腐食やささくれを防ぐ!ウッドデッキメンテナンス年間スケジュール

2025/09/12

自宅に設置したウッドデッキは、家族の憩いの場や友人とのバーベキューなど、屋外での楽しみを格段に広げてくれる素晴らしい空間です。

しかし、その美しい木材の風合いを長く保つためには、定期的なメンテナンスが絶対に欠かせません。紫外線や雨風に晒されるウッドデッキは、何もしなければ徐々に劣化し、腐食やささくれといった問題が発生します。

メンテナンスの重要性を知らずに放置した結果、「もっと早く手入れしておけばよかった」と高額な修繕費用を前に後悔するケースは後を絶ちません。

この記事では、そうした失敗を未然に防ぐため、ウッドデッキメンテナンスの具体的な年間スケジュール、ご自身でできる作業手順、プロに依頼する際の費用相場や業者選びのポイントまで、あらゆる情報について解説します。

大切な資産であるウッドデッキを末永く安全に活用するための知識を、ぜひここで手に入れてください。
 

記事のポイント

  • ウッドデッキメンテナンスの具体的な年間スケジュール
     
  • メンテナンスを怠った場合に起こりうるリスクと対策
     
  • 自分でできるメンテナンス方法とプロに依頼する基準
     
  • メンテナンスにかかる費用の目安と適切な業者の選び方

 


 

目次

■ 失敗しないウッドデッキ メンテナンスの年間スケジュール

  • ウッドデッキメンテナンスの理由と必要性
     
  • メンテナンスしないとどうなる?起こりうる被害
     
  • メンテナンスの効果とメリットを解説
     
  • 腐食やささくれを防ぐための大切な作業
     
  • 基本的な年間スケジュールと作業内容

     

■ ウッドデッキ メンテナンスの年間スケジュールと費用

  • メンテナンスの具体的な方法と手順
     
  • メンテナンスの頻度はどのくらいが適切?
     
  • メンテナンスにかかる費用の相場
     
  • 自分でメンテナンスする場合の注意点
     
  • プロの作業と専門業者に依頼する利点
     

■ ウッドデッキメンテナンスの年間スケジュール完全ガイドの総括


失敗しないウッドデッキ メンテナンスの年間スケジュール

ウッドデッキのメンテナンスは、美観を保つだけでなく、家族が安全・快適に使い続けるために不可欠です。ここでは、メンテナンスの必要性と具体的なスケジュール計画について掘り下げます。
 

ウッドデッキメンテナンスの理由と必要性

メンテナンスが必要な最大の理由は、木材を保護し寿命を最大限に延ばすためです。木材は自然素材のため、屋外の紫外線や雨風に常に晒され、放置すれば強度が著しく低下する可能性があります。

木材保存の専門機関、公益社団法人日本木材保存協会も「適切な維持管理をしなければ腐朽や蟻害が発生します」と注意を促しています。実際に保護塗装を施せば、ソフトウッド(比較的柔らかい木材)の耐用年数は、未処理の5~10年から15年以上に延びるというデータもあります。 

したがって、定期的なメンテナンスは資産価値を守る上で極めて大切です。塗装による保護膜は水分の浸透を防いで腐朽菌の発生を抑え、紫外線による色褪せや劣化も防ぎます。手入れの行き届いたウッドデッキは、住宅の資産価値評価においてもプラスに働くことがあります。

安全性の確保という観点からも、メンテナンスは必要です。劣化した木材はささくれや割れが発生しやすく、怪我の原因になり得ます。最悪の場合、床板が腐食して踏み抜くといった重大事故の危険性もあるため、定期的な点検と補修が求められます。
 


メンテナンスしないとどうなる?起こりうる被害

メンテナンスを怠ると様々な問題が発生し、時間の経過とともに深刻化して大規模な修繕や交換が必要になることもあります。
 

腐食やシロアリの発生

木材が最も警戒すべきは腐食です。木材の含水率が20%を超える状態が続くと、木材の主成分であるセルロースやリグニンを分解する腐朽菌が繁殖します。特に湿気がこもりやすい床下や柱の根元は腐食が進行しやすく、進むと木材は強度を失い、スポンジのように脆くなります。

湿った木材はシロアリの格好の餌食です。公益社団法人日本しろあり対策協会の調査では、築20年以上の木造住宅で被害率が高まる傾向があり、ウッドデッキも例外ではありません。

蟻道(ぎどう)と呼ばれる土のトンネルが基礎部分にないか、木材を叩いてみて空洞音がしないか、木材の表面に小さな穴や木くずがないかなど、初期の兆候を見逃さないことが大切です。 

 

ささくれ・割れ・変形

紫外線は木材の表面にあるリグニンという成分を分解し、木材の色褪せや繊維の毛羽立ちを引き起こします。これがささくれの主な原因です。

また、雨による吸水と乾燥による収縮が繰り返されることで木材に負荷がかかり、表面に深い割れ(クラック)が生じたり、板が反ったりねじれたりする「変形」が起こり、最大で5mm程度の隙間が生じることもあります。
 

カビやコケによる美観の損失

日当たりや風通しの悪い場所ではカビやコケが発生しやすくなります。これらは見た目を損なうだけでなく、表面が滑りやすくなり転倒のリスクを高めます。

また、カビの胞子はアレルギーの原因となる可能性も指摘されており、健康面でも注意が必要です。消費者庁にも住宅敷地内での転倒事故情報が寄せられており、特に注意が必要です。 

 


メンテナンスの効果とメリットを解説

定期的なメンテナンスには、安心感と満足度を大きく向上させる多くのメリットがあります。

第一に、ウッドデッキの寿命を大幅に延ばせます。埼玉のエクステリア専門サイトも「1〜2年に一度の再塗装がウッドデッキの寿命を延ばす鍵です」と述べており、適切な手入れが前提です。将来の交換費用(数十万円以上)を考えれば、これは大きな経済的メリットです。 

第二に、美しい外観を維持できます。定期的な洗浄や再塗装により、色褪せを防ぎ、いつでも美しい状態を保てます。美しいウッドデッキは住まい全体の印象を向上させ、「第二のリビング」として、より積極的に活用したくなる空間になります。

第三に、家族が安全に利用できる空間を確保できます。ささくれや腐食といった危険を未然に防ぐことはメンテナンスの重要な目的です。子どもが安心して走り回れるウッドデッキは、家族の思い出を育むかけがえのない憩いの場となるでしょう。

 

腐食やささくれを防ぐための大切な作業

腐食やささくれを防ぐには、いくつかの基本的な作業を定期的に行うことが鍵となります。

最も基本となる作業は定期的な清掃です。デッキ上の落ち葉や土は水分を保持し、腐朽菌やカビの温床になります。ほうきでの掃除に加え、年に1〜2回はデッキブラシと水で表面の汚れを洗い流しましょう。洗浄剤を使用する場合は、環境に優しい酸素系漂白剤を主成分としたクリーナーが木材を傷めにくくおすすめです。

次に大切なのが保護塗料の再塗装です。塗料には浸透性と造膜性の2タイプがあります。大手塗料メーカーによると、木の質感を活かす浸透性の塗り替えは1〜3年、防水性が高い造膜性は3〜5年が目安です。どちらを選んでも定期的な塗り直しは欠かせません。 

また、日々の小さな点検も重要です。床板の沈み(5mm以上)、ビスの緩み、大きな割れ(深さ3mm以上)などを確認する習慣で、問題に早期対処できます。特にビスが緩んでいると、そこから雨水が浸入しやすくなるため、早めに締め直すことが大切です。
 


基本的な年間スケジュールと作業内容

メンテナンスは季節の特徴を考慮して計画的に行うと効率的です。
 

春(3月〜5月)

春はメンテナンスに最適な季節です。多くの塗料で推奨される気温5℃~35℃、湿度85%以下の条件に合致しやすいためです。

全体の点検: 冬の間のダメージ(腐食、割れ、ビスの緩み、金物の錆び)がないかチェックします。

徹底的な洗浄: デッキブラシや高圧洗浄機(木材から30cm以上離し弱圧で)を使い、汚れを洗い流します。

再塗装: デッキが完全乾燥(24時間以上)した後、研磨して保護塗料を塗ります。

 

夏(6月〜8月)

梅雨や台風、強い日差しなど過酷な季節です。

こまめな清掃: 土砂やカビ、コケが発生しやすいため、こまめに掃き掃除をします。

排水の確認: 床板の隙間のゴミ詰まりを確認し、水はけを良くします。デッキ下に蜂の巣ができていないかも確認しましょう。

  

秋(9月〜11月)

気候が穏やかで、春に作業できなかった場合の予備期間に適しています。

落ち葉の除去: 放置するとシミや腐食の原因になるため、こまめに取り除きます。デッキに隣接する雨樋も掃除しておくと効果的です。

軽微な補修: 小さな傷や塗装の剥がれは、冬を迎える前に部分補修します。

  

冬(12月〜2月)

積雪や凍結の可能性がある地域では対策が中心です。

除雪: 雪は1立方メートルあたり150kg以上になることもあり、構造への負担を減らすため早めに除雪します。その際、金属製のスコップはデッキを傷つけるため、プラスチック製のものを使用してください。

凍結防止剤の使用回避: 木材や金物を傷める塩化カルシウムを含む凍結防止剤は使用を避けます。


効果的にウッドデッキのメンテナンスを行うには、プロの業者に依頼して、専門的なサービスを受けることが推奨されます。プロの持つ専門的な知識と経験値で、確実にウッドデッキのメンテナンスに対応してくれます。


熟練の職人による最高級の仕事

「Kirei One」では、上に紹介したウッドデッキのメンテナンスサービスを全都道府県で行っており、専門知識を持つ、経験値の高いスタッフを揃えています。様々なお客様から依頼をいただいており、ウッドデッキ以外にも清掃に関する技術と経験・お客様満足度は清掃業界内でも随一という自負を持っています。
常に適正なお見積もりを心掛けていますので、新たにウッドデッキのメンテナンスを考えている方は、ぜひ一度ご相談下さい。

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ウッドデッキ メンテナンスの年間スケジュールと費用

メンテナンスの必要性を理解した上で、次に具体的な方法と費用について解説します。
 

メンテナンスの具体的な方法と手順

再塗装を自分で行う場合、正しい手順が仕上がりと耐久性を左右します。

準備: デッキ上の物を移動させ、塗料が飛び散らないよう周囲を養生シートなどで保護します。数日晴れが続く予報の日を選んで作業を始めましょう。

洗浄と下地処理: デッキブラシで水洗いし、汚れを落とします。高圧洗浄機は木材を傷つけないよう注意して使用します。洗浄後は1〜2日以上、完全に乾燥させることが、塗料の密着性を高める上で非常に重要です。

研磨(サンディング): サンドペーパー(120〜240番程度)で表面を軽く研磨し、古い塗膜や毛羽立ちを取り除きます。研磨する際は、必ず木目に沿って一方向に動かすのがポイントです。円を描くように擦ると木材の表面に傷がついてしまう可能性があります。

これにより木材の表面が整い、塗料が均一に浸透しやすくなります。電動サンダーを使用すると効率的ですが、力を入れすぎると削れすぎてしまうため注意が必要です。

塗装: 塗料をよく混ぜ、刷毛などで木目に沿って薄く均一に塗ります。特に雨水が浸透しやすい板の切断面(木口)は念入りに塗りましょう。乾燥時間(通常4〜8時間)を置いた後、2回目を塗り重ねるとより高い保護効果が得られます。


 

メンテナンスの頻度はどのくらいが適切?

適切な頻度は木材の種類や環境で変わります。

最も大きな要因は木材の種類です。ウリンなどの「ハードウッド」は耐久性が高く、5〜10年に一度のメンテナンスでも問題ない場合があります。一方、SPF材などの「ソフトウッド」は柔らかく、1〜3年に一度の再塗装が必要になることが多いです。

日当たりや湿度、海岸からの距離(2km以内)、積雪量(年間100cm以上)なども頻度に影響します。また、テーブルやプランターを常に同じ場所に置いていると、その下の部分だけ湿気がこもり劣化が早まるため、定期的に場所を移動させるなどの工夫も有効です。

デッキにかけた水が30秒以上染み込むようになったら、再塗装を検討するタイミングです。


 

メンテナンスにかかる費用の相場


費用はDIYか専門業者に依頼するかで大きく異なります。
 

DIYの場合

主な費用は材料費と道具代です。

塗料: 4L缶で5,000円〜15,000円程度。

道具類: 一式揃えると5,000円〜10,000円程度。高圧洗浄機などはホームセンターでレンタルするのも一つの手です。

合計で初回は10,000円〜25,000円、2回目以降は塗料代のみが目安です。

 

専門業者に依頼する場合

費用は「単価×面積」で計算されます。リフォーム見積もりサイト「リショップナビ」によると、費用相場は以下の通りです。

洗浄・研磨・塗装のフルコース: 1平方メートルあたり4,000円〜8,000円程度。

例えば10平方メートル(約6畳)のデッキなら40,000円〜80,000円が目安です。デッキの形状が複雑な場合や、腐食した木材の交換など追加の補修が必要な場合は費用が加算されます。 
 


自分でメンテナンスする場合の注意点

費用を抑えられるDIYは魅力的ですが、注意点を理解しないと、かえってデッキを傷める可能性があります。

作業には最低でも2〜3日の時間と体力が必要です。また、必ず屋外用の木材保護塗料を選び、以前の塗料との相性も確認してください。異なる種類を重ねると、数ヶ月で剥がれる可能性があります。

下地処理の質が仕上がりに直結するため、特に洗浄と乾燥、研磨の工程は丁寧に行いましょう。

作業中は、塗料の飛散に備えてマスクやゴーグル、汚れても良い服装を準備するなど、安全対策も忘れてはいけません。

使い残した塗料や洗浄液は、そのまま排水溝に流さず、各自治体のルールに従って適切に処分してください。新聞紙などに吸わせて乾燥させてから可燃ゴミとして出すなど、環境への配慮も大切です。

 

プロの作業と専門業者に依頼する利点

専門業者への依頼には、DIYにはない多くの利点があります。最大の利点は仕上がりの美しさと耐久性です。

塗装業者は常々「プロの下地処理が塗膜の寿命を決定づける最も重要な要素。DIYと比較して2倍以上長持ちすることも珍しくない」とその差を強調します。プロは木材の状態を的確に診断し、最適な施工を行います。 

また、時間と労力を大幅に節約でき、面倒な準備や後片付けも不要です。専門知識に基づくアドバイスを受けられる点も大きなメリットです。
 


信頼できる業者の選び方

業者選びで失敗しないためには、いくつかのポイントがあります。まず、最低でも2〜3社から相見積もりを取り、費用と作業内容を比較検討しましょう。

その際、「一式」といった曖昧な表記ではなく、洗浄、研磨、塗装(使用する塗料名や塗り回数)など、作業工程ごとの単価や費用が詳細に記載されているかを確認します。

また、過去の施工事例を見せてもらい、仕上がりの質を確認することも重要です。可能であれば、その業者のウェブサイトや口コミサイトで評判をチェックするのも良いでしょう。

契約前には、保証制度の有無と、その保証期間や内容を書面で確認してください。安すぎる見積もりを提示する業者には注意が必要です。材料費や人件費を不当に削っている可能性があり、手抜き工事につながる恐れがあります。

万が一の作業中の事故に備えた損害賠償保険に加入しているかも確認しておくと、より安心して依頼できます。

担当者の対応が丁寧で、質問に対して明確に答えてくれるかどうかも、信頼できる業者を見極める上での大切な判断材料となります。
 


ウッドデッキメンテナンスの年間スケジュール完全ガイドの総括

ウッドデッキを効果的にメンテナンスしたい方にとって、プロの業者に依頼して、専門的なサービスを受けることは検討すべき内容です。

実際に利用されるお客様の視点から考えると、ウッドデッキがしっかりとメンテナンスされ、安心感が上がる利点は大きいです。

また、ウッドデッキのメンテナンスを丁寧に行うことによって、お住まいになる方の満足感にも繋がります。

実際に毎日利用される方にとって、これらの存在がいかに効果的か、お分かりになったと思われます。

 

  • ウッドデッキのメンテナンスは美観維持と安全確保のために不可欠
     
  • メンテナンスを怠ると腐食やシロアリ、ささくれ等の被害が発生する
     
  • 適切なメンテナンスでソフトウッドの寿命は5年から15年以上に延びる
     
  • メンテナンスの基本は定期的な清掃と保護塗料の再塗装
     
  • 春(気温5℃〜35℃)は気候が安定しておりメンテナンスに最適な季節
     
  • 秋は落ち葉の除去が腐食防止の鍵となる
     
  • DIYでのメンテナンスは費用を抑えられるが時間と労力がかかる
     
  • 専門業者に依頼すると高品質な仕上がりが期待できる
     
  • ハードウッドは5〜10年、ソフトウッドは1〜3年ごとの再塗装が目安
     
  • 海岸から2km以内や豪雪地帯ではより頻繁な手入れが必要
     
  • 水が30秒以上染み込むようになったら再塗装のサイン
     
  • DIYの費用は初回1〜2.5万円、業者は10平米で4〜8万円が目安
     
  • DIYでは塗料選びと下地処理が仕上がりを左右する
     
  • プロは木材の状態を的確に診断し最適な施工を行う
     
  • 業者選びは相見積もりと施工事例の確認が重要
     
  • ウッドデッキの価値を長期的に維持するためには計画的なメンテナンスが重要
     

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「Kirei One」では、上に紹介したウッドデッキのメンテナンス全般に関する作業を全都道府県で行っています。
常に適正なお見積もりを心掛けていますので、ウッドデッキのメンテナンスサービスを希望される方や依頼を考えている方は、ぜひ一度ご相談下さい。

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