「隣の家からの視線が気になる」「庭をもっとプライベートな空間にしたい」と考え、ラティスの設置を検討しているものの、費用はどれくらいかかるのか、どのような素材を選べば良いのか、具体的な情報がなくて困っていませんか。
ラティスを設置する理由や期待できる効果、そしてその必要性をきちんと理解しないまま進めてしまうと、後で失敗や後悔につながる可能性があります。
この記事では、目隠しフェンスとしての役割やプライバシー確保の重要性について解説しながら、後悔しないためのラティスの素材比較を詳しく行います。
また、設置にかかる費用相場はもちろん、プロによる作業内容や専門業者に依頼するメリットまで、具体的なデータや出典を交えて網羅的に情報を提供します。
この記事を読めば、あなたの目的や予算に最適なラティス選びができるようになるので、ぜひ参考にして下さい。
記事のポイント
- ラティスを設置する必要性や具体的なメリット
- 各素材の特徴とご自身の状況に合わせた最適な選び方
- 設置にかかる費用の相場と詳細な内訳
- DIYと専門業者への依頼、どちらを選ぶべきかの判断基準
- ラティスを設置しないとどうなる?
- ラティスを設置する根本的な理由
- 目隠しフェンスでプライバシーを確保
- ラティス設置の具体的な効果と必要性
- ラティスの素材比較と耐用年数・寿命
- ラティス設置にかかる費用の内訳
- ラティスを自分で設置する場合の注意点
- プロの作業と専門業者に依頼する価値
■ 目隠しフェンスでプライバシー確保!ラティス設置費用と素材比較の総括
ラティス設置の費用と素材比較|まずは必要性の確認
ラティスを設置しないとどうなる?
ラティスを設置しない場合、いくつかの具体的な問題が発生する可能性があります。まず最も大きな懸念は、プライバシーの侵害です。
隣家や道路などからの視線が直接届いてしまい、リビングでくくつろいでいる時や、庭で子供を遊ばせている時に、常に誰かに見られているような感覚に陥ることがあります。
次に、防犯面での不安が挙げられます。敷地が外部から丸見えの状態だと、侵入を企てる者にとって下見がしやすい環境を提供してしまいます。
警察庁の統計によれば、侵入窃盗犯が犯行を諦めた理由として「住民に声をかけられた・ジロジロ見られた」が挙げられており、視線が通ること自体が一定の抑止力になる一方、敷地内が丸見えだと留守の時間帯などを特定されやすくなるリスクもはらんでいます。
さらに、景観の問題もあります。敷地の境界が曖昧だと、庭全体が雑然とした印象に見えてしまうことがあります。また、道路に面している場合、通行人によるゴミのポイ捨てなどに悩まされるケースも少なくありません。
小さいお子さんやペットがいるご家庭では、敷地から道路へ急に飛び出してしまう危険性も考えられます。このように、ラティスがない状態は、精神的なストレスや物理的な危険につながる可能性があるのです。
ラティスを設置する根本的な理由
ラティスを設置する根本的な理由は、自宅の敷地内に安全で快適なプライベート空間を創出することにあります。
多くの人がラティス設置を検討する最大の動機は、外部からの視線を遮断することです。これにより、他人の目を気にすることなく、家族との時間を心から楽しんだり、趣味に没頭したりできます。
また、敷地の境界線を明確にすることも重要な理由の一つです。建築心理学の専門家は、「物理的な境界線は、住む人の領域意識を高め、心理的な安心感につながる」と指摘しています。
ラティスによって内と外を区切ることで、ここは自分の家の領域であるという意識が生まれ、所有感が満たされます。これは、前述したような不要な侵入やゴミのポイ捨てを防ぐ心理的効果にもつながるでしょう。
防犯意識の高まりも、設置を後押しする大きな要因です。ラティスは、侵入者が乗り越えたり破壊したりするのに時間と手間がかかるため、物理的な障壁として機能します。それだけでなく、「この家は防犯対策をしっかりしている」という印象を与え、侵入を未然に防ぐ効果も期待できます。
さらに、庭の美観を向上させる装飾的な役割も担っています。殺風景なブロック塀を隠したり、植物を這わせて緑の壁を作ったりすることで、庭全体の雰囲気を大きく変えることが可能です。
このように、ラティス設置は、単なる目隠しにとどまらず、防犯、境界明示、装飾といった複数の目的を達成するための有効な手段となります。
目隠しフェンスでプライバシーを確保
ラティスが目隠しフェンスとして機能することで、私たちの生活におけるプライバシーは格段に向上します。
例えば、天気の良い日にリビングのカーテンを全開にして、開放的な空間で過ごしたいと感じることはないでしょうか。ラティスがあれば、外からの視線を気にすることなく、太陽の光を存分に室内に取り込むことが可能です。
庭やベランダの活用方法も大きく変わります。これまで人目が気になって躊躇していたバーベキューや、子供用のビニールプール遊びも、プライベートが確保された空間であれば心置きなく楽しめます。
また、日常生活の些細なストレスからも解放されます。特に住宅が密集している地域では、隣家の窓と自宅の窓が近い位置にあることも珍しくありません。このような状況でも、ラティス一枚があるだけで、お互いのプライバシーが守られ、良好なご近所関係を維持しやすくなるという側面もあります。
都市計画を専門とする大学教授の研究によれば、「適度な目隠しは、コミュニティ内での無用なトラブルを避け、円滑な人間関係を築く上で重要な役割を果たす」との報告もあります。
このように、ラティスによるプライバシーの確保は、日々の暮らしに精神的な安心感とゆとりをもたらし、住まいの快適性を大きく向上させる効果があるのです。
ラティス設置の具体的な効果と必要性
ラティスを設置することで得られる具体的な効果は多岐にわたり、それが設置の必要性を裏付けています。これまで述べてきたプライバシー保護や防犯性能の向上は、最も代表的な効果です。
侵入を躊躇させる防犯効果
物理的な障壁があることで、侵入者は手間を嫌い、ターゲットから外す傾向があります。警察庁が公開しているデータによると、「侵入に5分以上かかると侵入者の約7割が諦め、10分以上かかると9割以上が諦める」という調査結果があります。
ラティスは乗り越える、あるいは破壊するといった一手間を侵入者に強いるため、犯行時間を長引かせ、結果として侵入を断念させる効果が期待できるのです。
(出典:警察庁 住まいる防犯110番「侵入者プロファイリング」
https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki26/theme_a/a_e_3.html)
景観向上と機能性
景観向上の効果も非常に大きいです。古くなったブロック塀や、隣家の物置などを自然に隠すことができます。ラティスにツル性の植物を這わせれば、緑のカーテンとなり、ガーデニングの楽しみを一層深めてくれるでしょう。
機能面では、日よけや風よけとしての役割も果たします。西日が強く当たる場所に設置すれば、室温の上昇を抑え、夏の冷房効率を高める省エネ効果が期待できます。また、風が強い地域では、ラティスが風当たりを和らげ、庭の植物を強風から守る助けになります。
ペットや小さなお子さんがいる家庭にとっては、安全対策としての必要性が高まります。敷地と道路をしっかりと区切ることで、不用意な飛び出しを防ぎ、交通事故のリスクを大幅に低減させることが可能です。
生活が豊かになるラティス設置のメリット
ラティスを設置することのメリットは、これまで挙げてきた機能的な側面だけにとどまりません。日々の生活に潤いと豊かさをもたらすという、心理的なメリットの方が大きいかもしれません。
最大のメリットは、自宅の庭が「第二のリビング」として機能するようになることです。外部の視線から完全に切り離されたプライベートな空間が生まれることで、気軽に外に出てお茶を飲んだり、読書をしたりと、屋外での過ごし方の選択肢が無限に広がります。
また、ガーデニングを趣味にしている人にとっては、ラティスは創造性を発揮するためのキャンバスとなります。ハンギングバスケットを飾ったり、色とりどりのクレマチスやバラを誘引したりすることで、立体的な庭造りが楽しめます。
さらに、家族や友人とのコミュニケーションを深める場としても活用できます。プライベートが確保された庭でバーベキューをすれば、周囲に気兼ねなく会話が弾み、より親密な時間を過ごせるでしょう。子供たちにとっても、安全な庭は最高の遊び場となり、健やかな成長を促します。
このように、ラティス設置は、物理的な快適性や安全性を確保するだけでなく、私たちのライフスタイルそのものをより豊かで充実したものへと変えてくれるのです。
確実にラティスを設置するには、プロの業者に依頼して、専門的なサービスを受けることが推奨されます。プロの持つ専門的な知識と経験値で、確実にラティスを設置してくれます。
熟練の職人による最高級の仕事
「Kirei One」では、上に紹介したラティスの設置サービスを全都道府県で行っており、専門知識を持つ、経験値の高いスタッフを揃えています。
様々なお客様から依頼をいただいており、ラティス以外にも清掃に関する技術と経験・お客様満足度は清掃業界内でも随一という自負を持っています。
常に適正なお見積もりを心掛けていますので、新たにラティスの設置を考えている方は、ぜひ一度ご相談下さい。
ラティス設置の費用と素材比較|DIYと業者の違い
ラティスの素材比較と耐用年数・寿命
ラティスを選ぶ上で最も重要な要素の一つが素材です。素材によって見た目の印象、価格、耐久性が大きく異なるため、それぞれの特徴をよく理解する必要があります。
木製(天然木)
天然木のラティスは、温かみのある自然な風合いが魅力です。
メリット:
自然な質感、加工のしやすさ
デメリット:
定期的なメンテナンスが必須、腐食やシロアリ被害のリスク
耐用年数・寿命:
JIS規格に基づく防腐・防蟻処理が施された木材(例:ACQ加圧注入処理材)であれば、地面と接しない環境で10年以上の耐久性が期待できます。しかし、市販の安価な製品で未処理の場合や、メンテナンスを怠ると2~3年で腐食が始まることもあります。
木製(人工木・樹脂木)
樹脂と木粉を混ぜ合わせて作られた素材で、天然木に近い質感を持ちながら高い耐久性を誇ります。
メリット:
高い耐久性と耐候性、メンテナンスがほぼ不要
デメリット:
天然木に比べて価格が高い、夏場に表面温度が約60~70℃まで上昇することがある
耐用年数・寿命:
多くのメーカーが10年以上の製品保証を付けており、耐候性促進試験では20年相当の環境でも大きな劣化が見られない製品もあります。
樹脂製(プラスチック)
塩化ビニル樹脂などで作られたラティスです。軽量で扱いやすいのが特徴です。
メリット:
軽量、安価、水に強く錆びない
デメリット:
紫外線による劣化(色褪せや硬化によるひび割れ)が起こりやすい
耐用年数・寿命:
5年~10年程度。製品の品質によって差が大きく、安価なものは数年で白っぽく変色することがあります。
アルミ製
軽量で錆びにくく、非常に耐久性が高いのがアルミ製ラティスの特徴です。
メリット:
非常に軽量、錆や腐食に極めて強い、メンテナンスフリー
デメリット:価格が高い、衝撃で凹みやすい
耐用年数・寿命:
20年以上。沿岸部など塩害が懸念される地域でも優れた耐久性を発揮し、半永久的に使用できるとも言われています。
ラティス設置にかかる費用の内訳
ラティス設置にかかる費用は、「ラティス本体の価格」「部材・金物の費用」「施工費」の3つで構成されます。
ラティス本体の価格
一般的な90cm×180cmのパネル1枚あたりの価格目安は以下の通りです。
木製(天然木):3,000円~15,000円
樹脂製:5,000円~20,000円
人工木:10,000円~30,000円
アルミ製:15,000円~40,000円
部材・金物の費用
ラティスを支える柱や固定金具、基礎ブロックなどの費用です。
施工費
専門業者に依頼する場合にかかる人件費や技術料です。外構・エクステリア工事の費用見積もりサイトによると、一般的なラティスフェンスの設置費用は、1メートルあたり12,000円~30,000円程度が相場とされています。これには基礎工事や取り付け作業が含まれます。
その他、既存フェンスの撤去・処分費用として1メートルあたり2,000円~5,000円程度が別途必要になることもあります。
ラティスを自分で設置する場合の注意点
DIYでの設置は、施工費を節約できるメリットがあります。しかし、ラティスDIYで最も多い失敗は基礎工事の甘さにあります。
高さ1.8mのラティスが受ける風圧力は想像以上に大きく、台風時には1平方メートルあたり600N(約61kgf)以上の力がかかることもあります。
基礎が不十分だと、フェンス全体が傾いたり、倒壊して隣家や通行人に被害を及ぼす重大な事故につながりかねません。」
基礎工事の重要性
地面に30cm~40cm程度の穴を掘り、基礎ブロックを水平に設置し、コンクリートで固める作業は、正確な施工には知識と技術が求められます。
水平・垂直の精度
柱が少しでも傾いていると、ラティス全体が歪んでしまい、見た目が悪いだけでなく、特定の金具に過剰な負荷がかかり破損の原因となります。
適切な道具の必要性
水平器や電動ドリル、スコップなど、専門的な工具が必要になる場合があります。これらの初期投資を考えると、必ずしもDIYが安価とは言い切れないケースもあります。
これらのリスクを十分に理解した上で、慎重に判断することが求められます。
プロの作業と専門業者に依頼する価値
DIYのリスクを考えると、専門業者に依頼することには大きな価値があります。
最大の価値は、安全性と耐久性が保証されることです。プロの業者は、建築基準法で定められた工作物の基準(高さ2mを超える塀や柵は確認申請が必要など)を遵守し、設置場所の地盤や風の通り道を考慮した上で、最適な基礎工事を行います。これにより、自然災害時にも倒壊しにくい、頑丈なラティスが完成します。
仕上がりの美しさも、プロならではの価値と言えるでしょう。経験豊富な職人が、ミリ単位の精度で水平・垂直を出し、一直線に美しくラティスを設置してくれます。
また、時間と労力を節約できる点も大きなメリットです。面倒な穴掘りや重いコンクリートの運搬といった作業から解放されます。
さらに、多くの業者では生産物賠償責任保険(PL保険)に加入しており、施工後の保証やアフターフォローも提供しています。万が一、施工に起因する事故が発生した場合でも、保険による補償が受けられるという安心感は、何物にも代えがたい価値があります。
目隠しフェンスでプライバシー確保!ラティス設置費用と素材比較の総括
ラティスの素材を効果的に選び、取り付けをしたい方にとって、プロの業者に依頼して、専門的なサービスを受けることは検討すべき内容です。
実際に利用されるお客様の視点から考えると、ラティスがしっかりと施工され、安心感が上がる利点は大きいです。
この記事では、ラティス設置の必要性から具体的な費用、素材の比較、そしてDIYと専門業者依頼の違いについて詳しく解説してきました。最後に、後悔しない選択をするための重要なポイントをまとめます。
- ラティスを設置しないとプライバシー侵害や侵入窃盗のリスクが高まる
- 設置の目的は外部からの視線を遮断し安全なプライベート空間を確保すること
- 警視庁のデータでは侵入に5分以上かかると約7割の侵入者が諦める
- ラティスは防犯、景観向上、日よけ、風よけなど多様な効果を持つ
- 素材は天然木、人工木、樹脂、アルミが主流でそれぞれに長所と短所がある
- 天然木はJIS規格の防腐処理済みか確認することが耐久性の鍵
- 人工木やアルミは初期費用が高いが20年以上の長寿命が期待できる
- 設置費用は本体価格、部材費、施工費で構成され1mあたり約1.2万円から
- DIYは費用を抑えられるが基礎工事の不備による倒壊リスクを伴う
- 台風時には1㎡あたり60kg以上の風圧がかかることを念頭に置く
- 専門業者への依頼は建築基準法を遵守した安全な施工が保証される
- プロはミリ単位の精度で美しく仕上げてくれる
- 業者選びではPL保険の加入有無やアフター保証を確認する
- 複数の業者から見積もりを取り価格とサービス内容を総合的に比較する
- 長期的な視点で安心して任せられる信頼できる業者選びが最も大切