スイッチが効かない？電気スイッチ交換でよくあるトラブルと解決策

電気スイッチの交換で起こるトラブルと解決策

 

私たちの生活に欠かせない電気スイッチですが、ある日突然、不具合が発生することがあります。ここでは、電気スイッチの交換でよくあるトラブルとその解決策について、基本的な知識から解説していきます。適切な対応を知ることで、多くのリスクを回避できるでしょう。

 

電気スイッチ交換でトラブルが起こる理由

電気スイッチの交換が必要になるトラブルは、単なる故障ではなく、様々な要因が絡み合って発生します。その根本的な理由を理解することが、適切な対処への第一歩となります。

 

経年劣化による内部部品の摩耗

電気スイッチを含む配線器具の交換目安は、一般社団法人 日本配線システム工業会(JEWA)も推奨するように約10年です。 長年の使用で内部部品が摩耗・劣化し、接触不良を起こすのが「スイッチが効かない」というトラブルの主な理由となります。特に、リビングやトイレなど使用頻度の高い場所では劣化が早まる傾向にあります。
 

湿気やホコリの侵入による不具合

湿気やホコリの侵入もトラブルの大きな原因です。湿気は金属部品を腐食させ、ホコリは湿気を吸って「トラッキング現象」による火災を引き起こす危険があります。 東京消防庁のデータでも、トラッキング火災は電気火災の上位を占めており、特に湿気の多い場所では注意が欠かせません。
 

配線の接続不良や断線

スイッチ本体ではなく、壁内部の配線に問題があるケースも考えられます。施工時のミスや経年劣化、地震などの外的要因で配線が緩んだり断線したりすることがあります。この場合、スイッチを交換しただけでは問題は解決せず、専門家による診断が必要です。
 

製品自体の初期不良や不適合

稀なケースですが、交換したスイッチ自体の初期不良や、照明器具との仕様が合っていない（例：調光機能付き照明に非対応のスイッチを接続）場合も、正常に作動しない原因となります。自分で部品を購入する際は、適合性を十分に確認することが求められます。 
 

スイッチが効かない？考えられる原因

スイッチを押しても照明がつかない時、原因はスイッチ以外にも複数考えられます。慌てずに、考えられる原因を一つずつ確認していきましょう。
 

スイッチ内部の接触不良

最も多い原因が、経年劣化によるスイッチ内部の接触不良です。スイッチを押した際に「カチッ」という手応えがなかったり、グラグラしたりする場合は、内部部品が破損している可能性が高いと考えられます。
 

照明器具（電球）の寿命

意外と見落としがちなのが、照明器具側の問題です。単に電球が切れているだけかもしれません。他の部屋の正常な電球と交換して点灯するか確認するのが、最も簡単な切り分け方法です。LED照明も製品寿命は40,000時間程度と言われますが、使用環境によっては早く切れることもあります。
 

ブレーカーが落ちている

家庭の分電盤のブレーカーが落ちていると、その回路の電気は使えなくなります。スイッチを操作する前に、一度分電盤を確認してみましょう。頻繁にブレーカーが落ちる場合は、漏電や電気の使いすぎが考えられるため、専門業者による点検が必要です。
 

その他の電気系統のトラブル

上記のいずれにも当てはまらない場合、壁の中の配線や接続部など、より専門的な電気系統のトラブルが疑われます。特に複数のスイッチで一つの照明を操作する「3路スイッチ」などは配線が複雑なため、原因特定と修理は専門家でなければ対応できません。
 

交換しないとどうなる？火災の危険性

「少し反応が悪いだけ」と、不具合のある電気スイッチを放置するのは非常に危険です。スイッチのトラブルは、単なる不便さだけでなく、重大な事故につながる可能性があります。

独立行政法人 製品評価技術基盤機構（NITE）の発表では、2018～2022年度の5年間で「配線器具」が原因の製品事故は305件、うち火災を伴う事故は184件も発生しています。このデータは、スイッチの不具合が火災に直結する危険性を示しています。 

 

最も恐ろしいリスクは、トラッキング現象や接触不良による異常発熱です。スイッチ内部で接触不良が起きると、その部分の電気抵抗が大きくなり高温になります。

この熱がホコリなどに着火し、火災を引き起こすおそれがあります。不具合は事故の明確なサインです。見逃さず早期に対処することが、家族や財産を守る上で極めて重要になります。

（出典：独立行政法人 製品評価技術基盤機構（NITE）「配線器具等による事故にご注意ください」
https://www.nite.go.jp/data/000077597.pdf）

スイッチ交換の必要性と判断基準

どのような状態になったらスイッチの交換を検討すべきなのでしょうか。交換の必要性を判断するための具体的な基準を知っておくことで、適切なタイミングで対処できます。

以下のようなサインが見られたら、交換を検討する時期です。
 

操作感の異常：
スイッチを押したときの「カチッ」という感触がなく、ぐらつく。
 

反応の遅れや不具合：
スイッチを操作しても照明がすぐにつかない、または反応しない。
 

異音や異臭：
スイッチ周辺から「ジー」という異音や焦げ臭い匂いがする。これは内部でショートなどが起きている危険なサインであり、直ちに使用を中止し専門業者に連絡が必要です。
 

本体の変色や変形：
スイッチ本体が熱で変色・変形している。これも内部の異常発熱を示唆しており、非常に危険です。
 

設置から10年以上経過：
前述の通り、配線器具の交換目安は10年です。不具合がなくても、10年以上経過している場合は予防的に交換を検討するのが賢明です。
 

これらのサインは、スイッチが寿命か、危険な状態にあることを示しています。一つでも当てはまれば、早めの交換をおすすめします。

自分でスイッチ交換を行う際の注意点

電気スイッチの交換をDIYで検討する方もいるかもしれませんが、費用を抑えられる半面、重大なリスクや法的な制約も存在します。自分で交換を行う前に、必ず以下の注意点を理解しておかなければなりません。
 

電気工事士の資格の有無

最も重要な点が、電気工事士の資格です。電線の接続や取り外しを伴うスイッチ交換は、「電気工事士法」により、有資格者でなければ行ってはならないと定められています。無資格者が行うと法律違反となり、「三月以下の懲役又は三万円以下の罰金」が科せられる可能性があります。 

 

感電や火災のリスク

電気を扱うことには常にリスクが伴います。作業前にブレーカーを落とす、検電器で通電していないことを確認するなど、基本的な安全対策を怠ると感電事故につながります。また、作業ミスは火災の直接的な原因となります。少しでも不安がある場合は、無理せずプロに任せるべきです。

 

部品選定の難しさ

一見同じに見えるスイッチでも、仕様は多岐にわたります。片切スイッチ、3路スイッチなど、用途に応じた正しい製品を選ばなければ、正常に動作しないばかりか、事故の原因にもなりかねません。

資格が不要なスイッチ交換の方法とは

電気工事士の資格がなくても行えるのは、「電気工事士法施行令」で定められている「軽微な作業」のみです。具体的には、スイッチの外側を覆っている「スイッチプレート（スイッチカバー）」の交換がこれに該当します。この作業は、電線に一切触れないため、電気工事にはあたりません。

 

 

スイッチプレートの交換手順

 

安全確保：念のため、作業する回路のブレーカーを落とします。
 

カバーの取り外し：
多くの場合、プレートの隙間にマイナスドライバーなどを差し込むと取り外せます。
 

土台のネジを外す：
プレートを外すと見える、土台（取付枠）を固定している上下のネジを外します。
 

新しいプレートの取り付け：
新しいプレートの土台を、外したネジで壁に固定します。
 

カバーの取り付け：
最後に、新しいカバーを上から被せ、押し込めば完了です。
 

動作確認：
ブレーカーを戻し、正常に動作するか確認します。

この作業はDIYが可能ですが、スイッチ本体の不具合は解決しないことを理解しておく必要があります。
 

効果的に電気スイッチの交換を行うには、プロの業者に依頼して、専門的なサービスを受けることが推奨されます。プロの持つ専門的な知識と経験値で、確実に電気スイッチの交換してくれます。

熟練の職人による最高級の仕事

「Kirei One」では、上に紹介した電気スイッチの交換サービスを全都道府県で行っており、専門知識を持つ、経験値の高いスタッフを揃えています。様々なお客様から依頼をいただいており、電気スイッチの交換以外にも清掃に関する技術と経験・お客様満足度は清掃業界内でも随一という自負を持っています。

常に適正なお見積もりを心掛けていますので、新たに電気スイッチの交換を考えている方は、ぜひ一度ご相談下さい。

詳しくはこちら

---

プロに任せる電気スイッチ交換トラブル解決策

ここまで、スイッチトラブルの原因やDIYのリスクについて解説してきました。安全性と確実性を考慮すると、多くの場合、プロの専門業者に依頼することが最も賢明な選択です。

ここでは、プロに任せるメリットや業者の選び方について詳しく見ていきましょう。

 

プロの作業はここが違う！交換の流れ

専門業者は、豊富な知識と経験に基づき、安全かつ効率的に作業を進めます。一般的なプロの作業の流れを知ることで、安心して依頼することができるでしょう。

1.  現地調査と原因特定：
   まず状況をヒアリングし、現地を確認します。テスターなど専門機器で電圧を測定し、「スイッチが効かない」根本的な原因を正確に特定します。
    
2.  見積もりの提示：
   原因を特定した後、必要な作業内容と費用を詳細に記載した見積書を提示します。内訳が明確なため、納得した上で依頼できます。
    
3.  養生と安全確保：
   作業前には、周辺が汚れたり傷ついたりしないよう養生します。そして、対象回路のブレーカーを確実に落とし、安全を確保した上で作業を開始します。
    
4.  交換作業：
   古いスイッチを取り外し、新しいスイッチを専用工具で確実に接続します。長年の経験に基づいた手際の良さと正確さが、DIYとの大きな違いです。
    
5.  動作確認と清掃：
   交換後、ブレーカーを戻して正常に動作するかを依頼者立ち会いのもとで確認します。作業で出たゴミなどもきれいに清掃し、作業完了となります。

  

専門業者に依頼するべきケースとは？

基本的には、スイッチの不具合を感じたら専門業者に相談するのが最も安全ですが、特に以下のようなケースでは、迷わずプロに依頼するべきです。
 

配線工事が必要な場合：
スイッチ本体の交換は、配線の着脱が伴うため電気工事士の資格が必須です。
 

トラブルの原因が分からない場合：
原因が自分で判断できない場合は、プロによる正確な原因究明が必要です。
 

特殊なスイッチの場合：
調光機能付きや人感センサー付きなど、特殊なスイッチの交換は専門知識が求められます。
 

焦げ臭い・変色しているなど危険なサインがある場合：
火災の前兆である可能性が非常に高いです。直ちに使用を中止し、速やかに専門業者に点検を依頼してください。
 

DIYに少しでも不安がある場合：
電気工事は一歩間違えれば大事故につながります。自信がないなら無理せずプロに任せるのが賢明です。

交換はどこに頼む？業者の見つけ方

いざ専門業者に依頼しようと思っても、どこに頼めば良いか迷うかもしれません。依頼先にはいくつかの選択肢があり、それぞれに特徴があります。

 

地域の電気工事店・工務店

地域密着型の業者は、迅速な対応やアフターフォローが期待できます。インターネットで「地域名 電気工事」などと検索して探すのが一般的です。

 

ハウスメーカーやリフォーム会社

家を建てた会社なら家の構造を熟知しており、話がスムーズです。ただし、下請け業者が作業することが多く、費用が割高になる傾向があります。

  

家電量販店やホームセンター

窓口が明確で依頼しやすいのがメリットです。これも実際の作業は提携業者が行うため、費用はやや高めになる可能性があります。

  

インターネットの専門業者マッチングサイト

複数の業者から見積もりを取れるマッチングサイトも便利です。料金や口コミを比較検討できますが、業者によって技術力に差があるため、運営会社の信頼性などを確認することが大切です。

業者に頼む際の費用相場と内訳

専門業者に依頼する際の費用は、主に「部品代」「作業費」「出張費」で構成されます。複数の情報サイトを調査したところ、おおよその相場が見えてきました。
 

 

部品代

交換するスイッチ本体の価格です。シンプルな製品なら500円前後から、高機能・高デザイン性のものになると数千円以上します。

 

作業費

交換作業の技術料で、1箇所あたり4,000円～8,000円程度が相場です。作業の難易度によって変動します。

  

出張費

業者が現場へ駆けつける費用で、2,000円～4,000円程度が一般的です。業者によっては無料や作業費込みの場合もあります。

  

費用相場のまとめ

これらの合計で、一般的なスイッチ1箇所の交換にかかる総額は、おおよそ8,000円～15,000円程度が目安となります。ただし、あくまで相場であり、業者や地域、作業内容によって大きく異なります。

最も重要なのは、必ず複数の業者から見積もりを取ることです。1社だけの見積もりでは適正価格か判断できません。3社程度から相見積もりを取り、料金や作業内容、保証の有無などを総合的に比較して、納得できる業者を選びましょう。

 

スイッチが効かない？電気スイッチ交換でよくあるトラブルと解決策の総括

電気スイッチの交換を効果的に行いたい方にとって、プロの業者に依頼して、専門的なサービスを受けることは検討すべき内容です。

電気は私たちの生活に不可欠なエネルギーですが、一歩間違えれば非常に危険な存在にもなります。スイッチの不具合という小さなサインを見逃さず、適切な知識を持って対処することが、安全で快適な暮らしを守るための鍵となります。

少しでも不安を感じたら、無理せず専門家であるプロの力を借りることを強くおすすめします。
 

この記事では、電気スイッチ交換で起こるトラブルの原因から、自分で交換する際のリスク、そして専門業者に依頼するメリットまでを詳しく解説してきました。最後に、この記事の要点をまとめます。
 

• 電気スイッチの交換目安は約10年（日本配線システム工業会推奨）
   
• スイッチが効かない主な原因は経年劣化による接触不良
   
• 過去5年で配線器具が原因の製品事故は305件（NITE調べ）
   
• 不具合の放置は漏電やトラッキング火災につながる重大なリスクがある
   
• スイッチ操作時の違和感や異音、異臭は危険なサイン
   
• 配線を伴うスイッチ交換は電気工事士の資格が必須
   
• 無資格での工事は法律違反（3ヶ月以下の懲役または3万円以下の罰金）
   
• 無資格でできるのは配線を触らないプレート交換のみ
   
• DIYでの作業は感電や火災のリスクを伴う
   
• プロは専門知識と機器で正確に原因を特定してくれる
   
• 専門業者の作業は安全かつ確実で、仕上がりもきれい
   
• 焦げ臭いなど危険なサインがある場合は直ちに業者に依頼するべき
   
• 依頼先は地域の電気工事店やマッチングサイトなどがある
   
• 費用相場は1箇所あたり8,000円～15,000円程度が目安
   
• 必ず複数の業者から相見積もりを取ることが重要
   
• 安全性、確実性、長期的な安心を考えればプロへの依頼が最善の選択
   

高い顧客満足度！選ばれ続けてます！

「Kirei One」では、上に紹介した電気スイッチの交換全般に関する作業を全都道府県で行っています。
常に適正なお見積もりを心掛けていますので、電気スイッチの交換サービスを希望される方や依頼を考えている方は、ぜひ一度ご相談下さい。