葬儀場で業務用エアコン24台の分解洗浄清掃を実施しました。

2025/09/03

埼玉県の葬儀場で業務用エアコン24台の分解洗浄清掃を実施しました。

この記事では、葬儀場という特別な環境におけるエアコン清掃の手順や注意点を、現場目線で詳しく解説します。
葬儀場などの施設管理者や運営会社の方で、業務用エアコンの分解洗浄を検討している方にとって参考になる施工事例です。

現場と清掃計画

2025年6月26日、先勝の日に埼玉県内の葬儀場にてエアコンの分解洗浄作業を行いました。
作業時間は朝9時から夕方17時まで、1日がかりの工程です。

敷地内には作業車両の駐車スペースが確保されており、機材の搬入出もスムーズに行えました。
今回清掃したエアコンは全部で24台あり、その内訳は以下の通りです。

  • 天井カセット(4方向吹出し): 7台
  • 天井カセット(2方向吹出し): 2台
  • 天井カセット(1方向吹出し・大型): 8台
  • 天井カセット(1方向吹出し・小型): 6台
  • 壁掛けエアコン(一般家庭用タイプ): 1台

これらはすべて製造後10年以上経過した機種で、メーカー保証は既に切れていることを事前に施設側と確認し了承を得ています。
各エアコンの設置高さは床から約2.5m以下で、高所作業に分類されますが、下に物が置かれていないため脚立を立てるスペースは十分に確保されていました。
また、機器の分解洗浄にあたり、施設外の壁沿いに設けられた専用の洗い場(水道設備)が2か所利用できることを事前に確認しました。
清掃中は換気のために正面入口の扉を開放しても問題ない許可をいただき、作業環境を整えました。

業務用エアコン分解洗浄の作業手順

まず作業開始前に、事務所内の配電盤でエアコンのブレーカーを落とし、安全を確保しました。
次に各エアコンの動作確認を行い、正常に稼働することを確認してから電源を切ります。

続いてエアコン本体から外装パネルやフィルター、ルーバーなどの部品を慎重に取り外しました。
取り外したパーツは、施設外の洗い場にて洗剤とブラシを使って丁寧に洗浄します。
その際、細かな箇所の汚れやホコリ、カビも見逃さないようじっくりと洗いました。

本体内部の洗浄では、エアコンに専用のビニールシート(洗浄カバー)を取り付け、内部に高圧洗浄機で洗浄液を噴霧します。
アルミフィン(熱交換器)やファン、ドレンパンに付着したホコリや黒カビ汚れを高圧水とブラシでしっかり洗い流しました。
流れ出る汚水はシートで受け止めてバケツに回収し、室内を汚さないよう細心の注意を払っています。

洗浄後は内部を目視でチェックし、汚れが残っていないか確認しました。
十分にすすぎを行った後、取り外して洗っておいたパーツをしっかり乾燥させてから元通りに組み立てます。
最後にブレーカーを戻して試運転を行い、送風状態と冷房機能に問題がないことを確認しました。
このような通常のおそうじ革命の手順と同様の方法で、24台すべての業務用エアコン清掃を丁寧に繰り返し実施しています。

葬儀場ならではの注意点

葬儀場でのエアコン清掃ということで、現場特有の配慮も行いました。
葬儀場では急なご葬儀の予定が入る可能性があるため、当日も万が一急遽式が入った場合には作業を中断・延期する準備が必要でした。
幸い作業日は式典はなく、終日安心して清掃に集中できました。

また、高所に設置された天井カセットエアコンの清掃では7尺(約2m強)の脚立を用意し、安全帯を着用して作業しています。
天井付近での分解作業は手元が見えづらく苦労しますが、経験豊富なスタッフがペアになり声を掛け合いながら慎重に進めました。

作業中は周囲への騒音や水しぶきにも配慮し、特に祭壇や備品に汚れや水滴が飛ばないよう養生シートで覆っています。
今回は作業場の環境として、エアコン直下に荷物や家具がなかったためスムーズに脚立を設置でき、効率的に進めることができました。
また、扉を開放しての作業許可を得られたことで、高圧洗浄時のミストや匂いを外に逃がし、室内の空気を清潔に保ちながら作業できたのも助かりました。
終了後、清掃したエアコン周辺の床も水滴や汚れが残らないよう拭き取り、原状復帰に努めています。
また、撤収時には事前に確認した通り、裏手の出入口に設置されたセキュリティ装置(セコム)を正しく操作し、建物を施錠してから鍵を郵便ポストに戻しました。
施設の安全管理面にも十分配慮した対応です。

作業の結果と学び

全24台のエアコン分解清掃を予定通り夕方までに完了することができました。
長年使用されていた業務用エアコン内部には想像以上のホコリやカビ汚れが蓄積しており、正直ここまで汚れているとは思わず、清掃中に驚く場面もありました。

しかし、一台一台丁寧に洗浄することで、熱交換器の金属光沢が見えるほど綺麗になりました。
清掃後は吹き出す風のニオイも大幅に改善され、冷房効率も向上したように感じます。
現場のスタッフからも「空調の効きが良くなった」「これで安心してお客様を迎えられる」といった声をいただき、プロとして作業した甲斐がありました。

今回の作業を通じ、葬儀場のように常に清潔さと快適さが求められる施設では、業務用エアコンの定期的な分解洗浄が欠かせないと再認識しました。
特に高齢の機種でも適切にメンテナンスを行えば性能を維持でき、故障の予防にもつながります。
施設管理者の方にとっても、プロに清掃を任せることで日常では手の届かない部分まで徹底的に洗浄できる点で大きなメリットがあるでしょう。

本記事では、埼玉県の葬儀場で実施した業務用エアコン清掃の工程とポイントを現場目線で紹介しました。
葬儀場のような特別な空間では、空調設備を清潔に保つことが参列者の快適性や衛生環境の維持につながります。
今回の事例を通じて、専門業者による定期的なエアコン分解洗浄の重要性をご理解いただければ幸いです。

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