大阪市エステサロン店舗のカーペット清掃・床部分洗浄施工報告
2025年6月、大阪市内のエステサロン店舗にて、カーペットの部分洗浄と床材の部分洗浄を実施しました。
この記事では、床の美観と衛生を両立するためにプロが行った部分清掃の手順や使用した洗剤・道具、汚れ別の対処法などを現場目線で詳しく解説します。
エステサロンを含む店舗施設での床清掃品質を高めたいオーナー様・設備管理者様にとって、参考になるカーペット清掃の施工事例です。
カーペット部分洗浄: 黒いシミを徹底除去
施術室の赤いカーペットに黒っぽいシミ汚れがあり、一見して目立つ状態でした。
お客様がリラックスするエステサロンでは、床のシミひとつでも清潔感に影響するため見過ごせません。
そこでカーペット専用の洗浄剤を用いて、必要箇所のみをピンポイントで洗浄する部分清掃を行いました。
作業のポイントは、汚れを繊維の奥から浮かび上がらせ、周囲にシミを広げないことです。
実際の手順は次の通りです。
- カーペット用洗浄剤をシミ部分にたっぷりと塗布し、数分置いて汚れに浸透させました。
- 柔らかめのハンドブラシを用い、繊維を傷めないよう軽く叩くようにブラッシングして汚れを浮かせました。
- 汚れが浮いてきたら、清潔で乾いたクリーンパッド(吸水パッド)でポンポンと叩きながら洗浄剤ごと汚れを吸い取りました。
- シミが完全に消えるまで、洗浄剤の塗布→ブラッシング→パッド拭き取りの工程を繰り返しました。 必要に応じて最後に水拭きを行い、洗剤成分が残らないように処理しました。
この結果、赤いカーペットに付着していた黒いシミは跡形もなく消え、新品同様の見栄えを取り戻しました。
強い洗浄剤を使用しましたが、生地を傷めることなく汚れだけを的確に除去できています。
部分洗浄でピンポイントに対応することで、カーペット全体を洗浄する手間を省きつつ、問題箇所の美観をしっかり改善できました。
Pタイル床の部分洗浄: 黒ずみ汚れを除去
待合スペースの床は白い大理石柄のPタイル(塩ビ系の床タイル)でしたが、所々に黒い擦り跡のような頑固な汚れが付着していました。
Pタイルは表面にワックスが塗布された素材のため、本格的に汚れを落とす際にはワックス層への影響にも注意が必要です。
今回は床全体の洗浄ではなく、汚れが目立つ部分のみを集中的に清掃する部分洗浄を行いました。
現場で心がけたのは、洗剤選定とスクレーパーの使い方です。
以下の手順で作業を進めました。
- 汚れの箇所に業務用のアルカリ性または中性洗剤を適量スプレーし、数分馴染ませました。
- 汚れが浮いてきたら、ブラシで軽く擦って表面の黒ずみをしっかり落としました。 また、強く擦りすぎないよう注意し、タイル表面のワックス層をできるだけ傷めないようにしました。
- ガム跡や接着剤汚れなど粘着性の汚れが固着している部分は、スクレーパー(床材用の剥離刀)を用いて慎重に削り取りました。 刃は浅い角度で当て、床に傷をつけないよう細心の注意を払いました。
- 洗剤で浮かせた汚れはクリーンパッドで優しく拭き取り、汚れと洗浄液を完全に除去しました。 黒ずみが残らないよう、乾いたダスターでも念入りに仕上げ拭きを行いました。
- 洗浄作業によって床のワックス被膜が落ちてしまった場合には、影響があった箇所だけワックスを上塗りし、床の光沢を復元しました(今回は目立ったワックス剥がれはありませんでした)。
上記の工程により、白いPタイル床に付いていた黒い傷汚れがすっかり無くなりました。
洗浄後は床材本来の明るい大理石模様がよみがえり、サロン空間全体が明るく清潔な印象になっています。
部分洗浄とはいえ油断せず丁寧に作業することで、床全体を洗い直さなくても気になる汚れを効果的に除去できました。
フローリング調床の部分洗浄: 固着汚れを除去
通路部分には木目柄のクッションフロア(フローリング調の化学床材)が使われていましたが、こちらも黒い汚れの固まりが数箇所にこびり付いていました。
見た目は硬く乾いた塊でしたが、触るとやや粘着質で、おそらくテープの糊残りか何かが堆積したものと考えられます。
このような固着汚れに対しては、闇雲に擦ると床面を傷つけてしまうため、段階的な汚れ除去を心掛けました。
作業は以下の手順で進めました。
- まずスクレーパーで汚れの塊を可能な限り慎重に削り落としました。 床材を傷つけないよう刃先の角度と力加減に注意し、大きな固まりを除去しました。
- 次に残った黒ずみ部分へアルカリ性または中性洗剤を吹き付け、汚れに浸透させました。 数分置くことで、固着した汚れを柔らかくしました。
- ブラシで床面を優しく擦り、洗剤の力で浮いた汚れを丁寧に落としました。
- 仕上げにクリーンパッドとダスターで洗浄液と汚れを綺麗に拭き取りました。 洗剤成分が床に残らないよう水拭きと乾拭きを徹底し、表面の清掃を完了しました。
- 必要に応じてワックスを再塗布し、床の光沢と保護膜を回復させました(幸いこちらもワックス層への大きなダメージはありませんでした)。
このように段階を踏んだ処理によって、フローリング調の床に付着していた頑固な黒い塊汚れも綺麗に除去できました。
作業後、床材の木目柄が全体にわたり鮮明になり、歩行時に引っかかる凹凸もなくなりました。
化学床は水分に弱い場合もあるため、洗浄後は速やかに乾燥させることが重要です。
プロの手で部分洗浄を行うことで、床材を傷めずに問題箇所だけピンポイントで綺麗にできる好例となりました。
最終確認と清掃後の状況
全ての部分洗浄作業完了後、現場全体の最終チェックを行いました。
洗浄し残しの汚れがないか床面を隅々まで確認し、同時に洗剤の拭き残しがないよう注意しました。
また、作業時に使用した機材やブラシ、パッドの忘れ物がないかもチェックしました。
幸い問題は見当たらず、清掃箇所はいずれも綺麗な状態に仕上がりました。
最後にモップ掛けをして床面に光沢を出し、サロン内を退出しました。
清掃後、店舗スタッフの方にも床が明るくなったとご満足いただけました。
床の種類ごとに適切な方法で部分洗浄を行ったことで、短時間で効率良く気になる汚れだけを除去できたことが今回の成果です。
まとめ
本記事では大阪市内のエステサロン店舗におけるカーペット清掃および床部分洗浄の工程を、現場目線で詳細に解説しました。
カーペットのシミや床材の固着汚れも、プロの適切な手法で対処すれば部分洗浄で十分に改善できることが分かりました。
店舗環境の美観維持や衛生管理の観点から、定期的にプロによる清掃を行うことでお客様にとって快適な空間を保つことが可能です。
今回の施工を通じて、汚れに応じた洗剤選定と丁寧な作業の重要性を改めて実感しました。
今後も蓄積したノウハウを活かし、店舗の床を最適な方法で美しく維持していきたいと考えています。