京都の串カツ店で店舗美装清掃を実施|オープン前の店舗引き渡し清掃レポート
京都市内の串カツ飲食店にて、オープン前の店舗引き渡し清掃(美装清掃)を実施しました。
この記事では、床の洗浄・ワックス掛け、天井カセットエアコンのフィルター清掃、厨房内の床清掃や調理台の拭き上げ、グリストラップ清掃まで、プロの現場目線で詳しく解説します。
新規開業や改装工事後に店舗の美装清掃(店舗引き渡し清掃)を検討している店舗オーナー様や、飲食店の開業準備として清掃品質を高めたい方にとって、参考になる施工事例です。
ホールフロアの洗浄とワックス仕上げ
ホール客席部分の床は約33坪(約108平方メートル)あり、カウンター席・ボックス席合わせて62席分のスペースです。
新装店舗の床には工事時のホコリが薄く積もっていたため、まず業務用掃除機で丁寧に粉塵やゴミを除去しました。
その後、床材に適した中性洗剤を用いて自動床洗浄機で洗浄し、床面に付着した汚れや微細な粉塵をしっかり洗い落とします。
水拭きで洗剤成分を残さず拭き上げ、十分に乾燥させました。
次にワックス掛けです。
ホールの床材は店舗用の耐久性の高いフローリング仕上げでしたが、新品の輝きを保ちつつ保護膜を作るため、プロ用樹脂ワックスを2層施工しました。
ワックス塗布の際は、ムラにならないようモップを一定方向に動かし均一に塗り広げます。
乾燥後、もう一度同じ工程で二度塗りを行うことで、美しい光沢と耐久性のある床面に仕上がりました。
新品とはいえ、飲食店のオープン前清掃では床ワックスによる保護が重要で、今後の清掃もしやすくなるメリットがあります。
私たちも施工後にライトの反射角度を変えながら床面を確認し、拭き残しやホコリの巻き込みがないか細部までチェックしました。
天井カセットエアコンのフィルターおよび周辺清掃
店内ホール天井には埋め込み型のカセット式エアコンが設置されています。
オープン前ですが、内装工事の際の粉塵がフィルターや吹出口付近に付着している可能性があるため、天カセエアコンの清掃を行いました。
脚立を使ってカセットユニットのパネルを開け、フィルターを取り外して洗浄します。
フィルターは水洗いと中性洗剤で汚れを落とし、十分に乾燥させました。
その間にエアコン内部の見える範囲も軽く拭き掃除し、吹出口のルーバーやパネル表面の埃も丁寧に拭き取ります。
新品のエアコンでも、工事期間中に試運転をしていれば内部にホコリが入ることがあります。
また、開店後にエアコンからホコリが吹き出すとお客様の印象を損ねかねません。
プロの清掃でフィルターまでしっかり洗浄しておくことで、開店時にはクリーンな空気環境を保てるようにしました。
私自身、フィルターを透かして光に当て、目視で汚れが残っていないか確認するなど、細かな部分まで気を配っています。
厨房内の床洗浄と調理台の拭き上げ清掃
厨房エリアでは、床と調理台(ステンレス製作業台)の清掃を重点的に行いました。
清掃前の厨房には、新品のオーブンやシンクなどの調理機器に青い保護ビニールフィルムが貼られており、まずそれらを全て取り外す作業から始めています。
保護フィルムを剥がすと、美しいステンレスの表面が現れますが、そのままでは接着剤の痕や薄い汚れが残るため、専門のステンレス用クリーナーで拭き上げました。
新品の機器とはいえ、施工時の指紋や埃が付着しているため、一つひとつ丁寧にから拭きと水拭きを行い、ピカピカに磨き上げています。
次に厨房床の洗浄作業です。
厨房床は防滑性の長尺シート素材で、水や油汚れにも強い仕様ですが、工事中に入り込んだ砂ぼこりや汚れを放置すると衛生上よくありません。
そこで、まずホウキとちり取りで大きなゴミを除去し、次に強力な業務用床用洗剤を希釈して床全体に撒きました。
デッキブラシを使って隅々までこすり洗いし、特に隅や機器下に溜まった汚れもかき出します。
その後、水拭きとウェットバキュームで洗剤分と汚水をしっかり回収しました。
床面は最後に乾いたモップで水気を飛ばし、清潔で滑りにくい状態に仕上げています。
施工後には手で床を触ってみて、ザラつきがないか、洗剤の残りでベタつきがないか確認しました。
グリストラップ清掃と排水の確認
飲食店の厨房には必ずグリストラップ(排水油脂分離槽)が設置されています。
今回清掃前に確認したところ、グリストラップ内部には工事中に出た灰色の砂や水がかなり溜まっている状態でした。
営業開始前にこれを綺麗にしておかないと、悪臭や排水不良の原因となってしまいます。
そこで、まずグリストラップの蓋を開け、中の排水をポンプで吸引して除去し、底に沈殿していた泥や砂もスクレーパーでかき出しました。
内部の壁面や仕切り板もブラシで擦り洗いし、水を流しながら徹底的に洗浄します。
洗浄後のグリストラップ内部は素材本来の淡い卵色が見えるほど綺麗になり、新品同様の状態になりました。
最後に蓋の裏側も清掃し、イヤな臭いが残らないよう消臭剤も軽く噴霧しています。
また、清掃後には排水がスムーズに流れることを実際に水を流して確認しました。
グリストラップは普段見えない部分ですが、飲食店のオープン前清掃で特に重要な箇所の一つです。
プロの施工で蓄積物をリセットすることで、安心して新店オープンに臨んでいただけます。
照明・備品の拭き上げと最終仕上げ
ホールの照明や壁面の装飾、備品類も、細かな埃が積もっていたため全て拭き上げ清掃を行いました。
特に照明器具の傘や電球周りのホコリは見落としがちですが、点灯時に舞い落ちたり照明の明るさに影響したりするため、脚立を使って高所も一つひとつ丁寧に掃除しています。
また、壁に設置されたメニュー看板や額縁、スイッチプレートなど指紋や汚れが付いている箇所も中性洗剤を含ませたクロスで拭き、清潔な状態に整えました。
加えて、店舗入口付近に工事業者が残していった大量の段ボールや木板の切れ端が散乱していたため、これらも全て片付けています。
資材ゴミは種類ごとに仕分けして搬出し、床面の木くずやホコリも忘れずに清掃しました。
清掃後にはエントランスからホールまで見違えるほどすっきりとし、お客様を迎える準備が整いました。
最後に全体をもう一度巡回し、見落としがないか最終チェックを行って作業完了です。
まとめ:プロの美装清掃で万全のオープン準備
本記事では、京都の串カツ店における店舗引き渡し清掃(美装清掃)の施工事例を現場目線で詳しく紹介しました。
床の洗浄・ワックス掛けからグリストラップ清掃まで、新店オープン前に必要な清掃工程を一通り解説しています。
実際に作業してみて、たとえ新品の店舗でも工事後には目に見えない埃や汚れ、排水溝のゴミなどが意外と残っていることを改めて実感しました。
プロによる徹底的な清掃により、それらをリセットしておくことで、開業初日から安心してお客様を迎え入れることができます。