エアコン分解洗浄の施工事例を、準備から作業手順、現場での工夫まで詳細に解説しました。

オフィス空間の快適性と設備の長寿命化のためには、定期的なエアコン清掃が欠かせません。
特に経年劣化したエアコンほど内部に汚れが蓄積しやすく、専門業者による徹底清掃が効果的です。

現場経験から学んだことは、事前準備と安全対策の重要性です。
高所での脚立作業や、周辺への養生など、下準備をしっかり行うことでスムーズかつ安全に作業を進められます。

埼玉でオフィスの空調設備を管理されている方は、ぜひプロによるエアコン清掃を検討してみてください。
清掃後の快適な職場環境は、従業員の皆様の健康と業務効率にも良い影響をもたらすはずです。

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